5Gエリアの端など電波品質の悪い環境において、通信速度が極端に低下し、通信が完了するまでに時間がかかったり、エラーが発生する現象ーーいわゆる「パケ止まり」問題。
ドコモは、パケ止まりは5Gエリア拡大期の課題のひとつとして、2021年10月中旬までにさらなる対策を実施すると発表しました。
5Gの接続成功率を10%改善、データ流動量30%改善のチューニングを実施
現在の5Gはエリアが連続していないために、電波品質の悪いエリアの端になる場所が多く、こういった環境では電波品質の良い4Gに切り替わらず、5G単独の通信を継続することで「パケ止まり」が発生します。
パケ止まりを解消するためにドコモは、エリアの端を減らすための「5Gエリアの積極的な拡大」と、電波品質の悪い環境下でも通信を保つための「ネットワーク装置のチューニング」の両面で対策を進めるとのこと。
「5Gエリアの積極的な拡大」では、2021年度末までに5G基地局2万局、人口カバー率55%の達成を目指し、5Gエリアを面的に広げることで、エリアの端を減らしていくと説明。さらに「ネットワーク装置のチューニング」については、10月中旬までに装置の設定変更を2種類実施すると案内しています。
ネットワーク装置のチューニングは、5Gの電波品質の悪い環境において、5Gと4Gを最適に組み合わせるチューニングと、5G基地局配下の端末あたりに割り当てる周波数帯域を最適化するチューニングによって、既に対策が完了している地域では、5Gへの接続成功率が約10%改善し、5Gと4Gを組み合わせる環境での5Gに流れるデータ量が約30%改善しているそうです。
以前、ドコモは今年6月までに必要な対策を実施すると発表し、5G基地局を1万局まで拡大することでエリア品質を向上すると案内していました。
- | NTTドコモ
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