グーグルが、新型スマートフォン Pixel / Pixel XLの発表に伴い、スマートフォンのブランドをNexusから「Pixel」に変更することを発表しました。
Nexusが終了。アップデートなどサポートは継続
今回のブランド変更に伴って、直営のGoogleストアからNexusの販売ページが削除されました。
Pixelの主要機能とも言える音声アシスタントAI「Googleアシスタント」が日本語に非対応なのか、「Pixel」の日本発売予定はなく、Googleストアのスマートフォンカテゴリにアクセスするとトップにリダイレクトされる状態になっています。
気になるのはNexusのサポート対応ですが、NexusのTwitter公式アカウントによると、カスタマーサポートやソフトウェア・アップデートなどは継続し、同アカウントも継続するとのこと。
We’ll continue to support Nexus (customer support, software updates, etc.) & @googlenexus will continue to be a place for Nexus convos (2/2) https://t.co/BhgVcH1P56
— Nexus (@googlenexus) 2016年10月4日
なお、米メディアAndroid Policeが本日開催のイベントにてNexusプロダクトの開発についてノープランであることを確認したと伝えています。
Google confirmed to us at their Pixel event today that they have no plans to develop future Nexus products.
引用元:Android Police
Nexusは6年9ヶ月で終了
Nexusブランドはグーグルが2010年1月5日に開催したイベントで誕生。それまでにGoogleスマートフォンとして何度も噂されたデバイスがようやく発表されました。
グーグルとハードウェアメーカーの共同で開発されるNexusブランドは、初代「Nexus One」がHTCとコラボレーション。
精度の悪いタッチパネルを補うトラックボールが印象的でしたが、画面内にホコリが混入するという致命的な不具合も備えていました。
その後、2代目「Nexus S」、3代目「Galaxy Nexus」はサムスン、4代目「Nexus 4」、5代目「Nexus 5」はLG電子、6代目「Nexus 6」はモトローラ、7代目「Nexus 5X」は再びLG、8代目「Nexus 6P」はファーウェイとコラボレーション。
日本では「Nexus One」が、mixiのカンファレンスでプレゼントされたことでも大きな話題になりましたが、Nexusスマートフォンが初めて購入可能になったのはドコモから発売された「Galaxy Nexus」から。
一部のユーザーから歓迎されたものの、ハイスペックを謳うにも関わらず、おサイフケータイ、ワンセグ、LTE、microSD非対応というチグハグな面もあり、半年足らずで投げ売りされるなど散々な結果に。
誕生から2年後にはNexusタブレットが展開され「Nexus 7」など4機種が発売。さらに、ストリーミングデバイス「Nexus Player」と、本格発売前に無期限延期のままどこかに消えた「Nexus Q」の2機種が発表されました。
当初、開発者向けのリファレンスモデルとして登場したブランドが徐々に一般ユーザーに浸透したものの、6年9ヶ月で幕を下ろすことになりました。これまでに発売・発表されたNexusデバイスは計14機種。
最もお気に入りのデバイスはやはり初代「Nexus One」でした。とにかく動作が重たくて仕方なかったAndroidがキビキビ動くことに感動したことを今でも覚えています。バイバイ、Nexus。