Android 11のアップデート配信がようやく始まったところだが、例年どおりであれば数週間後の2月中にAndroid 12のプレビュー版が公開されるはず。
現時点でAndroid 12に関する情報は多くないが、スマートフォンの容量を自動で節約できるアプリのハイバネーション機能が追加される可能性があるようだ。
アプリキャッシュの自動クリア機能が発見される
XDA-DevelopersがAndroidのソースコード管理プロジェクトAOSPを調査したところGoogleがアプリのハイバネーション機能を開発している証拠が見つかった。
AOSPに提出されたコミットから“ストレージを最適化するためにアプリの休止状態を管理する”とのコメントが付いたAppHibernationServiceの開発が進んでいることがわかる。
別のコミットからはアプリのキャッシュファイルを自動的にクリアするコードも発見された。キャッシュファイルのクリアだけでは容量節約に大きな効果ないが、コードにはパッケージレベルのハイバネーション機能の実装がToDoとして残されている。アプリやそのリソースなどをハイバネーションの対象にすることで、より多くの容量を節約できる可能性があるということだ。
Android 12のハイバネーション機能は、空き容量が少ないときに使用していないアプリを自動的に削除(アプリのデータは対象外)して容量を確保するiOSの「非使用のAppを取り除く」機能に非常に近いものになるのではないだろうか。
現時点でこれ以上の詳細はわからない。アプリの休止状態が自動で判定されるのか、その判定基準、ストレージが最適化される方法やアプリが休止状態になったことをユーザーにどのように伝えるのかもわからない。
また、提出されたコミットはマージされていないため、Android 12に搭載されるのかも現時点では確定していない。少なくとも初期のプレビュー版でハイバネーション機能がフルに提供される可能性は限りなく低そうだ。
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