Android社を創立し、ハードウェアメーカーに無償提供するスマートフォン用OSというAndroidのコンセプトを開発した“Androidの父”、アンディ・ルービン氏が設立したEssentialが「Essential Phone」を発表した。
Essential Phoneが登場。ほぼベゼルレス、磁気コネクタで360°カメラなど拡張可能
「Essential Phone」の特徴は大きく2つある。1つは3辺狭額縁を採用したスタイリッシュで美しいデザインだ。ディスプレイ下部のわずかな厚みと上部のフロントカメラを残して上左右方向は幅いっぱいまで液晶が広がる。
画面の縦横比は19:10でサムスンのGalaxy S8シリーズに次ぐ細長のディスプレイだ。5.71インチと巨大サイズながら横幅は71mmとスリムに収まっている。
ボディの素材にはロケット部品や人口骨にも使われるチタンを採用。コンクリートに落下させる耐久試験を行ったところ、アルミニウムを採用する他のスマートフォン2機種(おそらくiPhoneとGalaxy)は、キズやヘコミが見られたもののチタンボディのEssential Phoneは無傷だった報告している。
カラーバリエーションはブラックムーン、ステラグレー、ピュアホワイト、オーシャンデプスの4色。美しいボディデザインには一切のロゴがプリントされない。さらに、非常に高い耐久性をチタンボディのため「カバーケースを販売しない」としている。
もうひとつの特徴は背面に搭載された磁気コネクタによってワイヤレスで拡張パーツを取り付け出来る「拡張性」だ。
最初の拡張パーツとして世界最小の360°カメラが発表されている。通常の360°カメラは大きく、ごつくて使い方も複雑とし、Essential Phoneでは磁気コネクタで接続してカンタンに撮影・シェアできると説明。具体的には磁気コネクタを通じてEssential Phoneから電源を供給し、写真だけじゃなく360°の動画も撮影も可能としている。
また、今後追加される新製品としてワイヤレスで充電できる急速充電ドックも発表されている。
カメラはiPhone 7 Plusのようなデュアルレンズを採用。Essential Phoneには世界最薄のデュアルシステムカメラが搭載される。カラーと白黒の2つのセンサーを利用することで従来のスマートフォンカメラと比較して200%も多くの光を取り込んで暗所でも色彩と細部を豊かに表現した美しい写真が撮影できるとしている。
Essential Phoneの本体価格は699ドル(約77,800円)。360°カメラとのセット価格が898ドルだが、期間限定として749ドル(約88,300円)で販売されている。現在は予約受付の段階。発送地域はアメリカに限定されているが、後日グローバル向けにも発表予定とのこと。日本発売にも期待したい。
スペック
OS | Android 7.1.1 |
サイズ・重さ | 141.5×71.1×7.8mm / 185g |
ディスプレイ | 5.71インチ / QHD(2,560×1,312ピクセル) |
カメラ | 13MP、f/1.85 / 8MP、f/2.20 |
プロセッサ | Snapdragon 835 2.45GHz×4 + 1.9GHz×4 |
メモリ・ストレージ | 4GB / 128GB |
バッテリー容量 | 3,040mAh |
モバイルデータ通信 |
UMTS/HSPA+: 1/2/4/5/6/8 GSM: 850/900/1800/1900 MHz CDMA EV-DO Rev. A: 0/1/10 FDD-LTE: 1/2/3/4/5/7/8/11/12/13/17/20/21/25/26/28/29/30/66 TDD-LTE: 38/39/40/41/42/43 TD-SCDMA: 34/39 |
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