Googleが昨年夏に提供予定としながらも延期されていた「デバイスを探す」ネットワークの提供がついに今日からスタートしました。
「デバイスを探す」ネットワークは、世界中で10億台超が稼働するAndroidデバイスとBluetoothを使って巨大なネットワークを構築することで、盗難または紛失したスマートフォンなどが圏外などオフラインであっても、Pixel 8およびPixel 8 Proの場合は電源がオフであっても、今どこにあるのかを地図上に表示できる機能です。
AppleがAirTagと共に提供していた強力なネットワークと同等の能力を持つネットワークがAndroidデバイスでもついに動作することになります。
まずはアメリカとカナダから
「デバイスを探す」ネットワークが利用できるのはアメリカとカナダのみ。時期は不明ですが、それ以外の国でも展開される予定です。
対応機種は2018年にリリースされたAndroid 9以降を搭載したスマートフォンやタブレットで、Google Playストアから専用アプリをダウンロードできます。
5月以降に紛失防止タグが発売。ソニーのヘッドフォンなども対応
近いうちに発売される紛失防止タグでも「デバイスを探す」ネットワークを利用できます。
同タグを取り付けることで、旅行で預けた荷物や落とした財布がどこにあるのか地図上で確認したり、スマートフォンからアプリを使用して「近くを探す」ボタンを押して、車や家の鍵など家の中で無くしやすいものを探すことができます。
対応製品の発売時期はAppleが同ネットワークを悪用したストーカー行為への対策が整う5月以降(同時期にAppleはiOS 17.5をリリースすると見られている)で、Pebblebeeからはクリップ、カード、タグといった3種類の形状の製品が5月下旬から6月上旬に、Chipoloは5月に、日本でも馴染みのあるeufyからも今年後半に対応製品が発売される予定です。
さらに、将来的なアップデートによってJBLやソニーのイヤホンも「デバイスを探す」ネットワークに対応します。
Nestとの連携や家族との共有も
対応製品はGoogleのNestシリーズとも連携します。
アプリから「最後はリビングの近くで発見されました」といったメッセージをチェックして、家のどの場所や部屋にあるのかを詳細に確認できます。
また、対応製品を他人と共有できる機能も備わっていて、本人だけでなく友達や家族と協力して大切な持ち物を監視することができます。
Googleは位置情報のエンドツーエンドの暗号化を含む多層的な保護機能を導入したことで、個人情報などのプライバシーも保護すると説明しています。
それでもプライバシーが気になる場合は設定から無効にしたり、空港や人通りの多い場所に限定して「デバイスを探す」ネットワークを使用することも可能です。
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