Google I/O 2019で先行発表された次期「Android 10」では、画面をブラックや濃いグレーで配色することによって暗い場所で目に優しくバッテリーの節約にも貢献する「ダークテーマ」の追加が正式発表された。
「ダークテーマ」は設定画面などAndroid標準のインターフェースに適用されるが、サードパーティのアプリは個別で対応が必要になる。開発者にとっては対応が面倒だし、ユーザーはアプリが混在することで戸惑ったり、ストレスを感じることも多いはず。
こういった問題を解決するためにAndroid 10にはダークテーマを強制適用する「フォースダーク」オプションが提供される。
Androidが分析してダークテーマを自動適用
「フォースダーク」は、Androidがアプリの各部品を分析して画面を描画する前にダークテーマを自動で適用するというもの。通常、開発者はダークテーマ用の部品を用意する必要があるが、android:forceDarkAllowedをtrueに設定するだけでアプリをダークテーマに対応させることができる。
開発者が「フォースダーク」を適用した時にどのような見た目になるのかを確認したい場合やユーザーがより多くのアプリでダークテーマを試したい場合は、先日提供されたばかりのベータ3版の「Android 10」をインストールしたあと、設定画面の「システム」→「詳細設定」→「開発者向けオプション」から「フォースダークのオーバーライド」のスイッチをオンにすれば良い。
以下は「フォースダーク」をオンにしたときの各アプリの状態だ。概ねうまく適用されているが、Google PayではSuicaのペンギンで色の反転が起きるなど細かい部分で気になるところはある。正式版の「Android 10」では分析性能がもうすこし向上するかもしれない。
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