ドコモが衝撃の新料金プラン「ahamo」(アハモ)を発表した。
月額2,980円で20GBだけでもインパクトのある内容だが、5G対応で5分以内の国内通話が無料になるというもの。海外82の国と地域でも利用できる衝撃の内容だった。
ドコモはこれだけで手を緩めず「ギガホ」や「ギガライト」など現行プランについても今月中に値下げすることを明らかにした。
新料金プラン「ahamo」に喰われる現行プラン
記者会見でドコモは料金戦略を見直し、今後は「プレミア」「ニュー」「エコノミー」といったライフスタイルに合わせた3つのコンセプトで料金プランを展開していくことを明かした。
ニューは“ニューノーマル”を意味していて“ニューノーマル時代を切り開いていくデジタルネイティブ世代にフィットした”料金プランのこと。これが今日発表された「ahamo」だ。
申し込みはオンラインに限定され、操作やサービスのアフターサポートはウェブサイトで調べたり、チャットに限定される。若い人をターゲットにしたこともあってかキャリアメールは使えない。サポートにかけるコストを減らすなど制約を設けることで5G対応・月額2,980円・5分以内の国内通話無料を実現している。
ahamoはネーミングこそ可愛らしいがプラン内容は“非常に強い”
ワイモバイルが今月下旬からスタートさせるプランは月額4,480円。UQ mobileが来年2月以降にスタートさせるプランは月額3,980円でいずれもデータ容量は20GB、5Gは利用できない。料金設定やプラン内容を見直さない限り太刀打ちできない。
他社との比較だけでなくahamoはドコモの現行プランと比較しても非常に魅力的だ。
現在ドコモは段階制プランの「ギガライト」および「5Gギガライト」を提供しているが、料金は1GB未満が月額3,150円で7GB以上が月額6,150円。みんなドコモ割(家族割)とドコモ光セット割を適用しても月額1,980円〜3,980円のため、ギガライトでおトクになるのは概ねデータ使用量が3GB未満の人だ。
ahamo | ギガホ | ギガライト | |
---|---|---|---|
データ容量 | 20GB | 100GB | 7GB |
月額料金 | 2,980円 | 7,150円 | 3,150円〜6,150円 |
5G | 追加料金なし | +500円 | 追加料金なし |
速度制限時 | 最大1Mbps | 最大3Mbps | 最大128kbps |
通話料 | 国内5分間無料 | 家族間無料 | 家族間無料 |
「プレミア」に該当するギガライトやギガホについても見直しが必要なるが、ドコモの井伊新社長は今月中にも既存プランを値下げする方針を明かした。
見直しの内容について詳細は語られなかったが、使った分だけ料金を支払う段階制を残しつつ値下げするとのこと。これまでの報道によれば最大で1,000円の値下げとなるようだ。