
世界中の通信品質を評価するOpensignalが山手線周辺のレポートを公開しました。
山手線は世界で最も混雑する鉄道路線の1つ。今回の調査対象には、山手線周辺と山手線の主要駅が含まれており、全体評価に加えて、5Gやゲームや動画など、部門ごとの評価が行われています。
最も重要な指標でソフトバンクがトップ
最も重要な指標である「一貫した品質」では、ソフトバンクが86.2%を記録しています。Opensignalによると、一般的なアプリの要件を十分に満たし、さまざまなタスクをスムーズに実行・完了できるかを測定する指標とのこと。

毎日何百万人もの乗客が利用する山手線の周辺において、他のキャリアが都内平均よりも低いスコアを示すなか、ソフトバンクは、山手線周辺のスコアが東京全域のスコアと類似している、つまり山手線周辺でもそれ以外のエリアでも品質が大きく変わらない唯一のキャリアと評価されています。
混雑しにくい5G利用率もソフトバンクが1位
超高速・大容量の5Gに繋がりやすいことを表す「5G利用率」もソフトバンクが40.3%でトップ。
動画を筆頭にスマホで利用するコンテンツの容量が大きくなり、混雑しやすくなるなか、大容量の5Gへの繋がりやすさは通信品質を維持または向上させる重要な指標です。
Opensingalの調査によると、一般的に山手線周辺は5Gの接続時間が他の都市よりも長いとのこと。ドコモにおいては相対的な差が最も大きく2倍以上になったと報告されています。
それでも、すべてのキャリアにおいて、5G利用率は昨年から大幅に上昇しています。
5Gなら4社とも動画視聴が快適に楽しめる
4Gも含めた全体のエクスペリエンス指標では、ソフトバンクが4部門で1位を獲得。“ピカピカの4G”を謳うauも3部門において、ソフトバンクとの共同1位を獲得しています。
通信速度(ダウンロード)のエクスペリエンスで他社に大きく離されている楽天モバイルですが、通信速度(アップロード)評価では1位を獲得。ここ数年、繋がりにくいと評価されているドコモは、いずれの指標でも3位または4位となっています。

5Gに限定したエクスペリエンス指標では、他社に比べて圧倒的に5Gの基地局数が多いauが5部門すべておいて単独または共同で最高評価を獲得しています。音声アプリ(メッセージと音声通話の両方で使用されるLINEのようなOTTアプリ)と、ゲームのエクスペリエンス指標では単独1位となっています。
特に利用が多いことが予想される動画ですが、5Gにおいては4社とも読み込み時間でほぼ失速することなく、1080p以上の動画ストリーミングが楽しめると評価されています。全体指標においてもソフトバンク、au、ドコモの3社は70点を超えるなど高く評価されています。

部門ごとの評価まとめ
SoftBank | au | docomo | Rakuten | |
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全体の受信速度 | 🏆 | 🏆 | ||
全体の送信速度 | 🏆 | |||
全体の動画体験 | 🏆 | 🏆 | ||
全体のゲーム体験 | 🏆 | 🏆 | ||
全体の音声アプリ体験 | 🏆 | |||
5G受信速度 | 🏆 | 🏆 | ||
5G送信速度 | 🏆 | 🏆 | 🏆 | |
5G動画体験 | 🏆 | 🏆 | ||
5Gゲーム体験 | 🏆 | |||
5G音声アプリ体験 | 🏆 |
山手線を頻繁に利用していて、通信品質に不満があるのであれば、今回の調査結果を踏まえてキャリアの乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか。
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