グーグルが公式ブログを通じて「Android 5.1 Lollipop」を公式発表しました。Android 5.1は既に存在が明らかにされていたものの、アップデートの内容などは非公開とされていました。
Android 5.1の新機能とアップデート内容
グーグルの発表によれば、Android 5.1では、安定性とパフォーマンスの向上が実施され、新機能としてHDボイスやマルチSIMのサポート、デバイス保護機能が追加されるようです。
Today we are rolling out Android 5.1 – an update to Lollipop that improves stability and performance and offers a few new features like support for multiple SIM cards, Device Protection and high definition (HD) voice on compatible phones.
引用元:Official Android Blog: Android 5.1: Unwrapping a new Lollipop update
「HDボイス」は、高音質の音声通話機能でVoLTEに相当するものです。既にメーカーが独自対応しているAndroidスマートフォンもありますが、Android 5.1でサポートされることによって、T-mobileやベライゾンのNexus 6でHDボイス機能が利用できるとのこと。日本のキャリアで利用できるかどうかは明らかにされていません。
「マルチSIM」についても既にメーカーが独自対応しているモデルもありますが、Androidの標準機能としてサポートされることになります。これによって、SIMカードを複数持つデバイスでは複数のSIMを利用することができるとのこと。
「デバイス保護」は、もしスマートフォンやタブレットを紛失または盗難にあい、初期化された場合でもグーグルアカウントにサインインしない限りロックが解除されないというもの。同じような仕組みとしては、アップルが2013年に発表したiOS 7で「アクティベーションロック」を実装しており、アクティベーションロックによってiPhoneの盗難が50%減ったされるほど、盗難に効果的な機能となっています。
また、クイック設定パネルから直接、Wi-Fiの接続先を変更したり、Bluetoothでペアリングされたデバイスを切り替えることができるようになるとのことです。
▼Nexus 5やNexus 7(2012)、Nexus 10ファクトリーイメージが公開されました。