Appleが2017年秋に配信予定の「iOS 11」パブリックベータ版を6月27日にリリースしました。
パブリックベータ版はユーザーに無料で使ってもらうことで正式配信までに不具合をできるだけ解消して完成度を高めるもの。そのため、パブリックベータ版がリリースされた当初は強制終了などが多くまともに使えないことがほとんど。元に戻したい人も多いはずです。
この記事では「iOS 11」パブリックベータ版からiOS 10に戻す方法を解説します。
目次
- 0. [必読]注意事項
- 1. デバイスを初期化して「iOS 10」に戻す
- 1-1. リストアイメージをダウンロードする
- 1-2. iPhoneをリカバリモードにする
- 1-3. iPhoneを初期化する
- 1-4. バックアップから復元する
[※必読]注意事項
2017年6月27日時点でiOS 11 パブリックベータ版から正式版に戻すことはできません。iOS 11から戻せるのはiOS 10.3.3 パブリックベータ版のみです。無理矢理、正式版に戻そうとすると正常に動作しなくなる可能性があります。
なお、iOS 10.3.3の正式リリース後はiOS 11 パブリックベータ版からiOS 10.3.3の正式版にダウングレードできます。なお、その際にはデバイスの初期化が必要になります。初期化したデバイスはiOS 11 パブリックベータ版をインストールする直前に取っておいたバックアップからデータを復元することが可能です。
- iOS 10.3.3のリリースまではiOS 11から正式版に戻すことはできない
- iOS 11 パブリックベータ版からiOS 10.3.3 パブリックベータ版に戻すことは可能
- iOS 10.3.3のリリース後はiOS 11から正式版に戻すことができる
- iOS 10.3.3に戻す際は初期化が必要になるがバックアップからデータを戻すことができる
デバイスを初期化して元に戻す
パブリックベータ版から正式版に戻す方法は複数ありますが、Appleが公式に案内しているのはiPhone/iPad/iPod touchを初期化してバックアップを使って元の状態に戻す方法です。
iOS 10 パブリックベータ版のリストアイメージをダウンロードする
まずはiOS 10.3.3 パブリックベータ版のリストアイメージをダウンロードする必要があります。iTunesがインストールされているPCから以下のリンク先にアクセスしてください。
iOS 11 パブリックベータ版がインストールされているデバイスをクリックするとリストアイメージのダウンロードがスタートします。
デバイスをリカバリーモードにする
iPhone/iPad/iPod touchをPCに接続してiTunesを起動してデバイスをリカバリーモードにします。リカバリーモードの移行方法は以下のとおり。Appleロゴが表示されても指を離さず押し続けます。
▼ iPhone 7シリーズ
リカバリーモードの画面が表示されるまで電源ボタンとボリュームダウンキーを同時押し
▼ iPhone 7シリーズ以外のiPhone/iPad/iPod touch
リカバリーモードの画面が表示されるまで電源ボタンとホームボタンを同時押し
デバイスをリストアして「iOS 10」に戻す
iPhoneがリカバリーモードになると、iTunesに“アップデートまたは復元を必要としているiPhone“(iPhoneの名前)”に問題があります。”の画面が表示されるのでオプションキー(WindowsはShiftキー)を押しながら「復元」をクリックします。
ファイル選択画面が表示されるので前の手順でダウンロードしたiOS 10.3.3のリストアイメージを選択して「開く」をクリックします。
“iPhoneの内容は消去され、iOS 10.3.3ソフトウェアで復元されます。復元はAppleにより検証されます。”の画面が表示されるので「復元」を選択するとデバイスが初期化されます。
初期化が完了するとデバイスが再起動してiOS 10.3.3 パブリックベータ版がインストールされます。
バックアップから復元する
iOS 10.3.3 パブリックベータ版のインストールが完了すると、iTunesにアクティベート画面が表示されます。Apple IDとパスワードを入力して「続ける」を選択します。
「このバックアップから復元」をチェックにてiOS 11 パブリックベータ版を導入する直前に取っておいたバックアップを選択します。「続ける」をクリックすると、バックアップからの復元がスタートします。
iPhone/iPad/iPod touchの初期設定を終えてアプリなどの復元が終われば完了です。