Anker、大ヒットしたモバイルバッテリー「Anker PowerCore 10000」など4製品を自主回収。電池セルの製造不備で
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
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アンカー・ジャパンがモバイルバッテリーとスピーカー4製品の自主回収を発表しました。
原因は電池セルの製造過程に不備が見つかり、事故等の発生防止を第一に考えたとしています。
回収対象の製品は対象期間内に販売された「Anker PowerCore 10000」、「Soundcore 3」、「Soundcore Motion X600」、「Anker PowerConf S500」の4製品。これらの対象製品はすでに新規出荷と販売が停止されています。
Anker PowerCore 10000は世界各国で600万台以上が販売された大ヒット製品であることから携帯総合研究所の読者の方も使用または、過去に購入して自宅に保存している可能性があります。
- Anker PowerCore 10000(製品型番:A1263)
- 2022年12月25日から2025年10月21日まで
- Soundcore 3(製品型番:A3117)
- 2022年12月16日から2025年10月21日まで
- Soundcore Motion X600(製品型番:A3130)
- 2023年4月24日から2025年10月21日まで
- ホワイトは対象外
- Anker PowerConf S500(製品型番:A3305)
- 2022年12月29日から2025年10月21日まで
回収対象か調べる方法
購入済みの製品が回収の対象か確認するには、オンライン受付フォームからシリアルナンバーを入力する必要があります。
フォームに入力した結果、対象と判別された場合のみが対象になります。
シリアルナンバーは製品本体に記載されている「SN:」の後のAから始まる16桁で確認できます。
シリアルナンバーを確認する




経緯と原因
アンカー・ジャパンは、特定製品において発火する事象が日本国内で発生した際に、原因究明に向けて社内調査を行ったとのこと。
結果、製造委託のサプライヤーの製造工程において、特定磁気に異物が混入した可能性がある一部製品が日本国内に出荷され、使用に伴い電池セルの内部短絡が発生する可能性が判明したことです。
原因弊社がセル製造を委託しているサプライヤーの製造工程において、特定の時期に電極体の切断時に発生する細かな異物の処理が適切に行われていない環境にて電池セルが組み立てられた結果、一部製品の電池セル内に細かな異物が混入する事象が発生。結果として、使用時に内部短絡が起こりえる状態で出荷がなされたため。
- 引用元
- Anker Japan
現在とこれからの対応
すでに該当サプライヤーとの契約は終了。
ほかのサプライヤーへの管理体制と工場における環境整備のさらなる厳格化を進め、改めて体制の見直しを行っているとのこと。製造時の品質やテスト基準の厳格化も進めているとしています。
- 対象製品の新規出荷、販売を停止
- 対象競品の影響範囲は確認完了済み
- 該当サプライヤーとの契約は終了。他セル製造サプライヤーへの管理体制および工場における環境整備のさらなる厳格化を進める
- 体制の見直し。製造時の品質やテスト基準の厳格化を進める
- サプライヤーの選定基準の再度見直し、ならびにAnkerグループが定める規定を強化
- 製造出荷前の検品における体制の見直し、ならびに検品項目の厳格化を進める
- セル製造サプライヤーに対する監査体制を強化
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