グーグルは、開発者より提出されたAndroidアプリをGoogle Playストアに公開する前の事前審査において、これまでに提供されてきた機械的審査に加えて、専門の審査チームによる手動での審査プロセスを導入したことを発表しました。
ついに、Androidアプリでも専門家チームによる人力での審査プロセスを導入
グーグルの発表によると、今回新たにアプリの事前審査を行う専門家チームを結成し、Google Playストアに公開される前の段階で、開発者ポリシーに沿っているかどうか、専門家チームが手動で審査を行うプロセスを導入したとのこと。
An app review process that better protects users
Several months ago, we began reviewing apps before they are published on Google Play to better protect the community and improve the app catalog. This new process involves a team of experts who are responsible for identifying violations of our developer policies earlier in the app lifecycle.
引用元:Creating Better User Experiences on Google Play | Android Developers Blog
開発者がGoogle Play Developer Consoleにアプリをアップロードしてから数時間後で事前審査が完了することや、ポリシー違反があった場合に開発者が迅速に対応、アプリを再提出できるよう公開ステータスページの改良を行ったようです。その結果、実際にこの審査プロセスを導入してから、大きな問題は起きていないとしてます。
AndroidアプリをGoogle Playストアに公開する際の審査については、機械的な審査が主なものとなっており、効果的ではないという声も聞かれていました。
人力によるアプリ審査を当初から導入していたアップルのApp Storeに比べると、Google Playストアは、自由度の高いアプリが多いというメリットがある一方、有害なアプリも多いというデメリットがありましたが、今回発表された人の目と手による新たな審査プロセスの導入によって、Google Playストアの健全化が進むことになりそうです。
少し気になるのは「公開してから数時間」という審査時間でしょうか。App Storeでも審査期間は早くて1週間を要しており、グーグルの”数時間”というのは、かなり短い時間となります。
数時間で審査を終えるには、とてつもない人数の審査チームを作るか、機械的な審査では漏れてしまうアプリのみチェックを行うか、高くないレベルで審査を行うことになるかと思いますが、これからGoogle Playストアで公開されるアプリは変わっていくのか、どのように変わるのか、健全化していくのか、注目したいと思います。
ちなみに、グーグルはAndroidアプリに新たなレーティングシステムを設けることも発表しており、レーティングを決めるアンケートの回答によってレーティングが定められるとのこと。開発者がアンケートに回答しない場合、アプリは「レーティングなし」となり、一部の地域や一部のユーザー向けに表示されなくなり、今後、Google Playストアからアプリが削除される可能性もあるとのことです。
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