Appleが14日午前2時に開催するオンラインイベント『Hi, Speed』で発表される可能性が高い新型iPhone(仮称:iPhone 12)
イベントを前にしてリークが続いており、今度はiPhone 12シリーズの電池持ち/バッテリー、カメラに関する詳細が報じられた。
顔認証「Face ID」の認証精度が拡大か
iPhone 12に関する情報を投稿したのはMax Weinbach。別アカウントの@PineLeaksでiPhone 12シリーズに関する最終レポートを投稿した。
新型コロナウイルスの感染拡大によって顔認証「Face ID」に対する不満が多くなるなか、Appleはソフトウェアによる新技術「ダイナミックゾーニングアルゴリズム」の導入を決めたようだ。同技術によって顔のパーツを追跡して認証精度が改善すると予想されている。
ただ、Appleは昨年発売したiPhone 11シリーズにおいて“今までよりも遠くから使えるようになり、認識できる角度も広がりました。”とアピールしながらまったくと言っていいほど変化はなかったので実際に使ってみるまでは信用できない。
ソフトウェアが進化する一方で顔認証を実現するハードウェアのTrueDepthカメラは進化しないようだ。
なお、Ming-chi Kuoが報じていたとおり5.4インチの「iPhone 12 mini」では“ノッチ”が縮小されるという。横幅は小さくなる一方で縦幅は増加するそうだ。理由についてKuoはアンテナレベルを示すアイコンの表示領域を確保するためと説明していた。
https://t.co/EPj76hm9wZ
— Pine (@PineLeaks) October 11, 2020
The "dynamic zoning algorithm" is shipping. The redesigned TrueDepth Camera System though, is not. Instead, a more "tightly" arranged TrueDepth will be shipped with the 5.4" iPhone. The notch shrinks horizontally, but increases slightly vertically.
ズーム機能が大幅に改善
カメラについてはデジタル、光学ともにズーム機能が大幅に進化するそうだ。
デジタルズームは異なるズーム倍率で記録した写真を合成するといったDeep Fusionをベースにした技術を採用することで倍率/距離や画質が大幅に向上するとのこと。光学ズームに関して詳細な言及はないが高い精度を誇るKangはProモデルの2機種が4倍〜5倍の光学ズームに対応すると報じていた。
Improved digital zoom will be achieved by combining several frames at different zoom levels and stacking them together – an hybrid of cropping and optical zooming. An algorithm based off of Deep Fusion will take care of correct alignment and sharpening. Smart HDR 3 does the rest.
— Pine (@PineLeaks) October 11, 2020
Max Weinbachは被写体に2.2cmまで近づいて撮影できるマクロ撮影機能のようなものに取り組んでいるとしていたが、今回は“Appleがわざわざ言及するようなものではなく、iPhone 11シリーズの超広角レンズよりも被写体に近づけるもの”と表現がトーンダウンしている。
iPhone 12シリーズに専用のマクロレンズが搭載されるといった情報はないため、少なくともHUAWEIやXiaomiのスマートフォンのようなマクロ撮影は期待できない。
超広角レンズは景色をダイナミックに撮影できる一だけでなく、被写体との距離がとれない場合でも1枚に多くの被写体を収められるといった特徴もある。iPhone 11シリーズの超広角レンズでは2倍のズームアウトが可能だったが、iPhone 12シリーズでは3倍〜4倍のズームアウトに対応するのだろうか。
超広角レンズの暗所撮影も大幅に向上するという。iPhone 11シリーズの絞り値はƒ/2.4だったが性能アップするようだ。期待したいのは現行モデルでは利用できない超広角レンズによる夜景モードだが、過去にMax Weinbachは対応しないと報じていた。
なお、最上位モデルの「iPhone 12 Pro Max」では、ズーム/超広角レンズともに特に大幅な進化が期待できるようだ。
動画撮影においてはiOS 14ベータ5で発見されていた4K/120fps、4K/240fpsの項目がいまだに存在していてiPhone 12シリーズが対応しなければ驚くべきことだ、としている。
なお、動画で背景をぼかせるポートレートビデオ機能に対応するとも報じられていたが現時点では存在が確認できていないとのこと。
バッテリー大幅減も電池持ち改善?
iPhone 12シリーズでは、バッテリー容量の大幅減少によって電池持ちが不安視されているが、Proモデルでは少なくとも1時間の電池持ち向上が期待できるとのこと。
内部テストでは「iPhone 12 mini」の電池持ちがiPhone 11よりも悪いという結果が出ているとのことだが、当然ながら本体サイズが小さいことが関係しているようだ。
Proモデルの電池持ちが少なくとも1時間向上するという情報はバッテリー容量の大幅減と矛盾しているように聞こえるが、Max Weinbachはバッテリー容量と実際の電池持ちが直接関係しないと反論している。
iPhone 12シリーズに搭載されるA14 Bionicチップの消費電力が劇的に抑えられない限り実現しないように思えるがどうだろうか。
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