Androidのアップデートには、めちゃくちゃ時間がかかります。
特に毎月1回の定期アップデートが配信されるPixelスマートフォンのユーザーではストレスを感じる人も多いはず。
そこでGoogleはAndroidアップデートに時間がかかりすぎる問題の解決に取り組んでいるようです。
前回のアップデート時間の大幅短縮は6年前
Googleがアップデートにかかる時間を大幅に短縮するのは2016年にリリースされたAndroid 7.0 Nougat以来となりそうです。
6年前に配信されたOSアップデートでは、バックグラウンドで仮想のパーティションにアップデートをインストールして、再起動によってメインのパーティションと切り替える「シームレスアップデート」(A/Bアップデート)を導入することでアップデートの拘束時間が大幅に短縮されました。
それでもiPhoneのiOSに比べるとアップデートにかかる時間はとても長くなっていて、例えばPixelスマートフォン向けのセキュリティアップデートは約30分、Android 13アップデートは約50分と案内されています。
Googleもアップデートの長すぎる時間を問題視しているようで、おなじみのMishaal Rahmanによってアップデート時間の短縮に取り組んでいることが明らかになっています。
同氏の報告によると、複数の短縮パッチ(1,2)によって2.2GBのフルアップデートは23分から13分に短縮され、インクリメンタルアップデートは22分から16分に短縮されることが確認されています。
Google is working on making OTA updates faster. A new set of patches has been submitted to AOSP that speed up OTAs on devices that use the virtual A/B with compression update mechanism. Combined, these improvements bring a full OTA install time from ~23 minutes to ~13 minutes! pic.twitter.com/2hDliWzUZZ
— Mishaal Rahman (@MishaalRahman) November 30, 2022
アップデートの時間を短縮するパッチは全4種類あるうち1つのアップデートに有効で、それは将来的にすべてのAndroidスマートフォンが採用することになるとGoogleが宣言している仮想A/Bアップデート方式です。
しかしながら、Mishaal Rahmanはストレージなど複数の問題からほとんどのAndroidメーカーがシームレスアップデートを採用していない、または仮想A/BではなくA/Bアップデートを採用するメーカーもあると説明しており、アップデートの時間短縮がすべてのAndroidスマートフォンで有効になるまでには、まだまだ時間がかかることになります。
一方、すでに仮想A/Bアップデートを採用しているPixelスマートフォンでは、そう遠くないうちにアップデート時間が短縮されるでしょう。
コメントを残す