先日、日経が報じたとおりNTTコミュニケーションズが低価格SIMサービスの内容をリニューアルし、「OCN モバイル ONE」として5つのプラン(既存の2プラン+新たな3プラン)を提供すると発表しました。
1日縛りのプランを新たに追加
これまでOCNから提供される低価格SIMサービスのプランとしては月額980円で1日30MBまで高速なデータ通信(下り112.5Mbps、上り37.5Mbps)が可能な「OCN モバイル エントリー d LTE 980」と月額2880.15円で2GB/月まで高速なデータ通信が可能な「OCN モバイル エントリー d LTE」の2プランが提供されていました。特に人気となっていた「OCN モバイル エントリー d LTE 980」は内容をそのままにプラン名を「30MB/日コース」に変更するだけにとどまりましたが、同じ1日縛りのプランとして「60MB/日コース」が新たに提供されます。
「60MB/日コース」は、月額1480円で利用でき、プラン名のとおり1日60MBまで高速なデータ通信が利用できるプランとなっており、1日30MBでは足りないといった声に答えるものになっています。
既存の「OCN モバイルエントリー d LTE」は4割安に
これまでも提供されてきた「OCN モバイルエントリー d LTE」は、プランの内容そのままに価格は4割安となる月額1780円に値下げされて「2GB/月コース」として提供されます。さらに、2GBを超過して通信速度が低速になっても525円の追加料金を支払うことで525MBまで高速なデータ通信を利用できる容量追加オプションが提供されます。容量追加オプションは1ヶ月で5GBまで購入することができますが、翌月の持ち越しは不可となっています。
また、より安価に利用できるプランとして月額1260円の「1GB/月コース」が新たに提供されます。プラン名のとおり1ヶ月1GBまで高速なデータ通信を利用することができるプランとなっていますが、容量追加オプションには対応していません。
新たなコンセプトの「500kbpsコース」
「60MB/日コース」「1GB/月コース」はいずれも既存のプランから通信速度が低速になる条件を変更したものですが、「500kbps」はこれまでに提供されていない新たなコンセプトをもったプランとなります。月額1980円で提供される「500kbpsコース」は1ヶ月間7GBまで下り、上りともに500kbpsで通信することができます。7GBを超過した場合は他のプラン同様に通信速度が200kbpsまで制限されます。
既存ユーザーは自動的に新プランに移行されます
既存ユーザーは自動的に新プランに移行されます。つまり、「OCN モバイルエントリー d LTE」の契約者は9月利用分から月額1780円での利用が可能となります。また、今回のプラン追加にともないプランの変更にも対応しており、ウェブサイトからプランの変更が可能になっています。プランの変更にかかる費用は無料とのことです。
全てのプランが業界最安値は本当か
OCNによれば、今回発表した5つのプランは全て業界最安値になっているとのこと。業界最安値というのが何を比較対象にしているのかがわかりませんが、通信速度が低速になる条件かと思います。なのでOCNしか提供していない(と思います)1日縛りのプランは当然最安値になります。
恐らく日経が他社より1〜5割安く提供すると報じてたのも通信速度が低速になる条件を比較した場合のことかと思います。
5割安いってのは月額1980円の「500kbpsコース」と月額3980円でBIGLOBEから提供されている「スタンダードプラン」を比較した場合のことを指しているのかと思いますが、BIGLOBEの「スタンダードプラン」はSIMを3枚まで利用できるなどプランの内容は全く異なるものなので、サービスの内容まで比較対象にしていない気がします。
ということで、業界最安値という理由でプランの内容を比較せず契約するってのは危険かと思います。ちゃんとプランの内容まで比較した上で契約しましょう。
納得できずに他社のサービスに乗り換える場合は、再度、初期費用の3150円を払うことになりますが、低価格SIMで3150円を取り返すのは結構大変ですから。
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