- Androidロック画面ウィジェットが再導入される可能性がある。
- Googleでは、スワイプでアクセス可能な「共同スペース」という機能を開発中。
- 具体的な発表は、Google I/O 2024で行われる予定です。
Androidで最も息の長い機能の1つであるウィジェット機能。iPhoneがウィジェット機能をサポートしたのは2020年のことですが、その10年以上も前からAndroidはウィジェット機能を提供しており、かつてはiPhoneに移行せず、Androidを使い続けるための理由にもなっていました。
一方でAppleはウィジェット機能を年々強化しており、iOS 17ではアプリを起動することなくアプリを操作できる機能を追加し、現在のAndroidでは不可能なロック画面ウィジェットもiOS 16で追加されています。
遅れを取ってしまったAndroidのウィジェット機能ですが、Googleは約10年ぶりにロック画面ウィジェットを復活させようとしているようです。
スナップショットのようなロック画面ウィジェットが利用可能に
Androidのロック画面ウィジェットは、2012年にリリースされたAndroid 4.2 Jelly Beanのアップデートでクイック設定やマルチユーザーと共に追加されました。
アプリを起動するどころか、スマートフォンのロックを解除することなく、アプリが提供する機能に素早くアクセスできるロック画面ウィジェットを重宝していた人もいるかもしれませんが、わずか2年後の2014年にリリースされたAndroid 5.0 Lollipopで廃止に。
現在のAndroidのロック画面には、時計、日付、通知に加えて、Googleのスナップショットが提供する天気予報やイベント、フライト情報などが表示されるだけです。
ところが、アプリ解析によって将来的に提供される新機能を炙り出すMishaal Rahmanは、現在ベータ提供されているAndroid 14 QPR2からロック画面ウィジェットが復活する証拠を発見したと報告しています。
現在、Googleはロック画面ウィジェットを提供するために2つの機能開発を進めているようです。
1つはロック画面を右から画面の中心にスワイプすることで、ロック画面ウィジェットにアクセスできる「共同スペース」を追加するというもの。
共同スペースが有効化すると、ロック画面の右側に表示されるバーが追加され、バーを画面の内側にスワイプすると編集を意味する鉛筆のアイコンが表示されます。共同スペースにウィジェットを追加する場合は、鉛筆のアイコンをタップしてウィジェットを選ぶだけです。
Android Authority
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なお、共同スペースにウィジェットを表示するには、初めてロック画面ウィジェットをサポートしたAndroid 4.2 Jelly Beanで追加されたKEYGUARDを設定する必要があります。ロック画面ウィジェットはわずか2年で廃止になったことから、サポートしているアプリは少数で仮にAndroid 15で追加されたとしてもお気に入りのアプリで利用できるまでには少し時間がかかるかもしれません。
共同スペースという名前からマルチユーザーが有効化されていて、複数のユーザーがアクセスしても問題のないウィジェットだけが共同スペースに追加できる可能性も考えられます。
共同スペースはPixel Tabletのようなドッキングが可能なタブレットで利用できる「ハブモード」をサポートするデバイスに限定される可能性があることから少し期待はずれですが、もう1つの復活方法は、より多くのデバイスでロック画面ウィジェットを利用できるものです。
上でも書いたとおり現在のAndroidのロック画面には、Googleのスナップショットが提供する各種情報も表示されますが、Mishaal Rahmanは、Googleが他のウィジェットもスナップショットのように振る舞えるような変更に取り組んでいると報告しています。
例年どおりであれば、Googleは春までにAndroid 15のベータ版を公開し、夏に開催するGoogle I/O 2024でOSの新機能や変更など詳細を発表する予定です。今後、ロック画面ウィジェットの復活は徐々に明らかになると思われます。
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