11月12日、Googleが2021年6月1日以降にGoogleアカウントのストレージポリシーを変更すると発表した。
ポリシーの変更が適用されるのはGoogleフォトとGoogle ドライブの2サービス。スマートフォンユーザーにとって影響の大きいGoogleフォトでは、新ポリシーによって写真や動画の無制限アップロードができなくなる。
Googleフォト、高画質のアップロードでも容量有限に
新ポリシーが適用されるGoogleフォトは、Googleのオンラインストレージサービス。
15GBの無料ストレージまたはGoogle Oneで購入した追加ストレージを消費して元の画質でアップロードできるだけでなく、最大解像度16メガピクセルの写真や1080p HDの動画(以下、高画質)については無制限にアップロードできる人気のサービスだ。
ただし、ストレージポリシーの変更によって2021年6月1日以降にアップロードする新しい写真や動画についても無制限が廃止される。廃止後は高画質の写真や動画のアップロードであっても元の画質でアップロードするのと同じようにストレージを消費するようになる。
なお、2021年6月1日までにアップロードした写真や動画は引き続き無料ストレージの対象となるほか、Pixelスマートフォンについても購入特典によって今回のポリシー変更の影響を受けない。
GoogleはPixelスマートフォンに購入特典を付与しており、Pixel 3シリーズにおいては、2022年1月31日までPixel 3シリーズからアップロードしたすべての写真と動画は元の画質で無制限に保存可能。Pixel 3aシリーズ以降については購入したデバイスから高画質でアップロードした写真と動画が無制限に保存できる特典が付与されている。
Googleフォトのほか、Googleドライブでは2021年6月1日以降に作成または変更された新しいGoogleドキュメントやスプレッドシート、スライド、図形描画、フォーム、Jamboardの容量がストレージを消費するようになる。
2年以上使用されていない場合はファイル削除も
さらに、ストレージ容量制限を超えているGoogleアカウント、もしくは2年以上使用されていないアカウントを対象に2021年6月1日から以下の新ポリシーが適用される。ポリシーは業界標準に合わせたものとのこと。
- Gmail、ドライブ( Google ドキュメント、スプレッドシート、スライド、図形描画、フォーム、Jamboard ファイルを含む)、Google フォトのサービスのうち、1つもしくは複数の製品において2年間(24か月)利用がない場合、Googleはそのユーザーが使用していないファイルを削除する場合があります
- 同様に、2年以上ストレージ容量の制限を超えた状態が継続した場合、GoogleはGmail、ドライブ、Google フォトのファイルを削除する場合があります
Googleはファイルを削除する前に複数回にわたって通知を送信するとのこと。また、新しいポリシーの適用を避けるためにオンラインの状態でGoogleアカウントにログインして、定期的にGmailやドライブ、Googleフォトを開くことが推奨されている。
なお、次期Pixelスマートフォンにおいて容量無制限でアップロードできる特典を廃止することをGoogleが認めた。