ドコモが「ドコモポイ活プラン」「ahamoポイ活プラン」の商標申請(1,2)を行ったことが明らかになりました。
商標の内容が明らかになっただけで、プラン内容は一切不明ですが、携帯電話事業者は昨年から通信と経済圏を掛け合わせたプランの提供を行なっており、ドコモも追従することになりそうです。
ロゴにはポインコも
昨年からauが毎月合計最大800円相当のau PAY残高を毎月還元するマネ活プランを提供し、ソフトバンクは契約しているプランに応じてPayPayポイントが貯まりやすくなるペイトクを提供しています。
携帯各社の狙いは自社の経済圏に引き込むことによる囲い込みで、第4のキャリアとして新規参入した楽天モバイルがポイ活やマネ活を謳うことなく強みとしていたところです。
ポイント経済圏とは、ポイントを通じてさまざまな商品やサービスを購入できる経済の範囲のことを指します。企業が提供するポイントは、商品購入やサービス利用に特化した通貨のようなものです。そのメリットとしては、消費者はポイントを貯めて理想の商品を手に入れることができ、企業は顧客ロイヤルティの強化と消費の促進につながります。
4キャリア中、3キャリアが経済圏を強みとしたプランを投入したことでドコモも動かざるを得なくなったのでしょう。特に昨年以降のドコモはパケ詰まり・パケ止まりによって通信の質が著しく低下しており、利用者への案内が積極的ではない姿勢も伴ってドコモから他社に移行を検討する利用者が増えています。
ドコモのマネ活プランがどういった内容になるかはわかりませんが、d払いなどドコモのサービスを利用することで、dポイントが貯まりやすくなるプランと予想されます。
いずれにしても解約率を低下させるために経済圏に引き込むプランになる可能性は高そうです。利用者もおトクと引き換えに長期を見据えて契約するのか、それとも既存のプランを維持するのか、他社に移行するのか選択を迫られることになりそうです。
なお、公開された商標の公報種別は公開商標公報となっており、現在審査中となっているようです。商標が出願/取得されたとしても実際に提供されるかはわかりません。