ブラックベリーが身売りを検討ースマートフォンの競争激化で業績悪化
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

しかし、AndroidとiPhoneの登場により一気にトップの座から陥落。新OSを発表したもののシェアは回復せず、ついに他社への売却または提携を検討していることを正式に発表しました。
新OSと初のフルタッチパネル採用のスマートフォン採用も復活ならず
BlackBerryは小さなディスプレイとQWERTYキーボードを搭載しているのが特徴的なスマートフォンで主にビジネス向けとされており、海外の映画やドラマでもビジネスシーンで登場する機会が多くありました。
QWERTYキーボードによる快適な文字入力はとても魅力的で購入理由として挙げられることも多くありましたが、AppleがソフトウェアのQWERTYキーボードを採用したiOSとiPhoneを発表して以降、ソフトウェアのQWERTYキーボードがトレンドとなり、Androidなど他のスマートフォン向けOSがこぞって採用したことで徐々にスマートフォンの基本機能となっていき、BlackBerryが採用するハードウェアのQWERTYキーボードはどこか古い印象を与えるものになっていきました。
iPhoneやAndroidが大きなディスプレイを採用する中でBlackBerryの小さいディスプレイは買われない理由にもなったかと思います。
今年1月に新OSを発表し、同OS初のフルタッチパネルを採用した「BlackBerry Z10」を発表しましたがそれもシェア回復のキッカケにはなりませんでした。Photo By ebans
ソフトウェアとハードウェアを刷新したもののそれも結果に結びつかず現在は打つ手がない状況かもしれませんが、他社への売却または提携によって今後BlackBerryがどのようなデバイスに変化していくのか期待したいと思います。
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