Appleが日本時間27日に公開した大規模アップデートiOS 14.5のなかでも重要な新機能「AppTrackingTransparency」が追加されました。
iOS 14.5にアップデート後、特定のアプリを起動すると”(アプリ名)が他社のAppやWebサイトを横断してあなたのアクティビティの追跡することを許可しますか?”という確認画面が表示されるはず。これが新機能のAppTrackingTransparencyです。この確認画面で「許可」および「Appにトラッキングをしないように要求」を選択するとどうなるのかをカンタンに解説します。
AppTrackingTransparencyとは?
アプリケーションに表示される広告のなかには、ユーザーにとって適切と思われるターゲット広告/ターゲティング広告というものが存在しています。
ユーザーの属性情報や位置情報、行動履歴等のデータをもとに広告を表示することで興味関心のある広告を増やすことができます。例えばゲームが好きな人にはスマホゲームの広告を、スポーツが好きな人には野球の広告を表示することで、広告を見る人と見せたい人の不快感を軽減しています。
これまではユーザーの許可を得ずにターゲット広告が表示されていましたが、iOS 14.5、iPadOS 14.5、tvOS 14.5以降ではユーザーの許可を得ることが必須になりました。これが「AppTrackingTransparency」(アプリトラッキングの透明化)です。
ターゲット広告はほとんどの場合において無害ですが、悪用するケースも確認されています。5,400のiPhoneアプリがトラッキング(ターゲット広告を表示するための技術)によって電話番号や位置情報といった個人情報を第3の調査会社やマーケティング企業に送っていたとワシントン・ポストが報じています。
こういったことに巻き込まれたくないのであればポップアップが表示された時に「Appにトラッキングをしないように要求」を選択しましょう。興味関心のない広告が表示されるのはストレスが貯まる、これまでどおりで良いという場合は「許可」を選択しましょう。
Appのトラッキングを許可/拒否する
トラッキング許可の確認はアプリをインストールして初めて起動した時だけですが、設定画面から変更することも可能です。以下の手順を参考に変更してください。
- 1. iPhoneの設定画面を表示する
- 2. 「プライバシー」に進む
- 3. 「トラッキング」を選択する
- 4. 設定を変更したいアプリのスイッチをオン/オフする
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