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「我々の最大のブランドは品質」と語るドコモ、通信品質の対策状況は?

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Yusuke Sakakura公開日:2025/02/07 17:34
「我々の最大のブランドは品質」と語るドコモ、通信品質の対策状況は?

コロナ禍が明ける2023年ごろから、ドコモユーザーから「繋がらない」「遅い」といった不満の声が目立つようになりました。

昨年6月、前田社長は就任会見で通信品質の改善の意気込みを語り、2025年3月末までに通信品質でナンバーワンを獲得することを目標に掲げています。

しかし、ドコモをメイン回線で利用する筆者の実体験としては、半年以上が経過した現在も、都内を電車で移動中や街中での利用時に、電波やギガが十分にあるにもかかわらず、ネットが表示されなかったり遅かったりする、いわゆるパケ止まり/パケ詰まりのような現象を確認しています。

目標達成まで残り約2ヶ月ですが、本当に実現できるのでしょうか。2月7日に開催された決算会見で、NTTの島田社長が現在の対策状況について説明しています。

通信品質の改善は4月ごろか

昨年11月、ドコモは全国で人や容量が増えても混雑しにくい5G Sub6エリアと、4G周波数による5Gエリアを拡大する計画を公表しました。

特に都市部での拡大を加速させるとのことでしたが、島田氏は関東エリアにおけるSub6の基地局数は昨年4月から12月にかけて15%増加したことを明かしています。

目標は2025年3月末までに30%増だったので、昨年12月時点で半分に到達したようです。島田氏も工程は順調としながらも、工程の多い年度末の作業をしっかりこなすことで、通信品質が上がっていくだろうと述べていました。

昨年11月に発表された基地局数の増加計画
昨年11月に発表された基地局数の増加計画

気になる改善時期について、数字の結果(通信品質の指標など)については、少し良くなってくるのが4月としています。

筆者が気になったのは、品質向上について「最大の我々のブランドは品質だと思っているので、しっかりやっていきたい」と力強く語る一方で、改善時期について聞かれると記者が質問を言い切る前に話を遮り、「背伸びをしてもやはり地に足をついた活動をしていかないといけないと思っている」「無理な計画を出しても実際にこなせかったら品質は上がらないので、(パートナーの通信建設などと)議論と話をしてしっかり着実にやっていくように、前田社長とも話をしている」と述べたことです。

もし本当に2025年3月末までにナンバーワン評価(Opensignal社の一貫した品質部門で)を獲得する見込みがあるのであれば、こういった回答になるだろうかと、疑問を抱かざるを得ませんでした。

社長就任時の見込みどおり、通信品質の劇的な改善は数ヶ月程度の短期間で実現するものではなく、数年かけて地道に改善することになりそうですが、どうでしょうか。

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