iPhoneの画面を動画記録できるアプリ「Vidyo!」が1月5日にAppStoreに登場しました。
通常、iPhoneの画面を記録するには動画再生アプリ「QuickTime Player」やサードパーティ製のMacアプリを使うことで実現できますが、いずれもPCが必要なほかゲームアプリなどは録画することができません。
非常にわずらわしいわけですが、「Vidyo!」は脱獄・PC不要でアプリを問わず、画面の動画記録が可能なことから海外で大きな話題になっていました。
iPhoneの画面録画アプリ「Vidyo!」、メディアの取り上げから24時間足らずで削除
「Vidyo!」は、iPhoneの画面を外部に映し出す「AirPlayミラーリング」機能を自身のiPhoneにシミュレートする特殊な仕組みを用いて画面録画を実現していました。
iPhoneから発生するアプリなどの音はもちろん(マナーモード時は録音不可)、マイクから集音した音と同時にiPhoneの画面を録画することができ、解像度やフレームレートの調整も可能など、実用性の高いとてもパワフルなアプリでした。
このようなiPhoneの画面を録画できるアプリはこれまでにも度々登場していますが、いずれも公開後にAppStoreから削除されるという道を何度もたどっているだけに今回も同じような措置がとられることは明らかでしたが、例に漏れず「Vidyo!」も削除となりました。
アプリ自体は5日に公開され、7日に海外メディアが取り上げて大きな話題になり、24時間足らずで削除されたところを見るとアップルの対応はかなり迅速です。
「Vidyo!」の開発者が自ら取り下げた可能性も考えられましたが、開発者のTwitterアカウントを確認したところ、ユーザーのヘルプ対応も積極的に行っており、次のアップデートリリースも計画していたようなので、アップルから削除されたものと思われます。。
@ph1rst Just fixing the bug now for the next update. Actually it seems you need to rotate inside vidyo, otherwise it'll record…
— InnovativeDevelopers (@InDevelopers) 2016, 1月 7
一度は審査を通ってAppStoreに公開されてはいますが、アップルは何が何でもユーザーに使わせたくないようです。ゲームアプリなど著作権上、問題が起きそうなコンテンツまで録画できてしまうことが原因なのでしょうか。
「Vidyo!」がAppStoreから削除されたことで、新規のダウンロードやアップデートの適用は不可となってしまいました。すでに購入した場合は今後もダウンロードが可能ですが、今後配信されるOSのアップデートによってアプリ自体が使えなくなる可能性はあるかと思います。
ちなみに、グーグルは昨年よりAndroidの純正機能としてスマートフォンまたはタブレット単体で画面録画できる機能を提供しています。スマートフォンの画面だけでなく、フロントカメラを利用して自分の顔を小窓に映し出して録画できるなど、ゲーム実況に特化した録画機能になっています。