MMD研究所が「2021年7月スマートフォン決済(QRコード)利用動向調査」を実施し調査結果を発表した。
前回調査に続いて普段の支払い方法は「現金」が最多となったが、スマホ決済が本格化してから初めて8割台に減少。3位の「スマホ決済」は初めて5割を超えた。
スマホ決済以外はすべて利用減少
「2021年7月スマートフォン決済(QRコード)利用動向調査」は、18歳〜69歳の男女45,000人を対象に2021年7月1日〜7月5日に実施された。
普段の支払い方法に関する調査では、86.0%で「現金」がトップ。71.1%の「クレジットカード」、52.1%の「スマホ決済」が続いている。
前回の調査と比較すると、スマホ決済以外の支払い方法はすべて減少した。最も減少したのは4.8ポイント減の「現金」で、「カード型の交通系電子マネー」が4.0ポイント減、「カード型の交通系以外の電子マネー」が3.2ポイント減となった。
コロナ感染拡大後にQRコード決済の利用が増加
QRコード決済で最も利用されているのは46.1%の「PayPay」で、前回に続いて16.9%の「d払い」や14.8%の「楽天ペイ」、13.4%の「au PAY」を大きく引き離した。
最も利用しているQRコード決済サービスの利用開始時期については「2020年1月~6月」が14.1%で最多。次いで12.0%の「2021年1月以降」が続くなど、新型コロナウイルスの感染拡大後に利用を開始するユーザーが増加。現金やクレジットカードの受け渡しが敬遠されて、完全非接触のQRコード決済の利用が増えているようだ。