MMD研究所とVisaが共同で実施した「2020年キャッシュレス・消費者還元 事業における利用者実態調査」の結果が発表された。
調査結果によると、最も利用するキャッシュレス決済はクレジットカードで、PayPayなどスマートフォンで利用できるQRコード決済は3位となっている。
キャッシュレス化に対する期待は5割超
調査は20歳から69歳の男女50,000人を対象にして2019年12月にインターネットで実施された。調査によってキャッシュレス決済の利用実態、キャッシュレス・消費者還元事業の影響、キャッシュレス社会に消費者が求めるものなどが明らかになったとのこと。
調査結果によると、昨年10月からスタートしたキャッシュレス決済で最大5%の還元が受けられる「キャッシュレス・消費者還元事業」によって、約4割が「キャッシュレス決済で支払うことが増えた」と回答。一方で「キャッシュレス決済を新たに使い始めた」と答えたのは3.1%に留まったようだ。
なお、支払い方法の種類に変化については、現金やSuicaなどカード型電子マネー、プリペイドカード、デビットカードが減少した一方で、QRコード決済とおサイフケータイなどスマホ非接触決済が増加している。なかでもQRコード決済は10%も増加している。
最も利用しているキャッシュレス決済では、クレジットカードが52.0%で他を大きく引き離してトップ。2位は19.2%のカード型電子マネー、3位は18.2%のQRコード決済となった。スマホ非接触決済やデビットカード、プリペイドカードは10%未満に留まっている。
10月以降キャッシュレス決済を利用が増えた場所はコンビニ、スーパーマーケット、ドラッグストアがトップスリーに。やはり少額決済の場所で利用されることが多いようだ。
キャッシュレス決済は災害時など電気が利用できなくなった際に使えなくなるといった声や「キャッシュレス・消費者還元事業」が終了する2020年6月以降はおトク感が減るなどネガティブな声も聞かれるが、キャッシュレス化に対する期待について54.9%が「とてもそう思う」または「ややそう思う」と答えている。
なお、MMD研究所とVisaは第2弾としてキャッシュレス決済の利用サービスシェアや利用者の便益など普及に向けた要因や課題を発表するとしている。
コメントを残す