![iPhone 15 全機種の違いを比較。選び方・価格・サイズなど完全まとめ](https://mobilelaby.com/wp/wp-content/uploads/iphone-15-comparison-1.jpg.pagespeed.ce.B-cpmS1WTb.jpg)
Appleが2023年の最新モデルとして全4機種のiPhone 15シリーズを発売しました。
ついに充電端子のLightningが廃止になり、他の機器でも利用できるUSB-Cに変更。上位モデルのProシリーズは、新素材のチタニウムを採用することでPro史上最軽量のボディを実現。初代iPhoneから搭載されてきたマナースイッチをアクションボタンに変更するなど、アップグレードされた最新機種です。
全4機種から選べることもあってどのモデルを購入すべきか迷っている人も多いはず。この記事では、自分にとって最適な機種を選択するためにiPhone 15 全機種の大きさや価格、性能の違いを徹底比較しています。
ただ機能やスペックを並べるだけではなく各機能の詳細についても解説しているので予約や購入の参考になるはず。コメント欄で質問を受け付けているので、わからないところがあればぜひ質問してください。
目次
- iPhone 15 全機種の違いを比較
- iPhone 15のラインナップ
- 価格と容量
- 大きさと重さ
- デザインとカラー
- ディスプレイと画質
- カメラ
- 電池持ち
- 新しいUSB-C充電とワイヤレス充電
- 処理性能
- アクションボタン
- その他
- まとめ:iPhone 15シリーズどれを買う?選び方まとめ
iPhone 15 全機種の違いを比較
4機種あるiPhone 15シリーズの違いをわかりやすく以下の表にまとめました(表は横スクロールできます)
iPhone 15を基準として優れている機能に👍のラベルをつけています。リンクをタップすると気になる機能に関する詳細な説明を確認できます。
iPhone 15 | iPhone 15 Plus | iPhone 15 Pro | iPhone 15 Pro Max | |
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デザイン | ||||
価格と容量 |
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素材 |
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サイズ |
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重さ | 171 g | 201 g | 187 g | 221 g |
ディスプレイ |
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カメラ |
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フロントカメラ |
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写真機能 |
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動画機能 |
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チップセット |
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メモリ | 6GB | 6GB | 8GB | 8GB |
バッテリー |
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ワイヤレス充電 |
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SIM |
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5G | Sub6 | Sub6 | Sub6 | Sub6 |
Wi-Fi |
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Bluetooth | 5.3 | 5.3 | 5.3 | 5.3 |
FeliCa | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
防水・防じん |
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USB | USB-C 2.0(最大480Mbps) | USB-C 2.0(最大480Mbps) | USB-C 3(最大10Gbps) | USB-C 3(最大10Gbps) |
セキュリティ |
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センサー |
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同梱品 |
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iPhone 15のラインナップ
まずはiPhone 15のラインナップを紹介します。
今年は「iPhone 15」 「iPhone 15 Plus」 「iPhone 15 Pro」 「iPhone 15 Pro Max」の全4機種が用意されています。
4機種は安く購入できる 「iPhone 15」と「iPhone 15 Plus」 の“通常モデル”と、高性能・高機能・高画質なカメラを搭載した 「iPhone 15 Pro」 「iPhone 15 Pro Max」 の“Pro”モデルに分けられます。
![iPhone 15とiPhone 15 Plus](https://mobilelaby.net/elements/iphone/15/iphone-15-colors.gif)
![iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxのデザイン](https://mobilelaby.net/elements/iphone/15/iphone-15-pro-titanium-4.gif)
画面の大きさは6.1インチと6.7インチの2種類。
映画やドラマ、バラエティなどスマホで動画をよく見る場合は大画面の 「iPhone 15 Plus」 または 「iPhone 15 Pro Max」 を、片手でも使いやすいサイズ感が欲しいのであれば、「iPhone 15」 または「iPhone 15 Pro Max」 がおすすめです。
- 通常モデル
- iPhone 15 - 6.1インチ
- iPhone 15 Plus - 6.7インチ
- Proモデル
- iPhone 15 Pro - 6.1インチ
- iPhone 15 Pro Max - 6.7インチ
価格と容量
Apple公式サイトの価格はiPhone 15が124,800円〜、iPhone 15 Plusが124,800円〜、iPhone 15 Proが159,800円〜、iPhone 15 Pro Maxが189,800円〜です。
キャンペーンや下取りなどを含む月額の支払金をサクッと計算できる料金シミュレーターも開発したので、ぜひ利用してください。
なお、容量はiPhone 15とiPhone 15 Plusが128GB、256GB、512GB。iPhone 15 Proは128GB、256GB、512GB、1TB。iPhone 15 Pro Maxは256GB、512GB、1TBです。
ほとんどの人は128GBで十分ですが、写真や動画をたくさん撮る人は256GBまたは512GBをおすすめします。
また、「iPhone 15 Pro」 「iPhone 15 Pro Max」 で高精細な写真が撮れる48MPのProRAWは、1枚につき75MB前後とかなりの容量を消費するため、ProRAWを多用することがわかっている場合は検討している容量の1つ上を選ぶことをオススメします。
容量選びに悩んでいる場合は、自分が今使っているiPhoneの容量を確認しましょう。以下の手順で確認できます。
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大きさと重さ
4機種を本体の大きさ順に並べるとiPhone 15 Pro ≦ iPhone 15 < iPhone 15 Pro Max ≦ iPhone 15 Plusになります。
画面サイズは同じですが、iPhone史上最薄のベゼルを採用したProモデルは同じ画面サイズの通常モデルに比べて約1mm幅が狭いため片手で持ちやすいサイズ感です。
![iPhone 15シリーズの大きさを比較](https://mobilelaby.net/elements/iphone/15/iphone-15-models-size-2.jpg)
画面サイズが6.1インチのiPhone 15とiPhone 15 Proは片手操作時に画面の約半分のエリアに指が届きます。
快適とまでは言わないものの片手でも十分に操作できます。動画やゲームをするのにちょうど良いサイズなので、ほとんどの人はこのサイズを選べば満足するでしょう。
画面サイズが6.7インチのiPhone 15 PlusとiPhone 15 Pro Maxは、iPhoneのなかで最も大きなディスプレイを搭載しています。
大型のボディに合わせて大容量のバッテリーも搭載しているため、電池持ちを気にせず、とにかく大画面で動画や電子書籍、ゲームを楽しみたい人はこれを選ぶべきです。
なお、ポケットに入れると圧迫感があるほか片手操作はほぼ不可能。両手操作が基本になるので注意しましょう。
重さはiPhone 15が171 gで最軽量です。iPhone 15 Proは187 g、iPhone 15 Plusが201 g、最も重いiPhone 15 Pro Maxが221 gです。
iPhone 15 PlusとiPhone 15 Pro Maxは200gを超えていてかなり重く感じます。重さや大きさで迷っている場合は、Apple Storeや家電量販店などの店頭で試してから購入することをオススメしています。
iPhone 15 | iPhone 15 Plus | iPhone 15 Pro | iPhone 15 Pro Max | |
---|---|---|---|---|
高さ | 147.6mm | 160.9mm | 146.6mm | 159.9mm |
幅 | 71.6mm | 77.8mm | 70.6mm | 76.7mm |
厚さ | 7.80mm | 7.80mm | 8.25mm | 8.25mm |
重さ | 171 g | 201 g | 187 g | 221 g |
片手操作のしやすさ | ○ | X | ○ | X |
デザインとカラー
4機種ともわずかにエッジがカーブした形状のフレームと、新しい前面デザインのダイナミックアイランドが導入されています。
見た目の変化に合わせて後述するように機能性も大幅に向上しています。
iPhone 15|15 Plus
通常モデルのiPhone 15とiPhone 15 Plusの側面には、これまでと同じ航空宇宙産業で使われるレベルのアルミニウムを使用。
背面にはマット仕上げのカラーインフューズドガラスが新たに導入されたことで、側面・背面ともにサラサラな質感で指紋が目立ちにくく改善されています。
カラーは、ブラック、ブルー、グリーン、イエロー、ピンクのカラフルな全5色をラインナップ。ポップなカラーは特に若い世代から人気があります。
![通常モデル:左からブラック、ブルー、グリーン、イエロー、ピンク](https://mobilelaby.net/elements/iphone/15/15-colors.jpg)
iPhone 15 Pro|15 Pro Max
ProモデルのiPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxの側面には、iPhoneとして初めてチタニウム素材が使用されています。
チタニウムは美しくきめ細やかなブラシ仕上げ。ステンレススチールで大きく目立っていた指紋は完全に解消されているわけではないものの、大幅に改善されています。
背面のガラスには、これまでと同じすりガラス仕様のテクスチャードマットガラスが使用されています。
カラーは、ブラックチタニウム、ホワイトチタニウム、ブルーチタニウム、ナチュラルチタニウムの全4色から選べます。個人的なおすすめはブラックチタニウムです。チタンの素材感が楽しめるナチュラルチタニウムも高く評価されています。
![Proモデル:左からブラックチタニウム、ホワイトチタニウム、ブルーチタニウム、ナチュラルチタニウム](https://mobilelaby.net/elements/iphone/15/15-pro-colors.jpg)
ほとんどの人がケースを使用するため、デザインやカラーは購入の決め手にならないかもしれません。欲しいカラーを選択しましょう。なお、iPhoneケースは6.7インチよりも6.1インチモデルの方が豊富に選べます。
なお、4機種ともIP68等級の防水・防塵性能を備えています。
IP68のうち数字の「6」はホコリなど微粒子の本体への侵入を防ぐことも可能な最高等級です。数字の「8」は水など液体の本体への侵入を防ぐことができる最高等級です。最大水深6メートルに最大30分間沈めた後でも水没の心配はありません。
ただし、蛇口から出た水やシャワーのような強い水流を直接本体に当てたり、温水や海水など真水以外に晒すことはひかえる必要があります。
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ディスプレイと画質
![ディスプレイと画質](https://mobilelaby.net/elements/iphone/15/review/display.jpg)
4機種すべてにダイナミックアイランドを導入した有機ELディスプレイが搭載されています。
映像のきめ細やかさを示す画素密度もほぼ同じ。濃淡の表現力に関わるコントラスト比やHDR、暖色や寒色の光でも同じ見た目に自動調整するTrueToneにも全機種対応しているため、画質に違いはありません。画面の明るさも同じです。
画面を保護するガラスにも“どのスマートフォンのガラスよりも頑丈なセラミックシールド”が4機種に組み込まれています。
4機種の違いは「ProMotionディスプレイ」「常時表示ディスプレイ」の2つです。
ダイナミックアイランド
昨年発売されたiPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxで初めて導入された新しい前面デザインの「ダイナミックアイランド」は、見た目の変化はもちろん、新しい操作体験も実現しています。
通知が届いたり対応アプリから別の画面に移動すると、形を変えてタイマーの残り時間やAirPodsの電池残量、マナーモードのオン/オフ、充電の開始をお知らせ。顔認証Face IDもわかりやすく要求します。
特に便利なのはiPhoneの電池残量が20%および10%以下になったときに表示される低電力モードを起動するか、起動をキャンセルするか選択しなければいけない警告画面がダイナミックアイランドに移行したことで邪魔でなくなったこと。さらに、アイコンを変更したアプリを起動する際に表示される通知も控えめになります。
![電池残量の警告も控えめにお知らせ](https://mobilelaby.net/elements/iphone/15/review/di-battery.jpg)
ほかにもスポーツの途中経過やUber Eatsのデリバリー状況をリアルタイムに表示することも可能。ダイナミックアイランドでできることやメリットについては以下の記事でまとめています。
なめらかな映像のProMotion
iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro MaxのProMotionディスプレイは、なめらかな映像が楽しめる最大120Hzのリフレッシュレートに対応しています。
![最小1Hzの消費電力設計](https://mobilelaby.net/images/2023/09/refresh-rate.gif)
リフレッシュレートは1秒間に画面が書き換わる回数のことで、120Hzは1秒間に120回画面が書き換わるということ。画面の書き換え回数が増えるほど、スクロールやアニメーションがなめらかに表示されます。
iPhone 15とiPhone 15 Plusのリフレッシュレートは60Hzなので、Proモデルの2機種は映像のなめらかさが数値上は2倍ということです。
なお、画面の書き換え回数が増えると電池を多く消費することから一般的に電池持ちが悪くなりますが、ProMotionは画面が止まっている時やスクロールの速度が遅い時は書き換え回数を最低1回まで落とすことで電池消費量を削減できるアダプティブ仕様になっています。
常時表示ディスプレイ
iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxは常時表示ディスプレイに対応しています。
通常、iPhoneは電源ボタンを押すか無操作状態で時間が経つと画面が完全に消灯していましたが、常時表示ディスプレイに対応したiPhoneでは、ロック画面の明るさやトーンを落とした状態の画面が常に表示されます。
![スリープ状態でも日付や時間を確認できる](https://mobilelaby.net/images/2023/09/iphone-aod.jpg)
時間や天気、ウィジェット、タイマーの残り時間を確認するために電源ボタンを押す必要はなく、画面に目をやるだけで見たい情報をいつでも確認できます。また、マップアプリでルート案内中に常時表示ディスプレイに移行すると、モノクロ状態の画面にルートや到着予想時間が表示される便利な機能です。
就寝中の画面の明るさが気になる人もいると思いますが、おやすみモード中に画面をさらに暗く表示するよう設定を変更することも可能。壁紙を非表示にしたり、プライバシーを保護するために通知を非表示にするオプションも用意されています。
また、iOS 17で追加されるスタンバイ機能によって横向きの状態でiPhoneを充電すると、省電力状態で時間やカレンダーなど各種情報を確認することができます。
![iOS 17の新機能「スタンバイ」](https://mobilelaby.net/images/iOS/17/WWDC/stanby-1.jpg)
カメラ
iPhone 15シリーズの最も大きな違いはカメラです。
iPhone 15とiPhone 15 Plusは、2つのレンズで構成されるデュアルカメラに対して、iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxは、3つのレンズで構成されるトリプルカメラを搭載します。
デュアルカメラは広角レンズと超広角レンズで構成され、トリプルカメラはズームに強い望遠レンズも利用できます。それぞれのレンズの特徴について以下の表にわかりやすくまとめました。
超広角レンズ | 広角レンズ | 望遠レンズ |
---|---|---|
1枚により多くの被写体を収めて広範囲を写せるレンズ。景色をダイナミックに撮影できるため旅行で活躍する | 被写体や撮影シーンなど選ばずオールマイティに使えるレンズ | 木の枝に咲いている花など遠くの被写体を撮影できるレンズ。ポートレート撮影でも活躍する |
48MPのカメラシステム
![48MPのカメラシステム](https://mobilelaby.net/elements/iphone/15/review/camera.jpg)
iPhone 15シリーズは4機種すべてに高画素な48MPのカメラシステムが搭載されています。これはiPhone 14の12MPに比べて4倍の画素数。
一昔前は「画素数と画質は関係ない」「スマホカメラに高画素センサーは不要だ」とも言われましたが、現代のスマートフォンにおいては誤った知識です。
一般的にスマートフォンに搭載されるカメラのイメージセンサーはサイズが小さく、その上で高画素にすることで1画素あたりの光の量が不足することから、特に暗い場所ではノイズ(黒い場所に現れるガサガサの粒子)が増えて画質が劣化することがあります。
そこでiPhoneでは、複数の画素を1つに束ねるピクセルビニングによって1画素あたりの光量を増やすことでノイズの少ないクリアな写真を撮影できます。さらに、ダイナミックレンジの拡大によってナチュラルな仕上がりになります。
![複数の画素を束ねるピクセルビニング](https://mobilelaby.net/elements/iphone/15/iphone-15-camera-pb.jpg)
iPhone 14シリーズでは、ピクセルビニングにおいて4つの画素を1つに束ねて12MPの写真を生成していましたが、iPhone 15シリーズでは、48MPの画像データとピクセルビニングした12MPの画像データを組み合わせて24MPの写真を生成します。
これにより48MPならではの高いディテールと、ピクセルビニングされた12MPならではの広いダイナミックレンジの両方をいいとこ取りした写真に仕上がります。
![iPhone 15 Proで撮影](https://mobilelaby.net/elements/iphone/15/camera/main-no-night-mode-2046x1535.jpg)
高画素を活かした光学相当の2倍ズーム
スマホカメラの最大の弱点であるズーム撮影。
iPhone 15シリーズでは、48MPイメージセンサーから12MPを切り取った光学相当の2倍ズームも可能です。これまでのズーム撮影は画像を切り取って引き伸ばしていたことから画質が大きく劣化していましたが、フルピクセルズームは画質が大きく劣化することはありません。
2倍ズームはテーブルの上に置かれた料理など撮影するときにちょうど良い扱いやすい倍率です。2倍ズームは一眼レフのように背景をぼかすことができるポートレートやタイムラプス、パノラマにも対応しています。
![高画素センサーを活用したフルピクセルの2倍ズーム](https://mobilelaby.net/elements/iphone/15/camera/2x-zoom-2046x1535.jpg)
Proなら複数の焦点距離を使い分け
iPhone 15とiPhone 15 Plusの広角レンズは等倍と2倍ズームのみ利用できるのに対して、iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxは、焦点距離を24mm、1,2倍の28mm、1.5倍の35mmにスイッチできます。
Appleがプロの写真家も重要視していると語る焦点距離。これまではダイヤルを回して時間をかけて調節していましたが、ワンタップで選択できるほか、カメラを起動したらすぐにお気に入りの焦点距離にアクセスできるよう設定画面からデフォルトを変更することも可能です。
![広角レンズで複数の焦点距離をサポート](https://mobilelaby.net/elements/iphone/15/iphone-15-pro-max-all-lens.jpg)
超広角レンズ
超広角レンズは景色をダイナミックに記録したり、狭い室内で距離が取れない時でも広い画角で撮影することができます。
iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxの超広角レンズでは、被写体に2cmまで近づいて写真と動画を撮影できるマクロ撮影にも対応しています。iPhone 15とiPhone 15 Plus ではマクロ撮影はできません。
![iPhone 15 Proの超広角レンズで撮影](https://mobilelaby.com/wp/wp-content/uploads/slider266/IMG_6040-1280x960.jpeg)
望遠レンズ:Proは光学3倍、Pro Maxなら光学5倍ズーム
iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxには、遠くの被写体を画質の劣化なく撮れる望遠レンズが搭載されています。
望遠レンズのない通常モデルでは、2倍を超えてズームすると画質が大きく劣化しますが、Proモデルなら劣化なしで3倍ズームで撮影できます。
ズームの最大倍率もiPhone 15 Proの15倍、iPhone 15 Pro Maxの25倍に対して、通常モデルは10倍です。少し遠くで遊ぶ子どもやペットを撮影したり、スポーツ観戦で写真や動画を撮るなど、ズーム撮影をよく利用する人はProモデルがおすすめです。
望遠レンズのズーム倍率はiPhone 15 Proが光学3倍ですが、特殊なテトラプリズムの望遠レンズを搭載したiPhone 15 Pro Maxでは光学5倍ズームが可能に。望遠圧縮も楽しめるため、思い出を記録するだけではなくカメラで何かを表現したり、SNSでより多くのいいねを集めたい場合は、iPhone 15 Pro Maxを選ぶようにしましょう。
なお、ズーム倍率が伸びると手ブレしやすくなるため、iPhone 15 Pro Maxには、光学式手ぶれ補正とオートフォーカス3Dセンサーシフトモジュールを組み合わせた強力な手ぶれ補正システムも備えています。
![iPhone 15 Proの3倍望遠レンズで撮影](https://mobilelaby.com/wp/wp-content/uploads/slider267/IMG_6141-1280x960.jpeg.pagespeed.ce.w4yfGcQvMl.jpg)
LiDARスキャナ
iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Max限定でLiDARスキャナが搭載されています。
LiDARスキャナは、最大5メートル先の対象物との距離をナノ秒の超高速で測定できるセンサーで、空間と距離を高速かつ正確に認識することで、ARとカメラで大きな効果を発揮します。
ARアプリを使って子どもの発育など思い出を高精度な3Dで記録したり、通常のカメラでは店内など暗い場所でも高速かつ正確なオートフォーカスが可能です。玉ボケを生み出すナイトモードのポートレート撮影もLiDARスキャナを搭載したProモデルのiPhoneだけです。
LiDARスキャナによるオートフォーカスは動画でも有効。子どもやペットなど動き回る被写体を撮影するときもピントが合いやすいです。
ProはRAW撮影・ProRes動画にも対応
Proモデルはプロ向けの機能として写真の「ProRAW」と動画の「ProRes」に対応しています。
写真のProRAWモードでは、新しい機械学習モデルによってシャープネスの低下やノイズの増大といった高画素の弱点を補正した48MP写真が撮影可能。撮影後にAdobe Lightroomなど本格的な編集アプリを使って仕上がりを柔軟に調整することもできます。
動画のProResモードでは、CMや長編映画、放送フォーマットとして広く使用されているビデオコーデックで撮影できます。限りなく忠実に再現される色と低い圧縮率が特長のまさにプロフェッショナル向けの機能です。外部ストレージで記録する場合は4K、60fpsのProRes撮影も可能です。
Proモデルは新たにLogエンコードの新しいオプションにも対応し、カラーワークフローの世界標準であるACES規格にも対応。空間コンピュータのApple Vision Proで楽しめるカメラで空間を記録できる空間ビデオ撮影にも対応しています。
新しいカメラ機能
iPhone 15全機種が以下の新しいカメラ機能に対応しています。
スマートHDR 5
iPhone 15シリーズは最新のスマートHDR 5に対応しています。
照明が明るい場合や不均一な状況において、鮮やかな色彩と、より実物に近いスキントーンのレンダリングで被写体と空などの背景を捉えます。
また、写真アプリでHDR写真を表示すると、ハイライト部分がより明るく、中間色はより豊かで影がより深くなるように表示されます。このレンダリングは他社製のアプリでも有効です。
![スマートHDR 5](https://mobilelaby.net/elements/iphone/15/camera-smart-hdr-1.jpg)
次世代のポートレート
iPhone 15シリーズは次世代のポートレートに対応しています。
機械学習によって人物や犬、猫を認識して深度情報を自動で取り込むことで、撮影後にポートレート写真を作り出すことが可能に。
また、人・犬・猫以外でもピントを合わせたい被写体にタップするだけで深度情報が取り込まれるため、iPhone 15 全機種では「あの写真ポートレートモードで撮り忘れた!」ということがなくなります。
さらに撮影後に写真アプリの編集機能を利用してボカす対象や場所を変更したり、ボケ具合を変更することも可能になりました。
![タイプライターにフォーカス](https://mobilelaby.net/elements/iphone/15/camera/3x-auto-portrait-2046x1535.jpg)
![奥の写真にフォーカス](https://mobilelaby.net/elements/iphone/15/camera/3x-auto-portrait-1-2046x1535.jpg)
進化したナイトモード
iPhone 15シリーズの進化したナイトモードでは、よりシャープなディテールと、あざやかな色彩で肌の質感や1本1本の髪、シャツに映し出される葉の影まで美しく捉えます。
![進化したナイトモードで撮影](https://mobilelaby.net/elements/iphone/15/camera/new-night-mode-2046x1535.jpg)
電池持ち
電池持ちは消費電力とバッテリー容量で決まります。
バッテリー容量はiPhone 15 Pro Max > iPhone 15 Plus > iPhone 15 > iPhone 15 Proの順番です。
消費電力については簡単に比較できないものの、チップに関しては3nmプロセス製造のA17 Proチップを搭載するiPhone 15 ProおよびiPhone 15 Pro Maxが優れています。一方で、ディスプレイの消費電力は常時表示ディスプレイやリフレッシュレートの仕様が異なるため、使い方によって異なるでしょう。
Appleが参考値として公表しているストリーミングによる動画再生時間(YouTubeやNetflixなどの動画視聴)は、iPhone 15が最大16時間、iPhone 15 Plusが最大20時間、iPhone 15 Proが最大20時間、iPhone 15 Pro Maxが最大25時間となっています。
ただ、音声通話やウェブの利用、動画視聴、ゲームなどを織り交ぜるなど、実際の利用に応じた使い方ではiPhone 15 Plus > iPhone 15 Pro Max > iPhone 15 > iPhone 15 Proとなります。
iPhone 15シリーズでは、バッテリー寿命も大幅に延長されています。iPhone 14シリーズ以前のモデルでは、500回の充電サイクルで80%を維持すると案内されていましたが、iPhone 15シリーズでは1000回の充電サイクルでも80%を維持します。
iPhone 15 | iPhone 15 Plus | iPhone 15 Pro | iPhone 15 Pro Max | |
---|---|---|---|---|
バッテリー容量 | 3,349mAh | 4,383mAh | 3,274mAh | 4,422mAh |
ビデオ再生 | 最大20時間 | 最大26時間 | 最大23時間 | 最大29時間 |
ストリーミング | 最大16時間 | 最大20時間 | 最大20時間 | 最大25時間 |
オーディオ再生 | 最大80時間 | 最大100時間 | 最大75時間 | 最大95時間 |
新しいUSB-C充電とワイヤレス充電
iPhone 15シリーズで最も影響のあるアップデートは充電方法の変更です。
これまではApple独自のLightning端子を備えたケーブルでiPhoneを充電していましたが、iPhone 15 全機種はUSB-C端子を備えたケーブルでiPhoneを充電する必要があります。
![新しいUSB-C充電とワイヤレス充電](https://mobilelaby.net/elements/iphone/15/review/usb-c.jpg)
USB-C端子の充電ケーブルはパッケージに付属されていますが充電器は同梱されていません。使用している充電器を確認してUSB-C端子があることを確認しましょう。
もし、今使っている充電器にUSB-A端子しかない場合は、パッケージに付属されているUSB-CケーブルではiPhone 15を充電できないため、充電ケーブルまたは充電器を買い換える必要があります。
おすすめはUSB-C端子を備えた充電器に買い替えること。USB-C端子を備えた充電器を利用することでiPhoneの充電時間を大幅に短縮することもできます。以下の記事でおすすめの充電器と充電ケーブルをまとめています。
なお、iPhone 15 ProおよびiPhone 15 Pro MaxはUSB 3に対応しているため、10Gbpsによる高速なデータ転送が可能です。iPhone 15とiPhone 15 PlusはLightningと同じ480Mbpsです。LightningのようにMFi認証を気にする必要はありません。
![USBポートの違い](https://mobilelaby.net/images/2023/09/usb-ports.jpg)
iPhone 15 全機種がワイヤレス充電に対応しています。
ワイヤレス充電は次世代の標準規格「Qi2」と、2倍の出力で高速充電が可能なApple独自規格「MagSafe」の2種類をサポートしています。
MagSafeとQi2の違いはまだ詳細が明らかになっていませんが、どちらも最大15W出力による高速充電が可能。さらにマグネットを活用した効率的なワイヤレス充電も利用できます。
また、Qi2はMFi認証を取得する必要がないこともあって、MagSafeよりも安価で購入することが可能です。
処理性能
通常モデルとProモデルには、性能にも違いがあります。
iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxには、Appleいわく“どのスマートフォンよりも高速”な最新のA17 Proが搭載されています。
![A17 Pro:Apple史上最大となるGPUの再設計](https://mobilelaby.net/elements/iphone/15/a17-pro.jpg)
業界初の3nmプロセスで製造されたA17 ProのCPU(性能コア)は最大10%高速化し、ニューラルエンジンは最大2倍も高速に。Apple史上最大となる再設計が行われたGPUは最大20%高速化され、リアルな光の反射を表現するレイトレーシングに対応。A16 Bionicのソフトウェアベースのレイトレーシングに比べて4倍も高速です。
こういった処理性能の劇的改善によって、「バイオハザード ヴィレッジ」「バイオハザード RE:4」「Death Stranding」「アサシン クリード ミラージュ」などスマートフォンではプレイできなかったタイトルがiPhoneでもプレイできます。
対するiPhone 15とiPhone 15 Pro Plusには、昨年発売されたiPhone 14 Proにも搭載されていたA16 Bionicが搭載されています。
A16 Bionicは競合機種に比べて最大40%高速なCPUとメモリ帯域幅が50%向上したGPU、毎秒17兆回の演算が可能なニューラルエンジンを搭載しています。
性能も消費電力もA17 Proが上回っているのは間違いありません。
性能を妥協することなく、これまでのスマホではできなかったゲームタイトルやAR、動画編集も快適にこなしたい場合は、当然ながらiPhone 15 ProまたはiPhone 15 Pro Maxがオススメです。
なお、Appleは搭載するチップによって、OSアップデートの時期を決めているため、通常モデルよりもProモデルの方がアップデート期間は長くなるかもしれません。
メモリの容量はiPhone 15とiPhone 15 Plusは6GB、iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxは8GBを搭載しています。
アクションボタン
![アクションボタン](https://mobilelaby.net/elements/iphone/15/iphone-15-pro-action-button.gif)
iPhone 15 ProおよびiPhone 15 Pro Maxの側面には、新しいアクションボタンが追加されています。
これは事前に登録したお気に入りの機能やショートカットをボタン一発で起動できるというもの。
例えば、アクションボタンを押してカメラや懐中電灯を素早く起動することができます。ボイスメモや集中モード、翻訳、拡大鏡などのアクセシビリティにも対応。これまでのマナーモードの切り替えはボタン長押しで利用できます。
さらにショートカットも起動できるため、PayPayなどよく利用するアプリも素早く起動できます。
その他
高精度なGPS
Proモデルの2機種は高精度2周波GPSに対応しています。
通常モデルのL1 GPSは、高いビルや木々に囲まれた場所において、衛星がブロックされるため現在地を表示できないことがありますが、高精度2周波GPSは、L1 GPSとL5 GPSが利用できるため、高層ビルが立ち並んで迷子になりやすい場所でも最高精度で現在地を特定できます。
登山やスキーなどで山にいるときはもちろん、ビルが立ち並ぶ都心でも効果を発揮します。
U2チップ
iPhone 15シリーズすべてにU2チップが搭載されています。
このチップはAirTagやAirPodsなど、同じチップを搭載したデバイスの位置を正確に特定するのに役立ちます。例えば、AirPodsがソファのクッションの間に挟まっていたり、郵便物の下敷きになっていてもiPhoneの探すアプリを使って探し出すことが可能です。
また、対応する車種ではiPhoneをポケットに入れたまま車に近づくだけでドアを解錠できるデジタル鍵としても利用できます。
これまでのiPhoneに搭載されているU1チップと違い、U2チップはこれまでの3倍の範囲でiPhone同士を接続できるため、iPhone 15では、友達を探す機能を使って自分の位置情報を共有することで、人混みの中でも友達や家族を見つけることが可能になります。
Wi-Fi 6E
iPhone 15 ProおよびiPhone 15 Pro MaxはWi-Fi 6Eに対応しています。
これまでのWi-Fi6との違いは“E”が付くか付かないだけですが、中身は大きな違いがあります。
Wi-Fi 6は2.4GHzと5GHz帯に対応するのに対して、Wi-Fi 6Eは新たに6GHz帯で通信できるため、電波干渉を避けて通信が安定し、混雑しにくいため快適に利用できます。
なお、Wi-Fi 6Eを利用するには対応ルーターが必要です。
まとめ:iPhone 15シリーズどれを買う?選び方まとめ
![iPhone 15 Pro - ブラックチタニウム](https://mobilelaby.net/elements/iphone/15/review/black-titanium.jpg)
以上がiPhone 15シリーズ4機種の比較と違いです。最後まで読んでも購入する機種が決まらず、どの機種を購入しようか迷っている人のために選び方をまとめておきます。
- とにかく電池持ちの良いiPhoneが欲しい
- 消費電力に優れ、大容量のバッテリーを搭載した「iPhone 15 Plus」と「iPhone 15 Pro Max」がおすすめです
- 動画が見やすい、ゲームを快適にプレイできる大画面が良い
- 6.7インチの大画面で快適にゲームをプレイできる「iPhone 15 Plus」と「iPhone 15 Pro Max」を選びましょう
- カメラは妥協したくない。動画も写真も綺麗に思い出に残したい
- 望遠レンズとLiDARスキャナを搭載し、RAW撮影に対応した「iPhone 15 Pro」と「iPhone 15 Pro Max」を選びましょう
- 欲しいけど高くて買えない!!もっと安いiPhone無いの?
- 「iPhone SE(第3世代)」や「iPhone 14」、「iPhone 13」もおすすめです
- 全部大きすぎる...片手で快適に操作できるコンパクトモデルない?
- 「iPhone SE(第3世代)」は片手で快適に操作できます
![iPhone 15 Plus](https://mobilelaby.net/elements/iphone/15/15-plus-blue-600x600.jpg)
![iPhone 15 Pro](https://mobilelaby.net/elements/iphone/15/15-pro-natural-600x600.jpg)
![iPhone 15 Pro Max](https://mobilelaby.net/elements/iphone/15/15-promax-blue-600x600.jpg)