Google Pixelが5月の国内販売シェア2位に。Pixel 7aが好調、人気の理由とは?
機械学習に優れた独自チップを搭載し、消しゴムマジックなど優れた写真編集機能を備え、長期のアップデート保証と共に日本優遇で安さもウリにするGoogleのPixelスマートフォンが2023年5月の販売シェアで国内2位になったと日本経済新聞が伝えています。
5月に発売されたPixel 7aは、POSデータを元にしたBCNの5月の売れ筋ランキングで5位/7位/18位に、前年発売されたPixel 6aも8位/12位/45位にランクイン。
ドコモオンラインショップの同月ランキングでもPixel 7aは2位、auオンラインショップでも7位にランクインするなど、家電量販店やAmazonなどのECサイト、キャリアショップなどでも上位にランクインしています。
GoogleはPixelの前身であるNexusスマートフォンを2011年12月から国内で販売開始。ピュアなAndroidを搭載し、アップデート期間を保証していたこともあって筆者を含む一部のファンからは愛されていたものの、あまりにも売れなかったことで「一括0円」で投げ売りされることもありました。
2016年にはNexusブランドを終了すると共にPixelブランドを発表。リファレンスモデルのNexusと違い、ピュアなAndroidにGoogle独自のカスタマイズを入れることでユーザーに寄り添うよう方針を大きく変更します。
特に力を入れたのがカメラーーそれもカメラのソフトウェア処理で、シングルレンズながら優れたソフトウェア処理によって暗闇でも明るく撮れる夜間撮影、デュアルレンズのiPhoneよりも綺麗に背景がボケるポートレート、地球から7528万キロメートルも離れた火星の表面を撮影する技術を導入することで鮮明なディテールを保持したままズーム撮影できる超解像ズームといった優れたカメラ機能や、キーボードを使わず調べたいものにカメラを向けるだけで検索できるGoogleレンズを搭載します。
日本でPixel 3シリーズが発売された後も苦戦は続いていましたが、高いコストパフォーマンスをウリにするPixel Aシリーズが流れを変えました。
Pixel Aシリーズの初代モデルであるPixel 3a、Pixel 3a XLの登場によって売上は前年比で2倍に向上。初めて独自チップを搭載したPixel 6、Pixel 6 Proの発売後は過去最高を記録します。
上位機種と同じ独自チップ、デュアルカメラ、ディスプレイ指紋認を搭載したPixel 6aは、3年間のOSアップデートと5年間のセキュリティアップデートを保証しながら5万円前半という魅力的な価格で同価格帯では最も優先される選択肢に。
今年発売されたPixel 7aは、Pixel Aシリーズ初の顔認証やワイヤレス充電、画面がなめらかに動作するリフレッシュレート90Hzのディスプレイを搭載。さらに、シリーズ最大のアップグレードとなったカメラを備え、Pixel 3a以来4年ぶりにドコモが取り扱いを再開するなどメガアップデートになりました。
端末が魅力的で価格が安い、合計2,120万票・60万人以上が投票したブラインドテストで優勝した高画質なカメラ、長期かつ迅速なアップデート保証などがGoogle Pixelが好調および人気の理由と言えます。フワちゃんの「消しゴムマジックで消してやるのさ」のセリフで話題になったテレビCMもPixelの認知度向上に大きな影響を与えたと思われます。
一方でPixelスマートフォンには、ソフトウェアの不具合が多く、ハードウェアにおいて欠陥も見られるなど品質面での心配事もよく聞かれることから、今後も人気を維持・向上するのであれば、品質の改善が必要です。
コメントを残す