10月29日、Appleがフルワイヤレスイヤホン「AirPods Pro」を発表した。
AirPodsとして初めて“Pro”を冠したモデルでまったく新しいデザインを採用。待望のカナル型で耳から落ちにくくなり、新たにノイズキャンセリング機能や防滴・防汗性能を備える。
1分でわかる「AirPods Pro」
- まったく新しいデザイン
- うどん感のない外観
- 耳から落ちにくいカナル型
- 3種類のイヤーチップ同梱
- 新たに革新的な感圧センサーを搭載
- 1回押して再生、一時停止、電話に応答
- 2回押して次の曲にスキップ
- 3回押して前の曲にスキップ
- 長押しでモード切り替え
- 外の音を打ち消す新機能「アクティブノイズキャンセリング」モード
- 周囲の音を聞ける「外部音取り込みモード」
- 耳の形状に合わせて音質を最適化する新機能「アダプティブイコライゼーション」
- 最大5時間の電池持ち、ケース利用で24時間以上
まったく新しいデザイン
2016年に発売されたAirPods、3年目でようやく“まったく新しいデザイン”に変わった。
ヘッドフォン部は耳に引っ掛けるインナーイヤー型から耳の中に入れるようにして装着するカナル型に変更されたことで外れやすさ、音漏れ、没入感といったAirPodsの弱点が解消。IPX4の耐汗・耐水仕様を備えることで雨や汗にも強く激しいワークアウトでもAirPodsを使用できる。
高い密閉性のあるカナル型に対して不快感を覚える人も少なくないが、Appleは革新的な通気システムを導入。圧力を均等化することで不快感を最小限に抑えている。
軸部分には新たに感圧センサーを搭載。
これまでは2回タップで再生/次の曲にスキップ/電話に応答といった限られた操作しかできなかったが、感圧センサーを1回タップすると再生/一時停止/電話に応答、2回タップで次の曲にスキップ、3回タップで前の曲にスキップなど豊富な操作が可能になっている。
感圧センサーが搭載されているヘッドフォンから伸びる白くて長い軸は一部の人に“うどん”と言われて不評だったが、「AirPods Pro」では軸が短くなったことでうどん感が消えた。
雑音を音で消すノイズキャンセリング
雑音を音で打ち消す新機能「アクティブノイズキャンセリング」に対応。内外に備えたマイクでノイズを検知・分析し、生成したアンチノイズで雑音を打ち消して聴きたい音だけを楽しめる。
また、通勤で電車に乗っているときや車通りの多いランニングコースなど、外の音を聞きたいシーンでは軸部分に搭載された感圧センサーを長押しするだけで「外部音取り込みモード」に切り替わる。
この他にもユーザーの耳の形に合わせて音楽の低音域部分と中音域部分を自動的に調整して豊かな没入感を実現する「アダプティブイコライゼーション」、信じられないほどのクリアなサウンドを生み出す専用の「ハイダイナミックレンジアンプ」を搭載する。
電池持ちは現行と同じ
残念ながら「AirPods Pro」の電池持ちは従来のモデルと変わらず最大5時間だ。アクティブノイズキャンセリングを利用する場合は音楽再生は最大4時間30分、音声通話は最大3時間30分まで短くなってしまう。
また、ワイヤレス対応の充電ケースもデザインが変更されて横に大きくなったが、通常のAirPodsと電池持ちや性能は変わっていない。
「AirPods Pro」の販売価格は税込み30,580円。今日から予約注文が可能だ。あす10月30日からはApple Storeなど店頭で発売される。