日経トレンディネットの「日本初のAndroid端末「HT-03A」は、なぜ地味なスタートを切ったのか?」という記事がやけに胡散臭い。
Androidはまだまだこれから。
日本初のAndroid端末「HT-03A」は、なぜ地味なスタートを切ったのか? – デジタル – 日経トレンディネット
Androidケータイは高い注目を集めたのか?
記事の冒頭で「前評判で高い注目を集めたHT-03A」とありますが、HT-03Aは本当に前評判で高い注目を集めたのでしょうか?高い注目を集めたiPhoneが日本で発売される事が決定した時よりも、発売されるキャリアがソフトバンクモバイルに決定した時よりもAndroidケータイが注目を集めた印象は全くありません。
現にiPhoneが日本で発売される事が決定した時は、周りのモバイル端末に疎い友達なども「iPhone欲しいなー」などと言っていたものですが、NTTドコモがHT-03Aを発売すると決定した時は誰からもAndroidの話題を聞く事はありませんでした。
Androidケータイの発売日に行列ができなかったのは必然。
Androidケータイが発売される前の携帯電話の動向を追ってみましょう。5月19日:Androidケータイ「HT-03A」発表
5月26日:iPhone for everybody延長
6月7日:エヴァケータイ「SH-06A NERV」即完売
6月26日:iPhone 3GS発売
「iPhone 3G」の値下げ延長、「SH-06A NERV」の即完売、「iPhone 3GS」の発売これだけの事が重なれば後発となったAndroidケータイが行列が作れないのは必然です。
中でも「iPhone 3GS」は行列を作っていましたし、「SH-06A NERV」については予約台数がたった数時間で売り切れてしまう程の反響がありました。
この状況で行列を作るのは容易ではありません。
Androidの物足りなさではなく、iPhoneと比較した場合の物足りなさ。
最後に出てくる「物足りなさを感じる“素”のAndroid」という見出しですが、書かれている内容は漠然的で「Android以上の何かが感じられない、Android以上のインパクトが感じられない」というもの。非常にわかりづらい表現ですよね。具体例を持ち出すわけでもなく、個性が薄いと批判していても何も入ってきません。
何故具体例を持ち出して批判できないのかと言われれば簡単です。筆者がAndroidに物足りなさを感じているのではなく、iPhoneと比較した時の物足りなさしか感じ取ることができてないからです。
Androidは本当に物足りないのか。
Androidは本当に物足りないのかと聞かれたら僕は真っ先に否定します。Androidは本当に楽しい。アプリの開発者が少ないと言われていますが、それは有料アプリがまだ公開されていない事やAndroidのアプリケーションコンテストを控え故意にアプリを公開してない事が影響していると思われます。
現状の日本製AndroidアプリにおいてもAndroidでフリック入力できる「Simeji」や本やCDのバーコードを読み取り、Amazonのレビューを即閲覧できる「なにこれ?」iモード.netに届いたiモードメールの新着確認を通知する「新着i」QRコードをスキャンできる「QRコードスキャナー」などHT-03Aの発売からたった2週間しか経ってないにも関わらずこれほどの優良アプリがリリースされています。
現状、不満点などはあるものの物足りなさは全く感じません。というか発売されてまだ2週間。
不満点はこれからどんどん解消され、物足りなさを感じる様になるのはまだまだこれからです。
これから発展していくAndroidを現時点で物足りないと評価するのはまだ早い。また、現時点でAndroidは凄く楽しいと僕は感じています。
具体的な事例も述べず発売からたった2週間で物足りないと書き捨てた日経トレンディネットの記事を鵜呑みにしてはいけないとAndroidユーザーの僕は思います。