NTTドコモが7月26日に2014年度第1四半期決算説明会を開催し、その場でXperia A SO-04Eの販売台数が約110万台を記録していることを明らかにし、ツートップ施策が一定の成果を挙げているとコメントしました。
ツートップの販売台数差は前回に引き続きダブルスコア
ツートップ導入後に発表された2013年6月度の携帯電話およびスマートフォンの契約状況にて、純増数−5900件、MNPで14万6900件の転出超過を記録し、「ツートップは失敗だった」と評されていたわけですが、NTTドコモは解約率とMNPによる転出数がツートップ導入後に改善されたこと、2機種に絞って端末を調達することで調達コストが改善したことを挙げて、「ツートップについては一定の成果を挙げている」とコメントしました。また、ツートップの販売台数についてはXperia A SO-04Eが約110万台、GALAXY S4 SC-04Eが約55万台を売り上げたことを明らかにし、Xperia A SO-04Eを購入したユーザーのうち約60%がフィーチャフォンからの移行だったこと、GALAXY S4 SC-04Eを購入したユーザーのうち約50%がスマートフォンからの機種変更だったことを発表しています。
もう一方のツートップであるGALAXY S4は実質トップ下?
ツートップが一定の成果を上げたという根拠として、解約率と転出数が改善されたことを示したわけですが、比較対象となったのは新機種が月の中ごろに発表・発売された5月なんですよね。そんな5月と新機種がほぼ出揃った6月を比べれば改善されるのは当然なのではないかと疑ってしまいます。5月と6月の比較だけでなく、5月、6月における解約率と転出数の例年の傾向も見なければツートップが寄与したとは言えないのではないかと。
そして、ツートップの売り上げですが、Xperia A SO-04EとGALAXY S4 SC-04Eの販売台数の差がスゴイことになっていますね。前回発表時も販売台数はダブルスコアになっていましたが、今回も変わらずということで、売り上げ的にはXperia A SO-04Eのワントップで、GALAXY S4 SC-04Eはトップ下と評するべきなのでしょうね。
2013年夏モデルでサムスンがツートップ入りしたのはやっぱりドコモのシナリオどおりなんでしょうか
ちなみに、GALAXY S4 SC-04Eの目標最低販売台数は今年度中で100万台とのこと。発売から約2ヶ月が経過した現時点での達成率が55%となっていますが、無事クリアできるのでしょうか。ドコモ側から端末の調達をお断りされてそもそも売れる端末が100万台もないなんてことがなければいいなと余計な心配をしております。「もしかして、サムスンの自腹キャンペーン(日経報ですが)は端末の調達をお断りされないためのものであり、サムスンがツートップへの生き残りをかけた策だったりして・・・」という妄想がはじまり、2013年冬モデルでサムスンが投入するであろうGALAXY S4の派生モデルやGALAXY Note 3は販売台数ではGALAXY S4 SC-04Eを上回るのは難しいだろうから、今夏モデルでサムスンをツートップ入りさせて取り繕ったあと、2013年冬モデルで一旦落とし、2014年春モデルで投入されるであろうGALAXY S5でサムスンをツートップとして復帰させるといった出来レースまたはドコモのシナリオがあって、GALAXY S4 SC-04Eがどれだけ売れようと冬モデルではツートップ落ちするんだろうなーなどと、勝手な妄想が止まりません。
GALAXY S4 SC-04Eをトップ下とか言っといてアレなんですが、それもひっくるめて結局得をしたのはソニーぐらいでほとんどが得をしないツートップができるだけはやく終わることを願うばかりです。
▼発表資料はこちらからダウンロードできます。
・2014年3月期 第1四半期決算説明会資料
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