iOSもAndoridも、スマートフォン向けのOSは約12ヶ月に1回のメジャーアップデートが行われます。
Androidの場合、冬に開発者向けのデベロッパープレビューが公開され、春に誰でも利用できるベータ版が提供されます。夏から秋にかけてベータ版の開発を終了し、ソースコードと正式版がリリースされます。
これほど時間をかけるのは、品質を高めるためです。しかし、Googleはこのアップデートサイクルを大幅に早めて、2025年第2四半期にAndroid 16をリリースする可能性があります。
GoogleがAndroidアップデートサイクルを加速させる理由とは?
Android Authorityによると、Googleは最近、Androidバージョンの呼称にリリース時期を使用しています。
例えば、2024年3月に公開されたFeature Drop(Android 14 QPR2)は24Q1、6月公開のFeature Drop(Android 14 QPR3)は24Q2、Android 15は24Q3、そして2025年3月公開のFeature Drop(Android 15 QPR1)は25Q1と呼ばれています。
4桁のコードは前2つの数字が公開年、後ろ2つのアルファベットと数字の組み合わせは四半期を表しています。例えば、24Q1であれば2024年第1四半期に公開されるバージョンとなります。
- Android 14 QPR2:24Q1
- Android 14 QPR3:24Q2
- Android 15:24Q3
- Android 15 QPR1:25Q1
この法則に従えば、Android 16は25Q3となるはずですが、AOSPには次のメジャーアップデートを示す「25Q2/Android W」というワードが使用されています。
Android Wが意味するのはAndroid 16と考えるのが妥当です。
Androidの各バージョンには、アルファベット順でスイーツの名前がコードネームが付けられており、Android 15がVanilla Ice Creamであったことを考えると、Android 16にはWから始まるコードネームが使用されるはずです(実際はBにリセットされる)
つまり、Android WはAndroid 16を意味しており、2025年第2四半期公開を意味する25Q2と共に使用されていることから、Android 16の公開時期は例年よりも早い、4月から6月になると予想できます。
GoogleがAndroidのリリース時期を早める理由は2つあります。
1つ目は、今年、GoogleがPixel 9シリーズの発売時期を2ヶ月も早めたことです。
ただ、Android 15はソースコードが公開されただけで、まだGoogle Pixelには、リリースされていません。これにより、Android 15を最速で提供したのはGoogleではなくVivoになりました。
最速で最新のOSを利用できるのがGoogle Pixelを買うべき理由の1つでしたが、今年は他社に譲る形になりました。Googleは来年以降もこれを続けるつもりはないはずです。
2つ目は、最新のOSと最新のスマートフォンを同時期にリリースすることで、OSと最新製品の両方をより大きく、より魅力的に見せる手法がとれなくなっていることです。
実際にはAndroid 15で追加される新機能のいくつかは、すでにPixel 9シリーズで利用できますが、スペック上はAndroid 14と表記されていることから多くの人は気づいてないでしょう。
Androidのリリース時期を6月に早めることで、これらの問題を一気に解消できます。また、例年6月ごろに発売されるA-Seriesも発売から数ヶ月待つことなく最新OSにアップデートできることから多方面で良い影響を与えるはずです。
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