MVNO SIMとはなんぞや?「SIMブロガーイベント」に参加してきた!
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

そのころはまだまだ知名度が低く、一部のマニアックな人たちが利用していたサービスでしたが、昨年の半ばから後半にかけてSIMロックフリーのNexus 7とiPhoneの発売があり、マツコ・デラックス出演のテレビCMの放送などもあって知名度的には徐々に一般層にも広がりつつあるのかなーと思っております。
そんなMVNO SIMをメインとしたブロガー向けのイベントが開催されるということでちょっくら参加してまいりました。
MVNO SIMって?そもそもSIMってなに?
携帯総合研究所では、いつもは特に説明なく「MVNO」とか「SIM」とかいう言葉を並べて記事を書いていますが、イベントに参加してまだまだこの言葉が普及していないと感じたのでちょっとだけ説明しておきます。
まずはSIMについてですが、ドコモショップやauショップ、ソフトバンクショップなどで購入する携帯電話やスマートフォンには必ずSIMと言われるカードが入っています。このSIMカードがあるおかげでネットを見たり、電話したりできるわけですが、購入する時はショップのお姉さんがササッと作業してくれるので気づかない人が多いかもしれません。
次にMVNOについてですが、携帯電話やスマートフォンでネットしたり電話するにはSIMカードのほかに、基地局と呼ばれるアンテナなどのインフラがあるからなわけですが、このインフラを構築しているのがドコモやau、ソフトバンクなどです。
そのドコモなどが持っている基地局などのインフラをレンタルしてサービスを展開する事業者のことをMVNOと言い、MVNOが使えるSIMカードをMVNO SIMと呼んでいます。
「SIM通」のアクセス状況から見るMVNO SIMの近況
今回、「SIMブロガーイベント」を主催した「SIM通」は、変化の激しいSIM業界をおっかけるべく毎日SIMに関するコラム等を掲載しているサイトだそうです。
コラムっていうと「難しそう・・・」という印象があるかもしれませんが、ターゲットにしているのはSIMのことがイマイチよくわからない初心者の方だったり、初めてSIMを購入しようとしている人とのことでした。
そのSIM通へのアクセス状況ですが、運営開始〜3ヶ月はMVNO SIMの購入を検討しているユーザー向けに書いた記事がアクセスを集めたものの、最近では初心者向けの記事もアクセスを集めだしているとのことでした。
また、検索キーワードについても「MVNO」や「MVNO 通話」、「MVNO 比較」といった一歩踏み込んだキーワードから「SIM」や「SIMカード」といった一歩下がったキーワードに変わってきているそうです。
つまり、この短い6ヶ月の間にSIMに関する理解度という関心が変わっているということですね。少し前はMVNO SIMのことは知ってるけどサービスの内容について詳しくはわからない、どこのサービスを契約したらいいのかわからないといった人が検索するケースが多かったけど、最近ではもう一つ手前のSIM自体に関する興味が上がってきたということでしょうね。
質疑応答:MVNO SIMカードはどこで購入するのがおトクなのか
イベントにはSIM通の他にもSIMロックフリーの端末を製造・販売するASUS(エイスース)さんとMVNO SIMカードを販売するgoo SIM Sellerの方も参加しており、3者での対談&質疑応答が行われました。
理由としてはSIMロックフリーの端末は高額な一方でモバイルルーターは比較的安く購入できることが挙げられる。
また、最近ではアンテナピクト問題(電波をキャッチしてるのにアンテナのアイコンが正常に表示されない問題)やセルスタンバイ問題(通話回線につながらず圏外扱いとなることでバッテリーを過剰に消費してしまう問題)を解消できるSMS対応のSIMカードも売れている。(goo SIM Seller)
対談後、イベントに参加したブロガーから事前に募集した質問やその場での質問に対するQ&Aが行われました。
今からMVNO SIMの購入を検討している人にとって販売店舗によって価格が違ったり、付いてくるポイントが違ったり、キャッシュバックがあったりというのは嬉しい情報になるかと思います。購入する時にはそれぞれの店舗の特典を比較するのも忘れないようにしておトクにMVNO SIMを購入しましょう。
個人的にオススメなのは月額980円で1日50MBまで速度制限なく利用できる「OCN モバイル ONE 50MB/日コース」です
ちなみに、売れ線としてはMVNO SIMカードとSIMロックフリーのセット販売が人気だということでした。
SIMロックフリーの端末は高額でなかなか手が出るものではないと思っていたのでコレには少しビックリしましたが、スマートフォンではなくモバイルルーターならば2万円半ばで買えてしまうということで確かに手は出しやすいかもしれません。
また、さきほど紹介したSIM通のアクセス状況によると、MVNO SIMの対応機種を掲載した記事が人気となっているところから、対応機種をいちいち探さなくても良い&安心できるというメリットも魅力的なのかもしれませんね。
SIMロックフリーの端末をタッチ&トライ
イベントの最後にはタッチ&トライで展示されたNexus 7(2012)やNexus 7(2013)、Fonepad Note 6、Fonepad 7の4機種のほか、プリペイドSIMカードの詰め合わせ×5といった太っ腹なプレゼント抽選会が行われました。
▼Nexus 7(2012)とNexus 7(2013)
▼Fonepad 7
僕はプリペイドSIMの詰め合わせをゲット!
イベント参加者全員にはOCNモバイルONEとSIMカードのアダプターがプレゼントされました。
まとめ
冒頭でも書いたとおりSIMやMVNO SIM、SIMロックフリーの注目度が数年前よりは上がっていることはわかってはいたんですが、今回のイベントでSIM販売店への問い合わせ件数や検索キーワードのランキングなどの具体的な数値を聞いて自分が想像していたよりも注目されている、され始めているんだなーと思いました。
LINEやFacebookの登場でテキストのコミュニケーションが充実化したことで電話を利用する人や電話する時間は確実に減っていますし、さらに楽天でんわやIP-Phone SMARTなど安く通話ができるIP電話サービスの登場によって今後さらにMVNO SIMの注目度と需要は上がっていくんでしょうね。
これからも色々と動きがありそうなMVNO SIM業界、今後も注目していきたいと思います。
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