ドコモの音声収入は10年でたったの4分の1に、LINEだけが原因ではないはず
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

FOMAからXiへの移行が進むなか通話料金が割高に
音声収入が減ってしまった原因として、LINEやSkypeの登場によってIP電話の利用機会が増えたことやテキストベースのコミュニケーションにシフトしてきたことがよく挙げられます。
もちろんLINEやSkypeの影響も大きいかと思いますが、それだけが原因ではなく通話プランの内容が大きく変わったLTEが普及したことも挙げられるかと思います。
というのも、FOMAで用意されているプランの通話料は7.875円/30秒〜21円/30秒、さらに無料通話分として毎月1050円〜1万1550円分が提供されていましたが、Xiで用意されているプランの通話料は21円/30秒で無料通話分なしとなっています。
つまり、ユーザーにとっては通話のしにくい料金プランになっていて、40%近くの人がスマートフォンの料金を節約するため「極力通話しない」という調査結果もあるほどです。
また、3キャリアが同じ価格でLTEの通話プランを提供していますが、先行して音声通話を提供したのはドコモであって他社にならってという形ではない以上、ドコモはこうなることを予測していたというか自らが音声収入を減らすような方向に導いていった感があって、日経の記事にはドコモ幹部があきらめ顔とありますが「おいおいおい」とつっこみたくなります。(本当に言ったかどうかは怪しいもんですが)
あるドコモ幹部は「メールやチャットに慣れた日本人は話さない」とあきらめ顔。米国の標準的な利用者は3~4倍の時間を通話に費やす。
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