最大70%減、Android版「Chrome」のデータ通信量 圧縮機能がアップデート
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。
2015/12/02 11:30

グーグルは、ウェブブラウザ「Chrome」で提供している「データサーバー」機能をアップデートし、ページのデータ量を最大70%まで圧縮可能になったことを発表しました。
最大70%の圧縮を実現した「データサーバー」機能
グーグルの発表によると、通信速度が低い時にウェブサイトに含まれるほとんどの画像を削除することで最大70%の圧縮を実現。サイトの読み込みが完了したあとは、画像をタップすることで個別に表示したり、すべての画像を表示することも可能とのこと。

画像が削除されたページを読み込んだあとにすべての画像を表示するデモ
「データサーバー」のアップデートは、Android版の「Chrome」のみに提供されています。また、現在はインドとインドネシアでのみ利用することができ、今後、数ヶ月で他の国にも提供されるとのこと。
LTEの全国展開が始まったばかりで、いまだに一部地域で2Gが利用されているインドに先行提供されたことやiOSへの提供予定を明らかにしていないことを考えると、新興国向けに優先提供され、日本で利用できるのはまだ先となりそうです。
データサーバーとは
Chromeの「データサーバー」機能は、iOSとAndroid向けに提供されている圧縮機能。設定画面にて有効にすると、グーグルのサーバーを経由し、データ容量を圧縮することで読み込み時間が短くなり、データ通信量が節約されるというもの。また、フィッシングサイトを検知する機能も備えています。
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