ドコモが7月1日から提供する新料金プラン「irumo」と「eximo」を発表しました。
今後、ドコモはZ世代を中心に人気を集めるオンライン専用プランの「ahamo」を合わせた末尾を”mo”で統一した3つのプランに、ドコモショップで格安SIMを契約して料金に応じてドコモポイントを獲得できる「ドコモのエコノミーMVNO」を加えた4つのプランを提供していくことになります。
今回の発表で最も大きな注目を集めたのは4種類のデータ容量を選べる低料金プランの「irumo」です。OCNモバイルONEの新規受付停止も伴って「実質的な値上げだ」と指摘されていますが、筆者はドコモが格安層を整理したように感じました。
ドコモサービスとセットじゃないと安くない新料金プラン
6月26日で新規受付を停止することが発表されたOCNモバイルONEは、音声通話も使えるサービスを0.5GBを550円、1GBを770円、3GBを990円、6GBを1,320円、10GBを1,760円で提供しています。
対して新プランのirumoは0.5GBを550円、3GBを2,167円、6GBを2,827円、9GBを3,377円で提供します。
単純に比較すれば0.5GB以外は料金値上げと捉えることができますが、irumoには割引が用意されていて、dカードお支払い割/ビジネスメンバーズ割によって月額187円、ドコモ光セット割またはhome 5Gセット割で1,100円の割引が適用され、3GBは880円、6GBは1,540円、9GBは2,090円になります。
ここから感じたのは単なる料金の値上げというよりも固定通信サービスとのセットやdカードを使ってくれないなら低価格帯のユーザーは他に移ってもらって結構ですというメッセージです。楽天モバイルが1GB未満0円プランを廃止したのと同じとは言わないまでも近しいメッセージだと受け取りました。
発表会の中でドコモはOCNモバイルONEユーザーに対して積極的にマイグレーション(移行)を行っていくと言っていましたが、多くの人がOCNモバイルONEの利用を継続するでしょう。移行するとしてもirumoではなく、同じ料金帯のドコモのエコノミーMVNOや他のMVNO、サブブランドに移行するのではないでしょうか。
当然ながらドコモはそれも承知済みで料金プランを刷新し、OCNモバイルONEと低価格層を整理したものと思われます。