- Geminiアプリの新AIモデルは、より正確な回答や信頼性の向上、タスク対応の拡張が可能になりました。
- AndroidスマホからもGeminiアプリに直ぐにアクセス可能。ホーム画面や音声コマンドなどで呼び出せます。
- GeminiアプリはGoogle Playに公開されており、日本語対応は来週予定。対応機種はAndroid 12以降の4GB以上のメモリデバイスです。
チャットボットとしてのBard、AIモデルとしてのBard、最新の高性能AIモデルのGemini、これらはすべてGoogleが最近発表したAIが絡むプロダクトです。
すべて異なるものですが、多くの人はこれらの違いが分かりません。
この状況を整理するように、GoogleはチャットボットのBardで利用できる高性能AIモデルをGemini Proに変更し、そして今日Bardの名前をGeminiに変更することを発表しました。
今後、Gamini(旧Bard)はウェブだけでなく、スマートフォンアプリとして提供され、Androidスマートフォンでは、Googleアシスタントの代わりとして呼び出すことが可能になります。
Androidスマホのショートカット起動はChatGPTとの取り合いに?
チャットボットとしてのBardはPaLM 2ベースのAIモデルを採用していましたが、今月から新しい高性能AIモデルのGemini Proベースに変更されています。
何を言ってるのかよくわからない人もいると思いますが、車のエンジンのようなものを載せ替えたことで、AIの回答が正確になり、より流暢になり、より幅広いタスクに対応できるようになり、英語では画像生成も可能になり、ダブルチェック機能によって信頼性も向上したということです。
今日から公開されたGeminiアプリをダウンロードをすると、Androidスマートフォンから簡単にGeminiのチャットボットにアクセスできます。
ホーム画面やアプリドロワーでGeminiアプリのアイコンをタップするだけでなく、電源ボタンの長押し、画面の右下/左下を中央に向かってスワイプ、「OK Google」と話しかけるだけでカンタンにGeminiを呼び出せます。
Googleは写真を撮影後にGeminiを呼びしてSNSに投稿する文章を作ってもらったり、今読んでいる記事の質問をしたり、タイマーの設定なども可能で、Geminiはオーバーレイ形式で表示されるため、アプリから離れる必要もないと説明しています。
AIが進化を続けるには、利用者を増やしてデータを溜め込み学習させることが必要で分母となるデータが多ければ多いほど競合よりも優位に立てます。そういった意味でスマートフォンとの連動、連携を高めるショートカット機能はとても大切。
競合となるOpen AIもこの辺は意識していて、クイック設定から起動できるショートカット機能を追加し、電源ボタンの長押しによるショートカット機能も開発が噂されています。
今後、電源ボタンの長押しはGoogleとOpen AIで取り合いになりそうです。
一方で、Googleの明らかなアドバンテージはホットワードの「OK Google」が利用できることです。ChatGPTのようなサードパーティのアプリは、ホットワードを提供することはできず、実現するには端末メーカーと協力してChatGPTにカスタムされたスマートフォンを発売する必要あります。
すでにGoogle PlayにてGeminiアプリは公開されていますが、日本語対応は来週を予定していて現時点では日本からダウンロードすることもできません。日本向けに来週公開予定と案内されています。
対応機種はAndroid 12以降の4GB以上のメモリを搭載したデバイスと案内されています。Androidタブレットでは利用できません。
なお、GeminiアプリはiOS向けには提供されず、GoogleアプリでGeminiを利用できます。
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