グーグルが、サイフやカード、そしてスマートフォンもポケットから取り出す必要がない決済サービス「Hand Free(ハンズフリー)」の試験運用を開始したことを明らかにしました。
「支払いはGoogleで」、グーグルが口頭決済サービスの試験運用をスタート
グーグルが試験運用を開始したのは口頭で「支払いはGoogleで」と店員に伝えるだけで決済が完了するサービスです。サービス名は「Hands Free(ハンズフリー)」
グーグルは昨年5月に「Hands Free」を発表、2015年内にも試験運用を開始するとしていましたが、3ヶ月遅れの今日になって試験運用を開始しました。
「Hands Free」のPR動画
グーグルは、「Hands Free」に関する動画を公開しています。その中で料金を支払うためにカバンからサイフを探したり、
サイフからお札を探したり、
カードが認識されないなど、とにかく料金を支払う時に誰もが一度は経験するような”あるある”を紹介
そこに赤ん坊を抱いて両手がふさがったお母さんが登場し、店員に「支払いはGoogleで」と告げただけで支払いを完了し、店を後にしています。
「Hands Free」を利用するには専用アプリのダウンロードが必要
決済時の本人確認のために、スマートフォンに専用アプリをダウンロードして、自分の写真を設定する必要があり、店舗側には専用のカメラを設置する必要があります。
店舗側に専用カメラがなければ、「支払いはGoogleで」に加えて、自分の名前(イニシャル)を伝える必要があります。
「Hands Free」の仕組みは、スマートフォンのBluetooth・Wi-Fi・GPSを使って、対応店舗に利用者が来店していることを検知。店舗側に設置された専用のカメラと、アプリで設定した顔写真の突合して、顔認証を行うことで本人確認を行い、決済を済ませます。
試験運用はアメリカの一部地域で開始
「Hands Free」の試験運用は、アメリカのサンフランシスコ・ベイエリアにあるマクドナルドと、ピザチェーンのPapa John’s Pizzaにてスタート。
また、昨年5月の発表から「Hands Free」を導入する店舗をウェブサイトで募集しており、今後、対応店舗を拡大していく予定だそうです。
試験運用が成功すれば、Android Payへの機能拡張も?
グーグルは、昨年発表したモバイル決済サービス「Android Pay」を提供しています。「Hands Free」の試験運用が上手くいけば、スマホをポケットから取り出すことなく決済できる機能がAndroid Payに取り込まれる可能性もあるかもしれません。
なお、「Hands Free」は、AndroidとiOSで利用が可能ですが、日本のAppStoreではアプリが公開されていません。
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