Appleが昨年11月に発売した「iPhone X」において着信画面が遅れて表示される問題が報告されているそうだ。Appleは原因を調査している。
iPhone Xの着信画面に不具合、顔認識機能が原因?
MacRumorsによると、音声通話を着信してから応答ボタンなどが表示される着信画面が表示されるまでに最大10秒もかかる不具合がiPhone Xのユーザーから複数報告されているとのこと。報告数の数自体は少ないようだが、今回の不具合に関しては気づくことは非常に難しく報告数だけでは影響範囲を推測できない。
不具合の報告は「iPhone X」の発売直後からAppleの公式サポートフォーラムやTwitter等で書き込まれていて1月24日にリリースされたばかりの最新版の「iOS 11.2.5」でも改善されてないようだ。問い合わせたMacRumorsに対してAppleは現在調査中と回答している。
「iPhone X」の固有の不具合とすれば、TrueDepthカメラが原因ではないだろうか。現時点で「iPhone X」にのみ搭載された新型カメラは顔認証「Face ID」を実現し、顔認識技術によって着信画面を注視している状態では着信音を下げる機能を搭載している。着信画面を見ている状態ならば着信音を鳴らす必要はないという親切な機能だが、この機能が今回の不具合の原因である可能性もある。
着信画面が遅れて表示されると感じたり、不在着信が多いという場合は設定画面の「一般」→「アクセシビリティ」→「Face IDと注視」に進んで「画面注視認識機能」をオフにすると改善される可能性がある。
なお、「iPhone X」では寒い地域でディスプレイが反応しなくなる不具合が発見され、その後のソフトウェア・アップデートで修正された。これまでに「iOS 11」では多数の不具合が発見されており、今年秋に正式リリース予定の「iOS 12」では多数の新機能を来年に先送りして品質やパフォーマンスの改善を優先すると報じられている。
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