「Apple Watch レザーループバンド」のチャコールグレイ(Mサイズ)をレビュー。バンドの素材はイタリアで手作りされたベネチアレザーで5世代にわたって技法を受け継いできた老舗の革なめし工房で製造される。マグネットが隠された波打つバンドは手首に巻くだけで素晴らしいフィット感を実現する。M/Lサイズの選び方も含めてレザーループバンドをレビューする。
素晴らしいフィット感、圧倒的カンタンに装着できる「レザーループバンド」
「Apple Watch レザーループバンド」の特徴はバンドの長さを無段階で調整できるループ式を採用していること。一般的な腕時計のスライド式に該当するが、Apple Watchのループバンドは工具を必要とせず調整作業を腕に巻く工程の中に含めるといったAppleらしい発想によってバンドの長さ調整を圧倒的にカンタンにしている。
ループループバンドは長さが異なる2つに分かれていて長いバンドを短いバンドの穴に通して腕に巻きつけるようにして装着する。バンドはマグネット式のため手を離すだけで圧倒的なフィット感で手首に巻くことが可能だ。また、スポーツバンドやクラシックバックルなどの穴留め式に比べて急いでる時もスムーズに身につけられる。
ループ式は手首にしっかりとフィットさせたい人にオススメかもしれない。無段階調整のためゆるくつけることも可能だがマグネットのため装着感に少しの不安がある。
革の表情が楽しめるイタリアで手作りされたベネチアレザー
イタリアで手作りされたベネチアレザーのバンドは5世代にわたって受け継がれた技法で製造される。レザーループバンドには滑らかな凸凹の加工が施され、革の表情は空打ちとタンブラー加工によってシボが大きく、肌触りはザラザラとしている。好みは分かれるかもしれないが、個人的には最高級のカーフレザーを採用したクラシックバックルバンドを高く評価したい。一方、滑らかな手触りよりも革の表情を楽しみたい人はレザーループバンドの方を好むかもしれない。
カラーは全3色、サイズはMで間違いなし
カラーは2018年4月14日時点でチャコールグレイ、コスモスブルー、ミッドナイトブルーの3色ラインナップ。本革は経年劣化の心配があるがすべて深い色合いのため大きな色合いの変化は起きないと思われる。バンドのサイズはMサイズとLサイズが用意されているがLサイズはバンドの長さが余ってしまうほど長い。拳を上回るほどの手首の太さじゃない限りMサイズを選べば問題ない。。なお、レザーループバンドが対応するのは42mmケースのみとなっている。
アルミニウムケースとの相性○、ビジネスやフォーマルな場面でも
レザーループバンドはアルミニウムまたはステンレススチールといったケースの種類を選ばず組み合わせできるのも嬉しい。また、現在販売されているカラーラインナップはすべて深い色合いになっているためケースが落ち着いたカラーでも違和感はない。不安な場合はApple公式サイトのインタラクティブギャラリーにアクセスしてケースとバンドの組み合わせを確認しておこう。
レザーループバンドは素晴らしいフィット感を実現しているが通気性は皆無で蒸れやすい。手が痒くなるほどではないが気温の低い冬でも手首に汗をかきやすく、凸凹のバンドに汗が付着するため清潔に保つには定期的な手入れが必要だ。
バンドは本革のためもちろん水では洗えない。Apple公式サイトでは、レザーバンドの手入れ方法について「バンドのレザー部分を糸くずの出にくい柔らかい布で拭く」と案内されている。必要に応じて水で布を軽く湿らせてから拭いてもいいとのこと。
レザーループバンドはアルミニウムケースのApple Watchに高級感をプラスしたい人やスポーツバンドやスポーツループ、ウーブンナイロンバンドよりも少し上のクラスのバンドに挑戦したい人にオススメ。スポーツ以外であればどんな場面でも合うのでとりあえず1本持っておくのもいいかもしれない。
「Apple Watch レザーループバンド」の販売価格は15,800円(税込み17,064円)。なお、Apple公式サイトでは全3色の販売ページが公開されているが、現在「コスモスブルー」は“売り切れ”となっている。Apple Watchのバンドは突然販売を終了することもあるのでお気に入りのカラーを見つけた場合は販売が終了する前に購入しましょう。
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