10月23日(金)に発売される「iPhone 12」と「iPhone 12 Pro」の発売を前に最大15W出力でワイヤレス充電が可能な「MagSafe充電器」が発売された。
マグネットを活用することでワイヤレス充電の弱点を解消した「MagSafe充電器」には電源アダプタが同梱されていないだけでなく最小出力20Wの電源アダプタの使用が推奨されている。
金属には強力に張り付くMagSafe充電器
MagSafe充電器はマグネットを活用したQi対応のワイヤレス充電器
MagSafe機構を内蔵したiPhone 12シリーズでは最大15W出力のワイヤレス充電が可能。磁力によって正確な位置にiPhoneを置けるため、ワイヤレス充電器で発生する位置ズレによる充電効率の低下や充電失敗を気にする必要がない。
注意が必要なのはMagSafe充電器やiPhone 12シリーズに電源アダプタが同梱されていないこと。また、「MagSafe充電器」の安全性と取り扱いについて書かれた資料には推奨電源アダプタの仕様として最小電力出力が20Wと書かれている。
iPhone 12シリーズの発売を機にiPhoneのパッケージには電源アダプタが付属されなくなった。また、これまでiPhoneのパッケージに20Wの電源アダプタが付属されたことはない。昨年発売されたiPhone 11 ProとiPhone 11 Pro Maxのパッケージに付属されていたのは18Wの電源アダプタでMagSafe充電器で利用するとパワー不足になる。
「20W USB-C電源アダプタ」はApple公式サイトやApple Store等で2,200円で購入可能。現時点での配送予定日は10月21日となっている。
また、MagSafe充電器をiPhone 11 Proに近づけたところ電源アダプタに接続しなくてもわずかな磁力が働くことを確認した。ただ、iPhone 11 Proは金属のフレームをガラスで挟んでいるため磁力は強くないが金属むき出しの
MagSafe充電器をiPhone 11 Proで使ってもわずかな磁力が発生。傾けてもスッと落ちない程度で強くはない pic.twitter.com/Xaz7sgrmuz
— Yusuke Sakakura🍎携帯総合研究所 (@xeno_twit) October 18, 2020
磁力の影響について気になるところだがApple公式サイトのチャットで問い合わせたところ検証機等が手元に届いていないため詳細は不明とのこと。クレジットカードなど磁力の影響で使えなくなる可能性のあるものはMagSafeに近づけない方が良いとのことだった。
なお、シールド機能によってクレジットカードなどを安全に収納できる「MagSafe付きレザーウォレット」ケースが7,480円で販売されているが、現時点で配送予定日は11月後半となっている。