「iPhone 15」 「iPhone 15 Plus」 「iPhone 15 Pro」 「iPhone 15 Pro Max」 は、充電端子がLightningからUSB-C/USB Type-Cに変更されました。
充電端子が変更されたことによって、これまで利用していたLightning端子の充電ケーブル、充電器、その他アクセサリを利用できなくなる場合があります。
この記事では、iPhone 15で利用する際に最適なUSB-C充電器と充電ケーブルをまとめています。
目次
古い充電器は買い替え推奨
Appleは2020年に発売されたiPhone 12から充電器の同梱を廃止しています。
iPhone 15のパッケージにも充電器は入っておらず、同梱されているのはUSB-C充電ケーブルだけです。
また、iPhoneに同梱されていた充電器ほぼすべて(iPhone 11 Proに同梱されていた充電器を除く)にUSB-A端子が搭載されていたため、iPhone 15に同梱されているUSB-C充電ケーブルを挿すことはできません。
Appleが4,780円で販売しているUSB-C – Lightningアダプタを使えば、これまで使っていたiPhoneの古い充電器とLightningケーブルでiPhone 15を充電することも可能ですが、古い充電器の出力はたったの5Wです。
iPhone 15が対応する最大27W出力にはほど遠く充電にはかなりの時間がかかるため、買い替えをオススメします。この記事で紹介する充電器やモバイルバッテリー、充電ケーブルに買い換えることで、約30分間で約50%までiPhoneを充電できる高速充電を利用できます。
充電器と充電ケーブルの選び方
iPhone 15で使用する充電器や充電ケーブルを購入する際は「端子の種類」と「対応する出力」を確認する必要があります。
端子の種類を確認する
まずは端子がUSB-Cであることを確認しましょう。
充電器側の端子を見分けるには、以下の写真を参考にしてください。四角形がUSB-A、楕円形がUSB-Cです。
充電ケーブル側の端子を確認するには以下の写真を参考にしてください。USB-C端子は上から見ると平らで、横から見ると楕円形です。
USB-C端子の出力を確認する
Appleは「iPhone 12以降を高速充電するには、20W以上の電源アダプタが必要」と案内しています。
一方で、iPhone 15シリーズが対応する充電出力は最大27Wであることが確認されています。おそらくAppleにとって20W以上の出力で充電する場合は、すべて高速充電ということだと思います。
少しでも安い充電器を選ぶのであれば20W出力以上のUSB-C端子を搭載した充電器を、少しでも充電時間を短縮したいのであれば30W出力以上のUSB-C端子を搭載した充電器を選びましょう。
もちろん充電ケーブルも20W以上の出力に対応した製品が必要です。
iPhone 15にオススメの充電器と充電ケーブル
最も無難な選択はApple純正品の電源アダプタです。
ただし、性能の割にサイズが大きく、重量も重く、プラグも折りたたみできないため、持ち運びが不便。もっと優秀な充電器を以下にまとめます。
とにかく安いUSB-C充電器なら「Anker Nano Charger (20W)」
フル出力・フルスピードの充電器でなくても手ごろで高速充電できればいいなら20W出力の充電器で十分です。1ポートなら「Anker 511 Charger (Nano 3, 30W)」
iPhone、iPad、モバイルバッテリーなどを同時に充電する機会がない場合は、30W出力以上のUSB-C端子を1つだけ搭載した充電器で十分です。
超コンパクトながら30W出力に対応したUSB-C端子を搭載。さらに、折りたたみプラグのため持ち運びもカンタンな「Anker 511 Charger (Nano 3, 30W)」がおすすめです。
2ポートなら「Anker 523 Charger (Nano 3, 47W)」
iPhoneのほかにiPadやモバイルバッテリーなどを同時に充電することが多い場合は、複数のUSB-C端子を搭載した充電器を選びましょう。
Anker 523 Chargerは超コンパクトなボディながら最大45W出力のUSB-C端子を2つ搭載しています。2つの端子を同時に使用する場合でも27Wと20Wで充電が可能。例えば、20WでiPhone 15を高速充電しながら、27WでiPadを同時に充電することもできます。
高速充電可能なUSB-C搭載モバイルバッテリー
使用しているモバイルバッテリーの端子がUSB-A端子の場合は、20W出力のUSB-C端子が搭載された製品を選びましょう。
Anker Power Bank (10000mAh, 30W)は、USB-C端子を2つ、USB-A端子を1つ搭載。USB-C端子は最大30W出力でiPhone 15を高速充電できます。
モバイルバッテリーの容量はiPhone 14を2回以上充電できる10,000mAhを搭載しています。
モバイルバッテリーとしても充電器としても使える2in1
充電器とモバイルバッテリーを1台にまとめたいならAnker PowerCoreシリーズがオススメです。
「Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 30W)」は、ポーチやミニバッグにも収まるコンパクトサイズながら、充電器として利用する場合は30W出力、モバイルバッテリーとして利用する場合は22.5WでiPhone 15を高速充電できます。カラフルな4色ラインナップも特徴です。
複数のデバイスを2in1で充電したいなら「Anker 521 Power Bank (PowerCore Fusion, 45W)」を選びましょう。充電器として利用する場合は45W出力、モバイルバッテリーとして利用する場合は20Wで充電可能。同時充電する際は充電器で合計45W、モバイルバッテリーで合計18Wです。
どちらもバッテリー容量はiPhone 15を1回未満充電できる5,000mAhです。
ケーブルなしで利用できるモバイルバッテリー
「Anker 621 Power Bank (Built-In USB-C Connector, 22.5W)」はモバイルバッテリーとUSB-C端子が一体になった製品です。
ケーブルを忘れてもカバンに入れておけばどこでも充電可能。USB-C端子は折りたたみ式のため、他の荷物を傷つけることなく持ち運びできます。
充電出力は最大22.5WでiPhone 15シリーズを高速充電できます。バッテリー容量はiPhone 15を1回未満充電できる5,000mAhです。
安くて丈夫な充電ケーブル「Anker 543 エコフレンドリー USB-C & USB-C」
Apple純正のUSB-Cケーブルは2,780円と高くて脆いのに対して、Anker 543 エコフレンドリー USB-C & USB-C ケーブルは1,000円未満で丈夫なケーブルです。
対応する出力は100W、転送速度は480Mbpsです。
絡まない充電ケーブル「Anker PowerLine III Flow USB-C & USB-C」
筆者も愛用している絡まない充電ケーブルです。バッグに入れたり、モバイルバッテリーなどに巻き付けて持ち運んでもコードが絡みにくく出し入れがスムーズ。全7色のカラフルなケーブルで充電器やモバイルバッテリーと色合わせも楽しめます。
対応する出力は100W、転送速度は480Mbpsです。
高速転送・映像出力に対応したケーブル
AirDropしか使わないのであれば無視していいですが、iPhone 15をMacやiPadに有線で接続して大量の写真や動画を送るのであれば、転送速度も気にする必要があります。
iPhone 15とiPhone 15 PlusのUSB-C端子はUSB 2.0仕様で転送速度は最大480Mbpsのため、この記事で紹介したケーブルで問題ありません。
一方、iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro MaxのUSB-C端子は20倍も高速な最大10Gbpsに対応。ProResやProRawといった大容量のデータを取り扱う機会が多いのであれば、高速転送に対応したケーブルがあれば便利です。
また、4機種すべてiPhoneの画面を外部ディスプレイに映し出せるDisplayPortにも対応しています。ここら辺を考え出すと面倒くさい上に価格も高額になります。
メーカーも検証できていないようなので発売から少し経過して安心して購入できるようになってから考えた方が良さそうです。また、データ転送や映像出力用のケーブルと充電用のケーブルは分けた方がいいと思うので、この記事では充電に特化したオススメのUSB-Cケーブルを紹介するに留めておきます。
一応、AppleはiPhone 15と互換性があるとして以下のケーブルを販売していますが、価格は9,980円〜とかなり高額。Ankerからは約1/3以下の価格で購入できるThunderbolt 4ケーブルも販売されています。
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