Appleは開発者が決められるアプリおよびアプリ内課金、サブスクリプションの新しい価格設定を発表しました。
これにより開発者は最低50円から最大160万円までの価格設定が可能になります。
これまでApp Storeで販売されるアプリやアプリ内課金は、わずか87段階で価格設定されており、今年10月に行われた為替変動による価格変更が起きた場合、iOSとAndroidアプリを提供している開発者はApp Storeの価格に合わせてGoogle Playの価格を変更する現象が起きていました。
価格設定が従来の10倍近くに増え、柔軟性が増すことで今後はそういった事象が減るものと思われます。
より柔軟な価格設定が可能に
新しい価格設定では、最低50円からリクエストに応じて最高160万円までの設定が可能になります。
これまでは、わずか87段階のTierから開発者が価格を選んでいましたが、新しい価格設定では、10円刻み、100円刻み、500円刻み、1,000円刻み、5,000円刻み、10,000円刻み、50,000円刻みといったプライスステップを基準に価格設定が可能になります。
例えば、50円から2,000円までは10円刻み、400円から49,800円までは500円刻みで価格設定が可能に。販売価格が上がるごとに刻み(プライスステップ)も上がるため、高額なアプリやアプリ内課金、サブスクリプションでは比較的な大まかな価格設定になります。
また、9,980円や9,990円など下二桁が80または90の価格設定も選べるとのこと。
これらの新しい価格設定はサブスクリプションでは今日から、その他の有料アプリケーションとアプリ内課金については2023年春から導入されます。
為替変動に応じて海外価格を自動更新
2023年春には、複数のApp Storeでアプリ等を販売している開発者向けに、基準として選んだストアを基準に自動的に価格を生成する機能も用意されます。
例えば、日本のApp Storeをメインとしている場合、開発者は日本向けの価格を設定しておけば、その他のストアでの価格は外国為替と税金の変動に応じて自動で更新されます。
ちなみに、Appleは、税金および外国為替レートの変動に基づいて特定地域で価格設定の変更を行っており、今年10月には日本でも3割の大幅な値上げが行われました。
その際に開発者の対応期間がわずか1ヶ月足らずだったことが問題となり、日本の経済産業省はAppleに対してデベロッパーに通知してから十分な準備期間を設けるよう求める方針と報じられています。
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