Nexus Qはこのままお蔵入りが濃厚?Android幹部が「結局リリースはしなかった」と発言
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

そのNexusシリーズでありながらスマートフォンにもタブレットにもカテゴライズされないのがNexus Qで、1年前に発表されながら未だに正式販売されていない幻のデバイスとなっています。
そんなNexus Qですが、ついに正式販売されないまま終了となる可能性が高いようです。
Nexus QはChromecastの着想源に
Nexus Qについてもうちょっと捕捉しておくと、ディスプレイを持たずモニターやスピーカーに接続し、スマートフォンやタブレットから操作してNexus Qに保存されているコンテンツを楽しむデバイスでwikipediaでは「メディアストリーミングエンタテインメントデバイス」と呼んでいるようです。(響きだけはハイパーメディアクリエイターみたい)
で、昨年6月に開催されたGoogle I/OでNexus7とともに発表され、Google I/Oの参加者に無料でプレビュー版を配布したところあまりにも不評だったので発売日を無期限延期。事前予約者にはプレビュー版を無償配布したという経緯があり、いつごろ正式販売されるのかと思っていたら、先日、新型Nexus7とChromecastを発表したイベント後にAndroidとChromeを統括するスンダル・ピチャイ氏が「結局リリースはしなかったが・・・」とコメントしたようです。
ピチャイ氏はイベント後にReutersの取材に応じ、次のように語っている。「Nexus Qも同様の目的で開発されていた。結局リリースはしなかったが、Nexus Qからは多くのことを学んだ。Nexus Qではコンテンツの送信方法を徹底的に研究した。それがChromecastの着想源となった」
引用元:新Nexus 7は「利益が出るようになっている」 ハード事業強化のGoogle、「Nexus Qから多くを学んだ」 (2/2) – ITmedia ニュース
ということでChromecastの礎となったNexus Qはこのまま正式販売されることなく幻のデバイスになってしまうようです。
球体の形が未来的かつ愛らしく、Androidではこういうこともできるんだよというメッセージが込められていた面白いデバイスだったのでちょっぴり残念。ちなみに、Chromecastはその名のとおり簡易版のChrome OSを採用しているため、Androidではありません。
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