
iPhone 16eとiPhone 16は、どちらも48MPの広角カメラを搭載しています。そのため「画質は同じでは?」と思う人も多いかもしれません。
しかし、実際にはセンサーサイズやカメラ機能に大きな違いがあり、特に暗所撮影ではiPhone 16の方が優れています。この記事では、それぞれの違いを詳しく解説します。
カメラのスペック比較:iPhone 16e vs iPhone 16
iPhone 16e | iPhone 16 | |
---|---|---|
システム | ツーインワンのカメラシステム | 先進的なデュアルカメラシステム |
画素数 | 48MP | 48MP |
センサーサイズ | 1/2.55インチ | 1/1.56インチ |
ピクセルサイズ | 0.7μm | 1.0μm |
手ぶれ補正 | 光学式手ぶれ補正 | センサーシフト光学式手ぶれ補正 |
iPhone 16eは暗所撮影に弱い
カメラで最も重要なセンサーサイズ。GSMArenaによると、iPhone 16eのイメージセンサーは1/2.55インチ、iPhone 16のイメージセンサーは1/1.56インチとのこと。
つまり、iPhone 16のイメージセンサーは、iPhone 16eよりも約65%も大きいです(対角長ベースの比較)
センサーが大きいほど光を多く取り込めるため、暗い場所でもノイズが少なく、より明るい写真が撮影できます。さらに、iPhone 16はセンサーシフト光学式手ぶれ補正を搭載しているため、暗所でもブレを抑えやすく、夜間撮影に優れています。
実際、The VergeやWIREDのレビューでは、ほとんどのシーンで高く評価されているものの、暗所では動く被写体の撮影が苦手と評価されています。
MKBHDは被写界深度が浅く、不自然なボケ感を指摘しながらも日中の撮影で大きな問題は感じないと評価。ただし、光が少なくなるにつれて、急激に画質がソフトになるとレポートしています。
カメラの機能比較:iPhone 16e vs iPhone 16
カメラの性能だけでなく機能にも以下の違いがあります。
iPhone 16e | iPhone 16 | |
---|---|---|
ポートレート | 被写界深度コントロールが使えるポートレートモード | フォーカス機能と被写界深度コントロールが使える次世代のポートレート |
マクロ撮影 | 非対応 | 対応 |
フォトグラフスタイル | 対応 | 最新世代 |
シネマティックモード | 非対応 | 対応 |
アクションモード | 非対応 | 対応 |
空間写真と空間ビデオ | 非対応 | 対応 |
iPhone 16eはシングルカメラながら背景をぼかせるポートレートモードに対応しています。
ただし、AIをメインとした擬似的なポートレートのため、人物撮影以外では利用できません。また、iPhone 16なら通常モードで撮影した写真を後からポートレートに変換できるほか、撮影後に被写体をタップしてピントを変更することも可能です。
ちなみに、ポートレートモードで撮影すると、大きなシャッター音が鳴りますが、次世代のポートレートに対応するiPhone 16なら、小さなシャッター音のLive Photosで撮影し、後からポートレートに変換することも可能です。
また、背景をぼかした動画撮影ができる人気のシネマティックモードや、すべての写真を自分好みの色合いで撮影できる新しいフォトグラフスタイルに対応するのもiPhone 16だけです。

結論:どちらを選ぶべき?
- ✅ 日中の写真撮影がメインで、基本的なカメラ性能があれば十分
- ✅ 2倍の光学ズームオプションにぴったりな料理などを撮ることが多い人
- ✅ 4K動画撮影ができれば満足できる人
- ✅ 暗所撮影の画質やディテールにこだわる人
- ✅ 超広角カメラやマクロ撮影を多用する人
- ✅ シネマティックモードが必須な人
iPhone 16eのカメラは基本的に優秀ではあるものの、細かく比較するとiPhone 16の方が暗所撮影・マクロ・動画機能で優れていることがわかります。
「日常の写真や動画を手軽に撮るなら」ならiPhone 16eを、「暗所や動画撮影にもこだわりたい」ならiPhone 16が適した選択と言えます。

