Appleが2017年秋の正式配信を予定している「iOS 11」のパブリックベータ版の配信を開始しました。
通常のベータ版は年額11,800円を支払って開発者登録する必要がありますが、品質向上を目的としたパブリックベータ版は誰でも無料で参加・インストールすることができます。
目次
[※必読]注意事項
iOS 11 パブリックベータ版を導入すると、iOS 10.3.3が正式リリースされるまでパブリックベータ版から正式版に戻すことができません。
iOS 10.3.3の正式リリース後はiOS 11 パブリックベータ版からiOS 10.3.3にダウングレードできますが、その際にデバイスの初期化が必要になります。初期化したデバイスはiOS 11 パブリックベータ版を導入する前に取っておいたバックアップからデータを復元することが可能です。
なお、iOS 11 パブリックベータ版の動作が不安定でiOS 10に戻したい場合は比較的動作が安定しているiOS 10.3.3 パブリックベータ版に戻すことができます。その場合も初期化が必須ですが、バックアップからデータを復元することができます。
iOS 10.3.3がリリースされるまではiOS 11 パブリックベータ版を導入するのはオススメしません。普段使っていない古いiPhone/iPad/iPod touchにインストールするようにしましょう。
iOS 11 パブリックベータ版の対応機種
- iPhone 7 / 7 Plus
- iPhone 6s / 6s Plus
- iPhone 6 / 6 Plus
- iPhone SE
- iPhone 5s
- 12.9インチiPad Pro(第1、第2世代)
- 10.5インチiPad Pro
- 9.7インチiPad Pro
- iPad Air / Air 2
- iPad(第5世代)
- iPad mini 2 / 3 / 4
- iPod touch(第6世代)
普段使いのデバイスへのインストールは危険。安いiPod touchがオススメ
普段の日常生活や仕事で使用しているiPhoneやiPadに動作が不安定なパブリックベータ版をインストールすることはオススメできません。まともに動作しないのが普通、スグに戻したくても戻せない場合があります。
できればパブリックベータ版をインストールする専用のデバイスを用意しましょう。昔使っていたiPhoneや安く販売されているiPod touchを利用するのがオススメです。
iOS 11にアップデートできるiPod touch(第6世代)はApple公式サイトで約22,000円から、Amazonで約21,000円で購入できます。
iPhone/iPadをバックアップする
開発途中のパブリックベータ版には不具合が多数含まれています。iPhone本体やアプリが頻繁に強制終了するのは当たり前でiPhoneの機能やアプリが正常に動作しないことがほとんどです。
パブリックベータ版をインストールする元の状態に戻すにはバックアップが必要になることもあります。バックアップを取り忘れた場合は初期化されて元の状態に戻せなくなることもあるので必ずバックアップを取っておきましょう。
バックアップの方法にはiCloudを使う方法とiTunesを使う方法がありますが、Appleは“必ず「iTunes」を使ってiOS デバイスのバックアップを作成してください。”と案内しています。
iTunesでバックアップするには、iPhone/iPad/iPod touchをPCに接続してiTunesを起動します。バックアップの項目で「このコンピュータ」を選択して「iPhoneのバックアップを暗号化」にチェックを入れます。最後に「今すぐバックアップ」をクリックするとiTunesバックアップがスタートします。
バックアップが完了したら上書きされないように「アーカイブ」化する必要があります。iTunesを起動してメニューから「iTunes」→「環境設定」に進みます。
「デバイス」タブを選択したらアーカイブしたいバックアップを右クリックで選択します。メニューから「アーカイブ」を選択するとバックアップがアーカイブ化されて上書きされないように保護することができます。
バックアップの詳しい手順は以下のページで画像つきで詳しく解説しています。バックアップを失敗したくない場合は以下の記事を参考にバックアップを進めてください。
iOS 11 をインストールする
Apple Beta Software Programに登録する
iPhone/iPad/iPod touchにiOS 11 パブリックベータ版をインストールするには無料の「Apple Beta Software Program」に登録する必要があります。以下のリンクからアクセスしましょう。
ページが表示されたら下にスクロールして「登録」ボタンをタップします。Apple IDのログイン画面が表示されるのでiOS 11 パブリックベータ版をインストールしたいiPhone/iPadに設定しているApple IDのアカウント情報を入力してログインします。
パブリックベータ版を利用するにあたって利用規約が表示されるので確認後下にスクロールして「承諾」ボタンをタップしたら登録は完了です。
iOS 11 パブリックベータ版の「構成プロファイル」をインストールする
iOS 11 パブリックベータ版をインストールには「構成プロファイル」をインストールする必要があります。構成プロファイルをインストールすることで最新バージョンのパブリックベータ版がiPhone/iPad/iPod touchに配信されるようになります。
「構成プロファイル」をインストールするにはiPhone/iPadから以下のURLにアクセスします。
ページが表示されたら「プロファイルをダウンロード」をタップします。ダウンロードが完了したらプロファイルのインストール画面が表示されるので右上の「インストール」をタップします。
パスコードを入力した後、承諾画面が表示されるので右上の「インストール」をタップして、さらに表示される「インストール」を選択します。インストールが完了したら“再起動が必要です”といった確認画面が表示されるので「再起動」をタップします。デバイスが再起動すれば構成プロファイルのインストールは完了です。
iOS 11 パブリックベータ版をインストールする
iPhone/iPad/iPod touchの再起動が完了したら、設定画面から「一般」→「ソフトウェアアップデート」に進むと、“iOS 11 Public Beta”へのアップデートが配信されているので「ダウンロードとインストール」をタップします。これでiOS 11 パブリックベータ版のダウンロードとインストールが開始されます。
パブリックベータ版の情報をシェアするのは禁止されてる
なお、iOS 11 パブリックベータ版のスクリーンショットやパブリックベータ版を使用したことで得られる情報は機密情報として管理されます。Appleが技術情報を公開した場合を除いて他人に共有することは禁止されているので注意しましょう。
パブリック・ベータ・ソフトウェアは機密情報ですか?
はい、パブリック・ベータ・ソフトウェアは Apple の機密情報です。そのため、自分が直接管理していないシステムやほかのユーザと共有しているシステムにパブリック・ベータ・ソフトウェアをインストールすることや、スクリーンショットを公開または投稿すること、パブリック・ベータ・ソフトウェアに関する情報を Twitter などのサービスで公開すること、Apple Beta Software Program の参加者以外の人にパブリック・ベータ・ソフトウェアの話をしたりその画面を見せたりすることなどは禁止されます。ただし、Apple がパブリック・ベータ・ソフトウェアに関する技術情報を公開した場合、その情報は機密扱いではなくなります。
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