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更新:セブンペイ、不正アクセス被害の報告。システムに問題も

Yusuke Sakakura

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ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

2019/07/04 9:31
更新:セブンペイ、不正アクセス被害の報告。システムに問題も

7月1日からスタートしたセブンイレブンの独自スマホ決済サービス「7pay」(セブンペイ)で不正アクセス被害が発生しているようだ。

サービスを提供する株式会社セブン・ペイがユーザーに対して注意喚起している。

セブンペイが不正利用された原因とは?

セブンペイの発表によると、一部のアカウントにおいて第三者に不正アクセスされる被害が確認されているとのこと。

不正アクセスによって残高へのチャージや残高を利用されてしまう被害が発生しているようだ。

メールアドレスとパスワードで残高の不正利用が可能

第三者がセブンペイを不正利用するにはセブン-イレブンアプリで7iD会員のメールアドレスまたはID、パスワードでログインする必要がある。

GoogleやFacebook、Twitterなどのシングルサインオンを利用して登録しない限り、2段階認証は利用できないため、他のサイト/サービスで利用しているメールアドレスとパスワードをセブンペイで使いまわしている場合や推測されやすいパスワードを設定した場合はカンタンに突破されてしまう。

また、第三者が不正ログインした時点でQRコードにアクセスされてしまうため、残高の不正利用が可能だ。

クレカによるチャージには「認証パスワード」が必要

セブンペイでは、レジまたはセブン銀行ATM以外にクレジットカード/デビットカードを使って残高にチャージできるが、7iD会員のログインに加えて「認証パスワード」が必要になる。

認証パスワードはワンタイム形式ではなく、7iD会員のパスワードと同じものが登録できるため、ここでもパスワードを使いまわしている場合はカンタンにクレジットカードを使って不正チャージされてしまう。

これからセブンペイに登録する人はパスワードの使い回しと推測されやすいパスワードは厳禁。すでに登録した人は複雑なパスワードに変更しよう。

ログインIDやパスワード、認証パスワードの変更方法は以下の記事で解説している。

クレジット/デビットカードによるチャージは利用停止に

不正利用で問題になったPayPayでは3Dセキュアに対応していなかったことやクレジットカード情報の入力回数に制限がなかったために、不正登録されたのでは?と、システムに責任があるとの声が多くあがった。

しかし、調査の結果、クレジットカードの登録時にセキュリティコードを20回以上入力して登録に至った件数はサービス開始以来わずか13件でうち9件は本人による利用だったことが確認される。不正利用の主な原因は外部のサービス等で入手されたセキュリティコードを含むクレジットカード情報が利用された可能性が高いと判断された。

今回の不正アクセス被害もセブンペイからログイン情報等が漏れ出たわけではなく、各ユーザーが設定した推測されやすいパスワードや使い回しにも問題があるようだ。

Twitterでは不正アクセスによって勝手に残高にチャージされたなどの被害報告が確認できるが、なかには他のサービスと同じパスワードを使いまわしていたというユーザーも確認できる。セブンペイが2段階認証を設定していれば防げたという声もあるが、パスワードを使い回さなければ防げたかもしれないというのも事実だ。

セブンペイは見に覚えのない取引がある場合はカード発行会社に速やかに申し出て、見に覚えのない利用履歴がある場合や利用をお知らせするメールが届いている場合は、24時間・年中無休の緊急ダイヤル(0570-012-113)に連絡しよう。

なお、今回の件でクレジット/デビットカードによるチャージは利用停止になっている。

  • UPDATE:2019/07/04 16:27セブン&アイグループなどが緊急会見を開催し、不正アクセスの被害規模や全額補償などを発表した。

コメント
  • Anonymous doctor
    6年前
    私はバーコード(BC)決済の方法自体が脆弱であると思います。決済は会社側(商品の売り手)とユーザー(商品の買い手)の情報交換を行う事により行われますが、その情報交換のための情報が集約されているものがBCと思います。その際最も重要な個人情報が詰まったBCを物理的に見ることのできるのがすでに問題と思います。つまりBCを実際に画面に提示した際に他人に読み取られたり、偽造されたBCにすり替えられたりというリスクがともなうと言うことを忘れてはなりません。これを他人に見えない方法で情報交換するのがFelicaやNFCと言った手段を用いた決済です。したがってFelicaやNFCでの決済では電磁波のみで通信するため決して決済関連情報を見られたり、すり替えられたりするリスクはほとんどありません。FelicaやNFCでの決済のほうがBCによる決済よりも遙かにリスクが低いと考えられますが、FelicaやNFCに用いるリーダーが高価である事から会社側(商品の売り手)の導入にお金がかかるという大きな欠点があると言うことです。したがってBC決済はユーザーのためのものではなく、会社側(商品の売り手)ためのものである事がわかります。BCk決済は多くの会社が採用して普及させようとする会社側の利点のためのものであり、そのリスクはBCを用いるユーザーにすべて降りかかってくること二なり、ユーザー側からみると極めて不利な方法と考えられます。ですから今後日本に限って言えば被害を被るユーザーからの視点から見れば是非FelicaやNFCでの決済が普及してほしいと考えています。会社側は売り上げを多く上げたいと言う視点からは直接の被害を被る可能性はユーザーに比較すれば低く、これらのリスクを軽く考える傾向にあると思います。
    • Yusuke Sakakura
      6年前
      バーコードは固定ではなく数分ごと、決済ごとに自動で切り替わるものがほとんどです
  • Anonymous
    6年前
    誤字を見つけました、 セブンペイは見に覚えのない取引がある場合はカード発行会社に速やかに申し出て、見に覚えのない利用履歴 見に覚え→身に覚え ではないでしうか。
  • Anonymous
    6年前
    情報リテラシーの低い人や悪意を持った奴がいる前提で問題が起きないシステムを造るのが当たり前。問題が起こったときは設計者・開発者自身が身銭をきって保証するつもりでシステムを造れ。要求仕様通りに造ってはいけない。要求を出しているのは素人、プロは素人の言いなりになってはいけない。
  • Anonymous
    6年前
    ユーザーにも非があるような記事ですが、そうは思えません。メールアドレスさえわかればパスワード再発行して乗っ取れるようなシステムを提供する運営会社のほうに非があるのではないですか?
    • Yusuke Sakakura
      6年前
      よく読んで欲しいのですが、パスワード再発行したシステムの欠陥については当然、提供側に問題があります。そう書いています。セブン&アイという大企業のシステムとして、決済機能を提供する事業者としてあってはいけないレベルです。ただ、この欠陥は初出時には明らかになっていなかったもので追記しています。その一方でアカウントを乗っ取られた人のなかにパスワードを使い回していた人がいる以上、ユーザーに非がないとは言えません。
  • Anonymous
    6年前
    現金の見えない取引が、小売業に広まる。これらの危険は、子供が親のおつかいに、親のスマホ。これが、健全な事に思えますか。
    • Anonymous
      6年前
      まあ、使い方やリテラシーのレベルによるでしょう。意識や認識の低い人間が使うようでは、どんな便利な物もその効果を発揮しきれないどころか、悪い結果にすら繋がります。健全か否か以前に、使う人間が賢くなければいけないと言うお話です。
      • Yusuke Sakakura
        6年前
        当初はユーザー側の問題を含むと思っていましたが、7iDのパスワードリセットのぜい弱性が明らかになったことで提供側の問題が強くなりました。クレカ等のチャージには7iDのほかに、別の認証パスワードが必要なのでまだ明らかになってない別の問題もあるはずです。
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