2020年秋発売が予想される新型iPhone(仮称:iPhone 12)は、高い評価を得たiPhone 5のようなデザインに変化し、シリーズ初の「5G」に対応、クアッドカメラの搭載など大幅な進化を遂げたモデルとして登場する可能性が高いようです。
この記事では、4機種のラインナップが噂されるiPhone 12がいつ発売されるのか、特徴や価格、デザインなど気になる噂と最新情報をまとめています。情報は随時更新しています。
UPDATE:2020/10/14 10:30AppleがiPhone 12シリーズ4機種を正式発表しました。それぞれ何が違うのかこちらの記事で全機種を比較しています。
目次
1分でわかる「iPhone 12」の噂まとめ
- シリーズ史上最多の4機種
- 通常モデル
- iPhone 12 mini: 5.4インチ (初代iPhoneSEとiPhone 8の中間サイズ)
- iPhone 12: 6.1インチ
- Proモデル
- iPhone 12 Pro: 6.1インチ
- iPhone 12 Pro Max: 6.7インチ
- 2020年10月14日(水)午前2時から
- iPhone 12
- 10月16日(金)
- iPhone 12 Pro
- 10月16日(金)
- iPhone 12 mini
- 11月6日(金)
- iPhone 12 Pro Max
- 11月13日(金)
- iPhone 12
- 10月23日(金)
- iPhone 12 Pro
- 10月23日(金)
- iPhone 12 mini
- 11月13日(金)
- iPhone 12 Pro Max
- 11月20日(金)
特徴
ここ数年Appleは3機種のiPhoneを発売していましたが、今年の新型iPhoneはさらに1機種増えて全4機種ラインナップになるようです。
製品名はまだ明らかになっていませんが、わかりやすいようにこの記事では価格と性能を抑えた5.4インチのモデルを「iPhone 12 mini」、6.1インチを「iPhone 12」、高価格かつ高性能な6.1インチのモデルを「iPhone 12 Pro」、6.7インチのモデルを「iPhone 12 Pro Max」と記載します。
昨年までは価格を抑えたモデルには液晶ディスプレイが搭載されていましたが、iPhone 12シリーズは全モデルが有機ELディスプレイを搭載し、今年日本でも商用サービスがスタートした「5G」にも対応する可能性が高いようです。
- iPhone 12 Pro
- 6.1インチ
- iPhone 12 Pro Max
- 6.7インチ
- iPhone 12 mini
- 5.4インチ
- iPhone 12
- 6.1インチ
発表日・発売日
Appleは毎年9月にスペシャルイベントを開催し、世界中から記者を集めて新型iPhoneを発表しています。
例年どおりであれば9月上旬〜中旬に発表。数日後に予約を開始して約1週間後に発売します。しかし、Appleは昨年に比べて発売日が数週間遅れることを事前に案内しています。
発売日が遅れる理由は新型コロナウイルス感染拡大の影響です。報道によればApple幹部が中国に渡航できないことから開発スケジュールに大幅な遅れが生じているようです。
Appleは9月にオンラインイベント『time flies.』を開催して新型iPad Air(iPad Air4)や第8世代iPad、「Apple Watch Series 6」、「Apple Watch SE」を発表しましたが、新型iPhoneは発表されていません。
ではiPhone 12シリーズはいつ発表、発売されるのか。
Appleは日本時間10月14日(水)午前2時からオンラインイベント『Hi, Speed』を開催することを正式発表しました。何が発表されるかは明らかにされていませんが、iPhone 12シリーズの発表は確実視されています。
これまでの傾向では発表された同週の金曜日夕方に予約受付を開始し、翌週の金曜日に発売されます。今年に当てはめると10月16日(金)16時から予約開始、10月23日(金)に発売となるでしょう。
ただし、機種によって予約開始日や発売日が3つに分けられるようです。
噂によれば最初に発売されるのは「iPhone 12」と「iPhone 12 Pro」の2機種。その後、「iPhone 12 mini」が11月6日に予約開始、11月13日に発売され、さらにその後「iPhone 12 Pro Max」が11月13日に予約開始、11月20日に発売とのこと。
新しい画面サイズでディスプレイにY-OCTAを採用する2機種の発売日は数週間ほど遅れるのかもしれません。
iPhone | iPhone 3G | iPhone 3GS | |||
発表日 | ’07年1月9日(火) | 発表日 | ’08年6月10日(火) | 発表日 | ’09年6月9日(火) |
予約日 | 予約なし | 予約日 | 予約なし | 予約日 | ’09年6月18日(木) |
発売日 | ’07年6月29日(金) | 発売日 | ’08年7月11日(金) | 発売日 | ’09年6月19日(金) |
iPhone 4 | iPhone 4s | iPhone 5 | |||
発表日 | ’10年6月8日(火) | 発表日 | ’11年10月5日(水) | 発表日 | ’12年9月13日(木) |
予約日 | ’10年6月15日(火) | 予約日 | ’11年10月7日(金) | 予約日 | ’12年9月14日(金) |
発売日 | ’10年6月24日(木) | 発売日 | ’11年10月14日(金) | 発売日 | ’12年9月21日(金) |
iPhone 5s / 5c | iPhone 6シリーズ | iPhone 6sシリーズ | |||
発表日 | ’13年9月11日(水) | 発表日 | ’14年9月10日(水) | 発表日 | ’15年9月10日(木) |
予約日 | 予約なし | 予約日 | ’14年9月12日(金) | 予約日 | ’15年9月12日(土) |
発売日 | ’13年9月20日(金) | 発売日 | ’14年9月19日(金) | 発売日 | ’15年9月25日(金) |
iPhone SE | iPhone 7シリーズ | iPhone 8シリーズ | |||
発表日 | ’16年3月22日(火) | 発表日 | ’16年9月8日(木) | 発表日 | ’17年9月13日(水) |
予約日 | ’16年3月24日(木) | 予約日 | ’16年9月9日(金) | 予約日 | ’17年9月15日(金) |
発売日 | ’16年3月31日(木) | 発売日 | ’16年9月16日(金) | 発売日 | ’17年9月22日(金) |
iPhone X | iPhone XS シリーズ | iPhone XR | |||
発表日 | ’17年9月13日(水) | 発表日 | ’18年9月13日(木) | 発表日 | ’18年9月13日(木) |
予約日 | ’17年10月27日(金) | 予約日 | ’18年9月14日(金) | 予約日 | ’18年10月19日(金) |
発売日 | ’17年11月3日(金) | 発売日 | ’18年9月21日(金) | 発売日 | ’18年10月26日(金) |
iPhone 11シリーズ | |||||
発表日 | 予約日 | 発売日 | |||
’19年9月11日(水) | ’19年9月13日(金) | ’19年9月20日(金) |
5G
2020年発売のAndroidスマートフォンの多くが「5G」に対応するなか、AppleのiPhone 12シリーズも全機種5G対応が確実視されています。
5Gには電波が広範囲に届く「Sub6」と超高速通信が可能な「ミリ波」の2種類が存在していますが、iPhone 12シリーズは通常モデルが「Sub6」のみ対応、上位のProモデルは「Sub6」と「ミリ波」の両方に対応するようです。
通常モデルがSub6のみ対応する理由としてはコストの問題が指摘されています。また、最近では米国で販売されるモデルのみミリ波に対応すると報じられました。
5Gの通信速度はキャリアによって異なります。
ドコモとauはSub6が受信時最大3.4Gbps、送信時最大182〜183Mbpsでミリ波が受信時最大4.1Gbps、送信時最大480〜481Mbpsです。ソフトバンクはSub6のみ提供していて機種によって通信速度が異なりますが、受信時最大2.0Gbps、送信時最大103Mbpsです。いずれも回線の混雑状況や通信環境によって速度が低下します。
日本では今年5Gがスタートしたばかり。5G全体としての対応エリアが狭く、Sub6よりもカバーエリアが狭いミリ波はさらに利用できるエリアが限定されます。ミリ波の恩恵を受けられるのはまだ当分先になるでしょう。
- Sub6: ○
- ミリ波: ○
- Sub6: ○
- ミリ波: X
デザイン・カラー
2017年発売の「iPhone X」から同じデザインが続いています。iPhone 12シリーズでは少なくともProモデルの上位2機種は大幅にデザインが変更されるようです。
現行のiPhoneには手にフィットするラウンドフォルムが採用されていますが、iPad ProやiPad Air4のようにフラットなメタルフレームとディスプレイで構成される「フラットエッジデザイン」を採用することで「iPhone 5」を彷彿とさせるデザインになると報じられています。
Appleの内部試験によるとフラットエッジデザインを採用したiPhone 12は耐久性が格段に向上するとのこと。ガラスも割れにくくなるようです。
一方、カメラを除く背面のデザインはiPhone 11シリーズから大きく変わらないことが予想されます。
通常モデルはアルミニウムのボディにブラック、ホワイト、レッド、ブルー、グリーンの5色をラインナップ。Proモデルはステンレススチールのボディにゴールド、シルバー、グラファイト、ブルーの4色をラインナップするようです。
Proモデルではミッドナイトグリーンが廃止され、色濃いブルーが追加、スペースグレイは黒に近いグラファイトに変わる可能性があります。
Here it is! Official iPhone 12 Pro chassis leak. Confirms mostly same camera with new LiDAR placement, flat sides, magnet cutouts & smart connector-like 5G antenna? This seems to confirm the 6.1 Pro model will get LiDAR too. October can't come soon enough. pic.twitter.com/YifSX7SWxh
— EverythingApplePro (@EveryApplePro) September 11, 2020
- ステンレススチールボディ
- iPad Proのフラットデザインを継承
- iPhone 5を彷彿とさせるデザインに
- ゴールド、シルバー、グラファイト、ブルー
- アルミニウムボディ
- ブラック、ホワイト、レッド、ブルー、グリーン
サイズ
広く流出しているCADデータ*からiPhone 12シリーズのサイズも判明しています。
CADデータは最新ではないため、発売までに変更される可能性があります。
もっとも小さい5.4インチのディスプレイを搭載する「iPhone 12 mini」は、サイズが64.6 x 130.8 x 8.6mmでiPhone 8よりも小さく、初代iPhone SEに近いサイズになるようです。以下の画像は流出したiPhone 12のディスプレイ部品で投稿者は片手で操作可能とコメントしています。これらの噂が本当であれば理想的なコンパクト5Gスマートフォンになるでしょう。
iPhone 12的真机屏幕,5.4英寸的刘海全面屏,单手掌握,这不就是你们想要的小屏旗舰吗[笑而不语] pic.twitter.com/esAyjSQGXD
— Digital Chat Station (@StationChat) July 27, 2020
一方、もっとも大きな6.7インチのディスプレイを搭載する「iPhone 12 Pro Max」のサイズは、78.0 x 160.8 x 8.6mmで、6.5インチの「iPhone 11 Pro Max」からさらにひと回り大きくなる一方で薄くスリムになるようです。
- 横幅
- 64.6mm
- 縦幅
- 130.8mm
- 厚さ
- 8.6mm
- 横幅
- 58.6mm
- 縦幅
- 123.8mm
- 厚さ
- 7.6mm
- 横幅
- 78.0mm
- 縦幅
- 160.8mm
- 厚さ
- 7.3~8.6mm
- カメラの突起
- 1.26mm
- 横幅
- 77.8mm
- 縦幅
- 157.9mm
- 厚さ
- 8.1~9.3mm
- カメラの突起
- 1.21mm
ディスプレイ
iPhone 12シリーズは画面サイズの異なる4機種ラインナップになることが確実視されています。
ただ、4機種すべての画面サイズが異なるわけではなく5.4インチ、6.1インチが2機種、6.7インチが1機種の合計3種類となるようです。いずれも液晶ディスプレイではなく、有機ELディスプレイが搭載されるようです。
発表の数週間前には噂されていた画面サイズどおりの保護ガラスが入荷されています。これで画面サイズは確定したと判断していいでしょう。アクセサリメーカーが発売開始当初から新型iPhoneのアクセサリを発売できるように画面サイズやボディサイズなどは伝えていると報じられていました。
ちなみに、iPhone 11シリーズでは発売直後から画面にキズが付きやすいと不満の声が多く聞こえましたが、今年はセラミックコーティングを施したカバーガラスによって改善される可能性があります。
iPhone 12 screen protectors and cases in the 5.4-inch, 6.1-inch, and 6.7-inch screen sizes we’ve reported on are landing at retailers ahead of this month’s announcement pic.twitter.com/votJCakeI7
— Mark Gurman (@markgurman) October 3, 2020
有機ELは高い表現力と高精細が特徴です。画面が明るいため日差しの強い屋外でも見やすく、素子が発光するため液晶に必須なバックライトが不要になることで消費電力が小さく長時間の電池持ちに繋がるといったメリットもあります。
iPhone 12シリーズでは4機種すべてが有機ELを採用するようですが、通常モデルとProモデルのディスプレイ性能には差が付けられる可能性があります。
1つは表現可能な表示色数。一般的なスマートフォンは約1677万色の表現が可能ですが、iPhone 12シリーズのProモデルはシリーズ初の10ビットカラーに対応することで約10億色の表現が可能になると報じられています。
なお、なめらかな映像体験が可能なリフレッシュレートの高速化も噂されていましたが今年は見送られる可能性が高いようです。
ProMotionディスプレイ(搭載断念か)
リフレッシュレートの高速化による“なめらかな映像体験”はスマートフォンのトレンドです。
リフレッシュレートは1秒間に書き換える(表示する)画面の回数を意味していて、数値が高いほど映像がなめらかに表示されます。現行のiPhoneが1秒間に60回画面を書き換えるのに対して、GoogleのPixel 5は1秒間に90回、SamsungのGalaxy S20は1秒間に120回、シャープのAQUOS zero2は1秒間に240回も画面を書き換えています。
画面を書き換える回数が増えることで、指に吸い付くようにスクロールできたり、ゲームや動画などの対応コンテンツではなめらかな映像が楽しめます。
Appleは2017年発売のiPad Proにリフレッシュレート最大120Hzの「ProMotionディスプレイ」を搭載。今年発売のiPhone 12シリーズにも搭載計画があると一時的に報じられました。
BloombergのMark Gurmanによると「ProMotionディスプレイ」はProモデルの2機種に限定されるとのこと。
開発機からは高リフレッシュレートの設定画面も発見されています。
一方で、AppleはiPhone 12シリーズにProMotionディスプレイを搭載する上でいくつかの問題に直面しているとの報告も多数あります。1つは電池持ち。リフレッシュレートの高速化によって1秒間に画面の切り替え数が大幅に増えることで消費電力も増えてしまいます。
消費電力を抑えるにはアプリや表示しているコンテンツに応じて動的にリフレッシュレートを変化させる必要がありますが、ディスプレイアナリストのRoss Youngはリフレッシュレートを1Hz〜120Hzまで柔軟に可変させるにはLTPOディスプレイが必要と指摘。その上で2020年内にLTPOディスプレイを搭載するスマートフォンはわずか1機種でiPhone 12シリーズにはLTPOディスプレイが搭載されないと伝えています。
開発機からはリフレッシュレートを60Hzと120Hzで動的に切り替える設定オプションが発見されていますが十分な対応策になるのかはわかりません。
2つ目はリフレッシュレート120Hzと有機ELディスプレイの組み合わせはカラーキャリブレーションが困難との指摘があり、完璧に動作しない場合は搭載が見送られる可能性があると伝えています。Appleは90Hzのリフレッシュレートは検討していないため、Appleの要求する高い品質を満たさなければProMotionディスプレイは見送られるでしょう。
最近ではリフレッシュレート120Hz対応ディスプレイの搭載を断念したと報じられています。
ノッチの小型化・ベゼルの狭小化
不評なノッチが今年ついに改善される可能性があると報じられていました。
流出した図面をもとにスピーカーをベゼル部分に移動させ、それぞれの部品を小型化することでノッチのサイズを1/2〜1/3程度に小型化されると見られていましたが、流出した開発機やディスプレイの部品は従来と同じサイズのTrueDepthカメラを搭載しているようです。
ただし、画面の左上および右上に表示される時間や現在地、モバイルデータ通信およびワイファイのアンテナレベル、バッテリー残量などの表示領域を確保するために、最も画面サイズの小さい「iPhone 12 mini」ではノッチが小型化されるようです。
ディスプレイの形状はiPhone 11シリーズのようにディスプレイのエッジがフレームに向かって湾曲するカーブデザインではなく、初代iPhone SEのようなフラットなディスプレイを採用するとの報道がある一方で、最近になってやや否定的な情報も伝えられています。
ディスプレイのフチ(ベゼル)については最上位モデルの「iPhone 12 Pro Max」においては上下左右のベゼルが最大で0.9mmも薄くなるといった情報も報じられています。
- 有機ELディスプレイ
- iPhone 12 Pro
- 6.1インチ
- iPhone 12 Pro Max
- 6.7インチ
- Y-OCTA
- 狭小化されたベゼル
- 共通
- フラットディスプレイ
- iPhone 12 mini
- 5.4インチ
- 小型化されたノッチ
- Y-OCTA
- iPhone 12
- 6.1インチ
カメラ
昨年は超広角レンズを搭載することで大幅に進化したiPhoneのカメラ。昨年ほどのインパクトはないものの今年も大幅に進化するようです。
LiDARスキャナ
iPhone 12 Pro/iPhone 12 Pro Maxのカメラについては開発中の「iOS 14」からさまざまなことがわかっており、今春発売の新しいiPad Proに搭載された「LiDARスキャナ」が追加されます。
「LiDARスキャナ」は最大5メートル先の対象物との距離をナノ秒で測定できるToFセンサー。ARで空間や設置物の超高速な3Dスキャンが可能で、iPhone 12ではポートレートモードや暗所でのオートフォーカスの改善にも役立つようです。
全リアレンズが光学手ブレ補正に対応
最上位モデルのiPhone 12 Pro Maxには、より多くの光が取り込める大型の新しいイメージセンサーとセンサーシフト式の手ブレ補正に対応することで、すべてのリアカメラが光学式手ブレ補正に対応するようです。
また、ピクセルサイズは1.7μm(他の3機種は1.4μm)のためより多くの光を取り込めるようになり、室内など暗い場所でも明るい写真が撮れるはずです。
ナイトモード、ズームが大幅進化
広角レンズは現行と同じ12メガピクセルとなるものの、ソニー製の新型イメージセンサーと改良されたソフトウェア処理(スマートHDR)によって低照度での画質が向上するようです。
大幅に進化するズーム撮影は2倍光学ズーム/10倍デジタルズームが、3倍光学ズーム/25〜30倍のデジタルズームに向上。望遠レンズは新たにナイトモードにも対応するようです。最新のナイトモードでは、長時間露光が可能になるため星空を撮れる天体写真の撮影に対応する可能性があるとのこと。
なお、超広角レンズのナイトモード対応も噂されていましたが、最近では見送られると報じられています。
- 12MPの広角レンズ
- ソニー製のイメージセンサー
- より被写体に近づけて35%明るい超広角レンズ
- 大幅に進化するスマートHDR
- 低照度撮影時のノイズ除去
- 天体写真の撮影に対応した新しいナイトモード
- トリプルカメラ
- 広角レンズ
- 超広角レンズ
- 望遠レンズ
- ナイトモード対応
- 3倍光学ズーム
- 25〜30倍のデジタルズーム
- 全レンズが光学式手ブレ補正に対応
- LiDAR
- 被写界深度の測定が可能
- ポートレート撮影が向上
- デュアルカメラ
- 広角レンズ
- 超広角レンズ
ワイヤレス
充電器とイヤホンの同梱廃止
2016年発売のiPhone 7でイヤホン端子が廃止されましたが、その後もLightning端子の有線イヤホンがパッケージに同梱されています。
今年ついに有線イヤホンがパッケージから消える可能性があります。
過去にiPhoneを購入した人など、すでにLightning端子の有線イヤホンを所有している場合はパッケージから消えても問題ありませんが、Androidからの乗り換えなど初めてiPhoneを購入した人は困るでしょう。
そういった人に向けてAppleはフルワイヤレスイヤホンの「AirPods」を安く購入できる大規模な年末セールを開催すると報じられています。
イヤホンだけでなく電源アダプタもパッケージから姿を消すと報じられています。AppleがiPhoneを買い替えたユーザーに対して、昔使っていた電源アダプタをどうしているかアンケートを取っていることもわかっています。
Appleはより高速な20Wの電源アダプタをオプションとして販売するようです。もしかすると5G対応によるコスト増加を相殺して販売価格を変えないためにいくつかの同梱物を廃止するつもりかもしれません。
壊れにくい新Lightningケーブル
@L0vetodream
充電器と有線イヤホンの同梱廃止が伝えられる一方でLightningケーブルは品質が改善される可能性があります。
Apple純正のLightningケーブルは価格が高いのにケーブルの被膜が破れやすく壊れやすいのが特徴で、Appleの製品としてはかなり低く評価されています。
実績のあるリーカー有没有搞措が投稿した新しいLightningケーブルの写真(削除済み。理由は不明)を確認するとファブリック素材を編み込むことで折れや曲げに強く、耐久性の高いケーブルになるようです。iPhoneユーザーの長年の悩みがようやく解消されるかもしれません。
AirDropの超高速化
Macお宝鑑定団Blogは詳しい情報筋の話としてiPhone 12シリーズが超近距離無線LAN規格「IEEE 802.11ay」に対応する可能性があると報じました。
802.11ayは、60GHz帯を使用することで20Gbpsの超高速通信を実現する規格。非常に高い周波数帯を使用するため、異なる部屋間での通信はできず、数十メートルの範囲でのみ通信できます。
どういった時に利用されるのか具体的なことはわかっていませんが、短距離での通信と言えば「AirDrop」でしょう。iPhone 12シリーズでは「AirDrop」が超高速化される可能性が考えられます。
リバースチャージ
昨年発売されたiPhone 11シリーズには、背面にAirPodsなどワイヤレス充電に対応した製品を乗せるだけでiPhoneのバッテリーをおすそ分けできるリバースワイヤレスチャージング機能が搭載されると噂されました。
発売後の分解レポートでリバースチャージに必要なユニットも発見されたものの、Appleがソフトウェアで機能を封じたため使うことはできません。iPhone 12シリーズでの実現が期待されますが、残念ながら今のところ具体的な情報はありません。
Lightningの廃止?
将来的にLightningが廃止されて旧MacBookのMagSafeのようなマグネット式の新しい充電規格を採用するなど“ポートレス化”が報じられています。
ポートレス化と関係する謎の磁気コネクタがプロトタイプのCADデータから発見されていましたが、5月上旬の段階で削除されたようです。ポートレス化が実現するのは今年ではなく、早くても2021年発売のiPhone 13シリーズとなりそうです。
チップセット
iPhone 11シリーズにはスマートフォン史上最速を謳う「A13 Bionic」チップが搭載されました。
前モデルに比べて処理性能(CPU)、描画性能(GPU)、カメラで記録した写真や映像をリアルタイムで解析するAI用のニューラルエンジンそれぞれが最大20%もスピードアップした上で最大40%の低消費電力化を実現。
さらに、CPUが秒で1兆超を処理する新しい機械学習アクセラレータを搭載するなど、とにかく速く賢いチップセットに進化しました。
iPhone 12シリーズに搭載されるA14 Bionicチップは一足先にiPad Air4に搭載されます。
業界初の5nmプロセスを採用することで同じスペースに、より多くのトランジスタを搭載することが可能に。消費電力を抑えたまま118億個のトランジスタによってパフォーマンスが大きく向上します。
AppleによればiPhone XSシリーズに搭載されたA12 Bionicチップに比べて処理性能は40%、描画性能は30%、ニューラルエンジンは70%も高速化されているとのこと。iPhone XSシリーズから買い換える場合はサクサクで操作できるでしょう。
A14 Bionicは消費電力が大きく改善されると予測されています。また、ニューラルエンジンの大幅な性能向上によってカメラの利用体験も向上。写真撮影時に複数枚の画像を解析・合成してより良い1枚に仕上げることもAIの代表的な役割の1つです。
なお、メモリの容量についてはProモデルは6GB、通常モデルはiPhone 11シリーズと同じ4GBになると見られています。
- A14 Bionic
- 5nmプロセス
- 6GBのメモリ
- A14 Bionic
- 5nmプロセス
- 4GBのメモリ
バッテリー
iPhone 12シリーズは超高速通信技術5Gに対応することで消費電力の増加が予想されていました。
実際に「Xperia 1 II」や「Galaxy S20」シリーズといった5G対応のAndroidスマートフォンは、アンテナの数や回路数の増加による消費電力増加を見越してバッテリー容量を1割以上増やしています。
The Elecによれば、iPhone 12では約50%も小型化されたバッテリー保護回路が搭載される可能性があるとのこと。バッテリー保護回路は名前のとおりバッテリーの過放電・過充電、発熱・発火・爆発を防ぐための部品で小型化されれば大容量バッテリーの搭載に繋がります。
一方で複数の認証機関を通過したことでiPhone向けとされる3種類のバッテリーの存在が明らかになっています。それぞれの容量は2,227mAh、2,775mAh、3,687mAhでiPhone 11シリーズと比較すると約1割も減少しています。
3種類のバッテリーがiPhone 12シリーズに搭載されるかは不明ですが、もしこれらのバッテリーが採用されるのであれば電池持ちに大きな影響を与えることは間違いありません。
最新のプロセッサを搭載した新しいiPhone SEの電池持ちが同容量のバッテリーを搭載するiPhone 8と同じと説明されていることを考えると、プロセッサの低消費電力化が電池持ちに大きな影響を与えることはないと予想されます。
なお、ワイヤレス充電は現在の7.5W出力から倍の15W出力に対応すると報じられています。
- iPhone 12 mini
- 2,227mAh
- iPhone 12
- 2,775mAh
- iPhone 12 Pro
- 2,775mAh
- iPhone 12 Pro Max
- 3,687mAh
- iPhone 11
- 3,110mAh
- iPhone 11 Pro
- 3,046mAh
- iPhone 11 Pro Max
- 3,969mAh
セキュリティ
Barclaysのアナリストによれば、iPhone 12シリーズにはリフレッシュされたTrueDepthカメラが搭載されるようです。
TrueDepthカメラ: 顔認証「Face ID」を実現するカメラユニット
顔認証「Face ID」の進化
iPhone 12シリーズの顔認証「Face ID」は、視野角が拡大することで、より広い角度で顔を認識できるようです。iPhoneを机に置いた状態でも顔認証による画面ロックの解除が可能とも報じられています。
新しいソフトウェア技術として「ダイナミックゾーニングアルゴリズム」が導入され、顔のパーツを追尾することで認証精度が向上するようです。なお、ノッチの小型化と連動して顔認証「Face ID」のモジュールも小型化されるとのこと。
画面内蔵式の指紋認証「Touch ID」
Appleは画面のどこをタッチしても認証できる新しい「Touch ID」の開発を進めており、特許を取得したことも明らかになっています。
Economic Daily Newsによれば2021年にずれ込む可能性があるもののiPhone 12シリーズのうち1機種に画面内蔵式「Touch ID」が搭載されるかもしれないと伝えています。
うち1機種は6.7インチのディスプレイを搭載した「iPhone 12 Pro Max」になるでしょう。
- 改善された顔認証「Face ID」を搭載
- 小型化されたモジュール
- より広い視野角で顔を認識
- 顔のパーツを追尾する「ダイナミックゾーニングアルゴリズム」
- 6.7インチモデルに画面内蔵型の新しい「Touch ID」を搭載か
価格・ストレージ
iPhone 12シリーズの販売価格は649ドル〜または699ドル〜との情報があります。報じたのは新しいiPhone SEの発売日を正確にヒットさせたJon Prosserと驚異的な的中率を誇るKangの2人
より高い的中率を誇るKangは最も安価な「iPhone 12 mini」が699ドル〜、「iPhone 12」が799ドル〜、「iPhone 12 Pro」が999ドル〜、「iPhone 12 Pro Max」が1,099ドルと報じています。
日本での販売価格に直すと*「iPhone 12 mini」は約74,800円、「iPhone 12」は約85,500円、「iPhone 12 Pro」は約107,000円、「iPhone 12 Pro Max」は約117,000円になります。
新しいiPhone 11の為替レート1ドル=約107円で計算
なお、ストレージは通常モデルが64GB、128GB、256GB、Proモデルが128GB、256GB、512GBのラインナップになるようです。カメラの性能を考慮すると、容量を気にせず写真を撮影したい場合はProモデルを選ぶことになるでしょう。
- iPhone 12 Pro
- 128GB/256GB/512GB
- 999ドル〜
- iPhone 12 Pro Max
- 128GB/256GB/512GB
- 1,099ドル
- iPhone 12 mini
- 64GB/128GB/256GB
- 649または699ドル〜
- iPhone 12
- 799ドル〜
- 64GB/128GB/256GB
まとめ
iPhone 12 mini | iPhone 12 | iPhone 12 Pro | iPhone 12 Pro Max | |
---|---|---|---|---|
外観 | ||||
サイズ | 64.6 x 130.8 x 8.6mm | ? | ? | 78.0×160.8×7.3~8.6mm |
重さ | ? | ? | ? | ? |
ボディ | ガラスxアルミニウム | ガラスxステンレススチール | ||
ディスプレイ | 5.4インチ Super Retina XDRディスプレイ(有機EL) 2,348 x 1,084ピクセル リフレッシュレート: 60Hz 8ビットカラー |
6.1インチ Super Retina XDRディスプレイ(有機EL) 2,540 x 1,174ピクセル リフレッシュレート: 60Hz 8ビットカラー |
6.1インチ Super Retina XDRディスプレイ(有機EL) 2,540 x 1,174ピクセル リフレッシュレート: 60Hz 10ビットカラー |
6.7インチ Super Retina XDRディスプレイ(有機EL) 2,785 x 1,293ピクセル リフレッシュレート: 60Hz 10ビットカラー |
ストレージ | 64GB/128GB/256GB | 64GB/128GB/256GB | 128GB/256GB/512GB | 128GB/256GB/512GB |
バッテリー容量 | 2,227mAh? | 2,775mAh? | 2,775mAh? | 3,687mAh? |
チップ | A14 Bionic | |||
メモリ | 4GB | 6GB | ||
カメラ | デュアルカメラ (広角+超広角) | クアッドカメラ (広角+望遠+超広角) | ||
LiDARスキャナ | X | ○ | ||
TrueDepthカメラ | さらに広い認証角度 認証精度・スピード改善 | |||
セキュリティ | 顔認証「Face ID」 | 顔認証「Face ID」 画面内蔵の指紋認証「Touch ID」? | ||
カラーバリエーション | ブラック、ホワイト、レッド、ブルー、グリーン | ブラック、ホワイト、レッド、ブルー、グリーン | ゴールド、シルバー、グラファイト、ブルー | ゴールド、シルバー、グラファイト、ブルー |