Googleは今月中にもAndroid 12のデベロッパープレビュー版をリリースするようだ。正式配信は秋ごろと予想される。
先日、Googleがパートナー向けに共有したAndroid 12のドキュメントがリークされたことで通知パネルの大幅なデザイン変更が判明したが、デザイン変更はより多くの画面に及ぶ可能性が高いようだ。
テーマ変更機能の大幅拡張を計画
XDA Developersによると、リークされたAndroid 12のスクリーンショットで判明した通知デザインの大幅な変更は“road to Material NEXT”(次なるマテリアルへの道)の始まりとGoogle社内で呼ばれているという。
マテリアルとはGoogleが提唱するデザイン手法のガイドラインである「マテリアルデザイン」のこと。物理の法則に従うことで人間の脳にとって自然なものを作ろうという考え方でAndroidだけでなくYouTubeなどにも導入されている。
Material NEXTがどういったものになるか現時点で詳細不明だが、Googleがそれなりの規模でデザインの変更を計画していることは間違いなさそうだ。
デザイン変更の具体例としてリークされた通知パネルのデザイン変更がある。ほかにもGoogleは常時表示画面とロック画面のレイアウトを調整する準備を進めていて、ロック画面においては9つの点を指でなぞってロックを解除するパターンロックのインターフェース調整や時計のレイアウトを変更できるオプションも用意しているとのこと。
また、ホーム画面や設定画面のフォントやカラーをアレンジできるテーマ機能が大幅に拡張され、クイック設定パネルや通知の背景、対応するサードパーティアプリにも適用される可能性がある。テーマはユーザーが自由にアレンジすることも可能だが、Googleが用意した中から選択することもできる。リークされたベージュテーマのデザインは「Silk」という名前が付いているようだ。
なお、歴代Androidにはお菓子の名前を使ったコードネームがアルファベット順で付けられている。Android 10で廃止されたが、それは表向きのことで昨年配信されたAndroid 11は「レッドベルベットケーキ」など裏ではしっかりとコードネームが存在する。
XDA Developersによれば、Android 12のコードネームは“Snow Cone”(スノーコーン)になるとのこと。当然ながらGoogleはコードネームを正式発表していないが、Android 12の開発ブランチ名の先頭には“sc”が付与されているという。Android 11では“rvc”(Red Velvet Cake)が付与されていたそうだ。
“sc”から始まるお菓子はスノーコーンだけではなくショートケーキもあるが、XDA Developersはショートケーキではないことを確認しているとのこと。
スノーコーンは日本で言うかき氷。スノーは氷、コーンは持ち手を表しているそうだ。コーンはとうもろこしではなく道路工事などで使われる三角コーンのコーン(円錐)のこと。
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