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次世代のワイヤレス充電規格「Qi2」登場。iPhoneのMagSafeがベースに

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Yusuke Sakakura更新日:2023/01/04 14:28
次世代のワイヤレス充電規格「Qi2」登場。iPhoneのMagSafeがベースに

ワイヤレス充電の国際標準規格を策定および普及を目的にした業界団体ワイヤレスパワーコンソーシアム(WPC)が、2023年後半に登場する新規格「Q2」(チーツー)を発表しました。

Q2の大きな特徴は、デバイスと充電器をピッタリ吸着させるマグネットを導入すること。ワイヤレス充電の欠点だった位置ズレや充電効率の悪さが改善されます。

ワイヤレス充電規格統一を見据えてAppleが技術提供?

WPCの発表によると、同団体のメンバーであるAppleがMagSafeをもとにした新しいQi2規格のベースを提供し、他のWPC加盟企業とともにQi2のコアとなる新しいMagnetic Power Profileを開発したとのこと。

名前の通りマグネットを活用したワイヤレス充電によって、正しい位置をキープしたまま充電できることから充電効率が向上し、高速充電が可能に。充電時間の短縮はバッテリーのダメージを抑えることにも繋がります。

Qi2によってAndroidスマートフォンでもマグネットを活用したワイヤレス充電が利用可能になることは明らかですが、Qi2およびMagnetic Power ProfileがMagSafeと完全な互換性を持っているかは明らかにされていません。

つまり、Qi2対応のワイヤレス充電器でiPhone 12以降のMagSafe対応モデルを充電したり、MagSafe充電器でQi2対応のデバイスをワイヤレス充電できるかは今のところ不明です。

互換性を持つ可能性は十分にあるでしょう。

というのも2024年12月以降にUSB-Cの搭載を法的に義務付けるEUは、法を回避するために有線充電を廃止するメーカーがいた場合、ワイヤレス充電においても同様に規格の統一化を示唆しています。

まさにAppleは何年も前からiPhoneでポートレス化を実現すると報じられており、EUの規制を回避して目的を達成するためにQi2は大きな助けになるはずです。

Qi2に対応したデバイスは2023年末に登場する予定。平面対平面デバイスでは充電できないような新しいアクセサリーも登場するとしています。

UPDATE:2023/01/04 13:30The Vergeが互換性に関してWPCの広報に確認したところ、Qi2のワイヤレス充電機がAppleやSamsungの対応デバイスで動作しない理由はないと思うと答えたとのこと。しかしながら、WPCの広報はQi2においてMagSafeとまったく同じパターンのマグネットではないと答えており、磁石の互換性については過度な期待はできないようです。例えば、今後発売されるQi2サポートのiPhoneをサードパーティのQi2対応のワイヤレス充電器で充電しようとしたらマグネットの配置が合わないことからピタッと吸着せず、充電効率がフルに発揮されない可能性があります。加えて磁石の強度や大きさもメーカーに委ねられているとのこと。スタンド型の充電パッドに内蔵されたマグネットの吸着が弱く、スマートフォンの重みで時間の経過とともに充電パッドから落ちてしまうようなケースも考えられます。そういったことを考えると結局のところ、Appleが認証したワイヤレス充電器を購入しなければいけません。

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