App Store通信量無料のiPhone専用SIM「FREETEL SIM for iPhone」ファーストインプレッション
10月9日(金)に発売されたフリーテルのiPhone専用SIMカード「FREETEL SIM for iPhone」が届きました。
iPhone専用を謳うこのSIMカードは月額290円〜の多段階制のプラン。最大10GBまで利用すると月額3,170円になりますが、データ通信量の多いアプリのダウンロードは通信量としてカウントされない――つまり通信量が無料になるというのが最大の特徴です。
早速届いたのでファーストインプレッションをお届けします。
「FREETEL SIM for iPhone」の料金プラン
「FREETEL SIM for iPhone」の料金プランはデータ通信量に応じて料金が変動する段階制になっています。業界最安値のDMM mobileと比較すると50円〜300円ほど高くなっていますが、8GBは同じ価格の業界最安値です。
気をつけるべきところは最大容量の10GBまでに6段階しか存在しないことです。4.9GBと5.0GBでは600円の違いが出るため、月末には通信量に気を配る必要があるかもしれません。
また、通信速度を200kbpsに制限するかわりに通信量としてカウントしない「節約モード」を利用することが可能です。
データ使用量 | 料金 | ||
---|---|---|---|
データ専用 | データ専用+SMS | 音声対応 | |
〜100MB | 299円 | 439円 | 999円 |
〜1GB | 499円 | 639円 | 1,199円 |
〜3GB | 900円 | 1,040円 | 1,600円 |
〜5GB | 1,520円 | 1,660円 | 2,220円 |
〜8GB | 2,140円 | 2,280円 | 2,840円 |
〜10GB | 2,470円 | 2,610円 | 3,170円 |
「FREETEL SIM for iPhone」の速度制限
通信量が10GBを超えると通信速度が200kbpsに制限されます。注意するべきポイントは10GBまでしか用意されておらず、速度制限を解除するオプションが存在しないところ。
月の始めなど早々に使いきってしまうと月末まで低速で我慢するしかありません。
3日間の速度制限はありません。他社では200kbpsに制限したり、制限された状態で3日の通信量が一定を超えると速度が制限されますが、iPhone専用SIMにはそれもありません。
ヨドバシカメラでは即日受取りが可能
話題になったり、発売されたばかりの格安SIMは申し込みから手元に届くまで結構時間がかかったりしますが、発売日の10月9日お昼ごろに注文すると二日後の午前中には届きました。
すでにヨドバシカメラやビックカメラなどの家電量販店でも店頭販売がスタートしています。通常は店頭でSIMカードを購入したあとにウェブや電話で申し込みをして後日SIMカードが届くといった二度手間になりますが、ヨドバシカメラでは即日受付に対応しているため、新規契約やMNPを利用する場合もその場でSIMカードを購入することが可能です。
店頭で購入した場合はウェブでの登録手続きが必要になるとのことですが、今回はウェブから申し込みをしたので登録手続きは必要ありませんでした。
iPhone専用SIMの初期設定
ウェブから申し込みをしたので登録手続きは不要。次にやることは構成プロファイルのダウンロード、インストールです。
設定→一般→プロファイルから既にインストールしているプロファイルを削除したあとでプロファイルをインストールします。
プロファイルは以下のページからダウンロードすることができます。
iPhone専用SIMとなっている「FREETEL SIM for iPhone」ですが、iPadはもちろん、Androidでも利用可能です。ただし、Google Playストアでアプリをダウンロードした場合の通信量は無料ではありません。
「速さNo.1評価」iPhone専用SIMの通信速度
パッケージに書かれているとおり、FREETEL SIMは「速さNo.1評価」だそうです。
格安SIMの世界では参入当初やリニューアルしてからまだ間もない時期に通信速度が出るのは普通のこと。ユーザーが増えるに連れて速度が落ちていくというのもホントによく体験することですが、平日/休日のお昼とすこし落ち着く夕方に計測してみました。
時間 | 通信速度 | ||
---|---|---|---|
下り | 上り | ||
混雑時 | (休日12時〜13時) | 3.0Mbps | 3.4Mbps |
(平日12時〜13時) | 2.8Mbps | 3.2Mbps | |
通常時 | (休日15時〜18時) | 3.1Mbps | 3.1Mbps |
(平日15時〜18時) | 3.2Mbps | 3.2Mbps |
※計測した結果は平均値です
「業界トップクラスの通信品質を保持」との宣言どおり、今年8月からは期限未定ながらも1年以上、毎月回線増速を行う「回線増速マラソン」を展開するなど通信速度には力を入れているようです。ただ、今回はトップクラスとは言えない測定結果となってしまいました。
フリーテルの発表によれば、現在実施しているキャンペーンによって通信速度が落ちているとのこと。10月16日ごろに緊急で増速対応を行うようです。
10月より開始された”爆速キャンペーン”は、お陰様で予想を上回る反響をいただいております。
そのため、時間帯/場所により以前ほどの”爆速”が再現されないケースが報告されております。
こうした状況を受け、当社ではこの度、臨時の増速を行うことを決定しました。本来は増速マラソンとして毎月(月初)に実施しておりますが、今月は更に10/16頃に緊急対応致します。
もちろん11月初旬での定期増速も予定通り行います。これにより着実な改善が見込まれます。
引用元:臨時増速のお知らせ | freetel
AppStoreの通信量無料が適用されるのは11月から
月額299円で10GBまで高速データ通信を利用できる「爆速体感キャンペーン」が実施されているため、10月中はApp Storeの無料通信は適用されないようです。色々と試してみたかったところですが、月額299円は圧倒的低価格の業界最安値なのでこちらも嬉しいところ。
FREETEL SIMは音声契約を含め縛りがない(MNPの転出時は利用期間に応じた手数料がかかる)ので「爆速体感キャンペーン」が実施されている今月だけ体験して通信速度など満足できなければ追加料金なしで解約することも可能です。
ただ、初期手数料が3,000円かかるため、単純に格安SIMの体験目的であれば2ヶ月間無料で2ヶ月以内に解約すれば解約金もいらない以下の雑誌の付録としてついてくるNifMoがオススメ。申込期限は2016年7月末になっているので通信量が増大する旅行や出張のために買っておくのもアリだと思います。
請求料金と通信量の確認、節約モードのON/OFFはウェブから
FREETEL SIMでは、請求料金や通信量の確認、節約モードをON/OFFできるアプリをAndroidのみに提供しており、iPhone/iPad向けに用意されていません。
請求料金や通信量の確認、節約モードをON/OFFなどはマイページにアクセスする必要があります。
マイページにアクセスしてログインしたら、左のメニューからから節約モード設定を選択して契約している番号をタップすると、請求料金や通信量の確認、節約モードをON/OFFを利用することができます。
料金プランが段階制であるため、通信量を確認する機会はそれなりに多くなります。アプリでサッと確認したいところですが、今後の提供を期待したいです。
iPhone専用SIMのおすすめと気をつけるポイント
おすすめポイント
- App Storeの通信料が無料
- 速度制限なし
- 縛りなし
- 使った分だけの段階制プラン
- SIMの即日受け取り可能
気をつけるポイント
- App Storeの通信料無料が適用されるのは2015年11月から
- App Storeの通信料無料はルーターなどテザリング利用時は適用されない
- 通信量や料金を確認できるアプリがない
- auやソフトバンクのiPhoneでは利用不可
早速購入したiPhone専用SIM「FREETEL SIM for iPhone」ですが、今月はキャンペーンによる速度低下とApp Storeの通信量が無料にならないということでiPhone専用SIMとしての力を発揮するのは来月からとなります。
今回はファーストインプレッションでしたが、来月は1ヶ月使ってみた感想とApp Storeの通信量無料で気になっているところの検証結果を報告したいと思います。
そういえば、6月の発表時にiPhone向けのプランではよく利用するアプリの通信速度を上げるといった最適化を行うとしていましたが、公開されているページにはその記述がないのでどうなってるのかも確認したいところです。
コメントを残す