Appleが日本時間9月13日午前2時からスペシャルイベント『Gather round』を開催し、新型iPhoneとなる「iPhone XS」や「Apple Watch Series 4」の発表が確実視されているが、すでに噂は来年発売の新型iPhoneにまで及んでいる。
今年発売の新型iPhoneはすべてのモデルが顔認証「Face ID」を搭載する可能性が非常に高い。一方で認証不可能なマスクを常用する人など一部のユーザーからは指紋認証の復活を望む声がある。ただ、残念ながらAppleにその計画はないようだ。
Androidでは画面内蔵式の指紋認証がトレンドに?
スマートフォンに採用されるセキュリティ認証はパターン・パスコードから指紋認証へと変化した。最近のトレンドは顔認証で次は画面内蔵式の指紋認証だろう。
世界で初めて画面内蔵式の指紋認証を搭載したスマートフォンとして「Vivo X21」が今年発売された。Samsungも2019年初頭に発売する「Galaxy S10」シリーズで採用との噂もあり、来年はトレンドになる可能性がある。
Ming-Chi Kuoのレポートによれば、Vivo X21への反応は良好で、画面内蔵式の指紋認証がベゼルレスディスプレイの最適なソリューションであることなどを理由に多くの主要スマートフォンメーカーが期待を寄せているようだ。2019年には同技術の市場規模が現在の500%になるという。
一方、Appleは画面内蔵式の指紋認証を搭載するために開発を進めていると昨年噂されていたが、2019年発売の新型iPhoneは顔認証「Face ID」の搭載が継続されるようだ。
顔認証「Face ID」は、100万分の1という圧倒的に優秀な誤認識率(指紋認証「Touch ID」は5万分の1)を誇るが、マスクをしていると認証できない、顔を近づけすぎると認証できない、暗い場所や寝起きでは認証しづらい、横向きに対応していないなど、指紋認証には存在しないウィークポイントも多く、指紋認証の復活を求める声もある。ただ、Appleがこういった声に耳を傾けて指紋認証を復活させるとは思えないため、最後の指紋認証対応モデルになり得る「iPhone 8」シリーズが販売停止になる前に買い替えを検討したほうが良いだろう。
なお、2019年発売の新型iPhoneには、画質が大幅に向上するトリプルレンズカメラや不評の切り欠き(ノッチ)が小型化する、Lightning端子を廃止してUSB Type-Cに変更されるとの噂がある。